東京都現代美術館で開催中の『特撮博物館』で、figmaの巨神兵と並んで人気なのが、
海洋堂の手がけたカプセルトイ「巨神兵東京に現わる」ヴィネットです。
ヴィネットとはもともと「装幀等に使われる小さなイラスト」という意味でしたが、
いまでは「物語性のある小型のジオラマ」を指すことが多くなりました。
かつて海洋堂が「世界名作劇場」の名場面をカプセルトイとして立体化したとき、
「ジオラマ」ではなく「ヴィネット」という名称を使ったことで、この呼び方が
定着したんじゃなかったかな。
ヴィネットの説明は、カプセルに同梱された説明書にも書かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/eb/c6a144d54d8b3527972185894a4a6cc2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/85/aa72f183116461674c699a71d09b69e8.jpg)
これによると、海洋堂によるヴィネットの定義は「世界感を切り取って、それぞれの要素をぎゅっと圧縮し、
パースなども用いて立体絵画のように表現した」ものだそうです。
さて、今回用意されたヴィネットは3タイプ。
製作時はまだ映像がなかったため、竹谷隆之氏の作成した巨神兵のひな型と絵コンテを参考に
ヴィネットによって「巨神兵東京に現わる」の世界を表現したそうです。
いわば同じ絵コンテをもとに、映像とヴィネットによる「競作」が行われた…という感じでしょうか。
1.巨神兵現わる
TVなどにキービジュアルとして登場した、鳥居ごしに立ち上がる巨神兵。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/cc/30ebdc5399fa58fd118520e3789b5170.jpg)
造形担当は榎木ともひで氏です。
スモーク部分は、クリアパーツにブラシ塗装を施してあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/30/e7d3e9b30828bcf95d381f48cfdbcdd6.jpg)
横から見ると、若干パースをつけてアオリ感が出るように作られているのがわかります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/15/0e780831925a905ac7f5ddc9552f5fc1.jpg)
2.プロトンビーム発射
かつて『風の谷のナウシカ』で庵野氏が作画した、ビームを撃つ巨神兵のバストアップ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/a7/1dece135764484836ded9aa013621ec7.jpg)
こちらの造形も、榎木ともひで氏の担当です。
胸像が得意な榎木氏らしい、躍動感のあるデザインだと思います。
口内のデザインは、映像化されたものと一番違うところでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/c8/5c58e87da8e36ea61573fe3f852e92dc.jpg)
こちらはむしろ、ややコミック版の巨神兵に近い顔つきをしている気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/21/21ec8c6430dd14d072cb49c6fce099c1.jpg)
ビームのパーツをセット。こちらの色も、映像版とは異なります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/0b/3827ee5a0a8f0800da84aad14ff42fb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c6/6dcd3df96510ccabc4c0b59625f3f95d.jpg)
3.焦土
東京を蹂躙する巨神兵の姿を、破壊された都市と共に表現しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/70/ee9e0e9c50c51f2fe91da2007322df67.jpg)
造形担当は、巨神兵のひな型を製作した竹谷隆之氏。
さすがにこの巨神兵は、映像版に一番近い姿をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e6/c138b0bf4030e8b58a92a1c9c90f8da5.jpg)
小さなヴィネットに大きくパースをつけるのは、海洋堂のお家芸ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6c/3ec5474baad6cb9fda89d91f36867dcd.jpg)
本来は下から見上げるイメージで作られていますが、上から見てもいい感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/7c/0a0840951f6d0702553a0f2504042a4c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/bf/813b9c956becc56bd277d6ee5b38d2cd.jpg)
3種並べてみると、それだけでかなり迫力のあるシーンが作れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c8/20b0da534a36a95c28bd0826975e912c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/31/272d3f7343615b79d96f3b295211b863.jpg)
「火の七日間」をイメージして、バックを合成してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3c/c4e3775c495354e1a90c7e05bc9c79da.jpg)
ノーマルは彩色版ですが、他にレアカラーとして蓄光タイプもあり。
また、特典つき限定チケットには赤のクリアカラー版「焦土」がついてました。
ヴィネットはfigmaと違って会場限定販売ですが、グッズショップ内にカプセルベンダーがありますから
特撮博を見なくても購入可能。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f1/45e588af74a43d18a31131bd7096de87.jpg)
1個500円はやや高めですが、値段に見合うよい出来ではないでしょうか。
もしダブリが出た場合は、おみやげとして誰かにあげるとか…。
とにかく、プレミア価格での転売だけはしないで欲しいと思います(^^;
(2012.7.30追記…夏のワンフェスでも販売されたようです。今後も会場以外での販売があるかも…?)
海洋堂の手がけたカプセルトイ「巨神兵東京に現わる」ヴィネットです。
ヴィネットとはもともと「装幀等に使われる小さなイラスト」という意味でしたが、
いまでは「物語性のある小型のジオラマ」を指すことが多くなりました。
かつて海洋堂が「世界名作劇場」の名場面をカプセルトイとして立体化したとき、
「ジオラマ」ではなく「ヴィネット」という名称を使ったことで、この呼び方が
定着したんじゃなかったかな。
ヴィネットの説明は、カプセルに同梱された説明書にも書かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/eb/c6a144d54d8b3527972185894a4a6cc2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/85/aa72f183116461674c699a71d09b69e8.jpg)
これによると、海洋堂によるヴィネットの定義は「世界感を切り取って、それぞれの要素をぎゅっと圧縮し、
パースなども用いて立体絵画のように表現した」ものだそうです。
さて、今回用意されたヴィネットは3タイプ。
製作時はまだ映像がなかったため、竹谷隆之氏の作成した巨神兵のひな型と絵コンテを参考に
ヴィネットによって「巨神兵東京に現わる」の世界を表現したそうです。
いわば同じ絵コンテをもとに、映像とヴィネットによる「競作」が行われた…という感じでしょうか。
1.巨神兵現わる
TVなどにキービジュアルとして登場した、鳥居ごしに立ち上がる巨神兵。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/cc/30ebdc5399fa58fd118520e3789b5170.jpg)
造形担当は榎木ともひで氏です。
スモーク部分は、クリアパーツにブラシ塗装を施してあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/30/e7d3e9b30828bcf95d381f48cfdbcdd6.jpg)
横から見ると、若干パースをつけてアオリ感が出るように作られているのがわかります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/15/0e780831925a905ac7f5ddc9552f5fc1.jpg)
2.プロトンビーム発射
かつて『風の谷のナウシカ』で庵野氏が作画した、ビームを撃つ巨神兵のバストアップ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/a7/1dece135764484836ded9aa013621ec7.jpg)
こちらの造形も、榎木ともひで氏の担当です。
胸像が得意な榎木氏らしい、躍動感のあるデザインだと思います。
口内のデザインは、映像化されたものと一番違うところでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/c8/5c58e87da8e36ea61573fe3f852e92dc.jpg)
こちらはむしろ、ややコミック版の巨神兵に近い顔つきをしている気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/21/21ec8c6430dd14d072cb49c6fce099c1.jpg)
ビームのパーツをセット。こちらの色も、映像版とは異なります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/0b/3827ee5a0a8f0800da84aad14ff42fb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c6/6dcd3df96510ccabc4c0b59625f3f95d.jpg)
3.焦土
東京を蹂躙する巨神兵の姿を、破壊された都市と共に表現しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/70/ee9e0e9c50c51f2fe91da2007322df67.jpg)
造形担当は、巨神兵のひな型を製作した竹谷隆之氏。
さすがにこの巨神兵は、映像版に一番近い姿をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e6/c138b0bf4030e8b58a92a1c9c90f8da5.jpg)
小さなヴィネットに大きくパースをつけるのは、海洋堂のお家芸ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6c/3ec5474baad6cb9fda89d91f36867dcd.jpg)
本来は下から見上げるイメージで作られていますが、上から見てもいい感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/7c/0a0840951f6d0702553a0f2504042a4c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/bf/813b9c956becc56bd277d6ee5b38d2cd.jpg)
3種並べてみると、それだけでかなり迫力のあるシーンが作れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c8/20b0da534a36a95c28bd0826975e912c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/31/272d3f7343615b79d96f3b295211b863.jpg)
「火の七日間」をイメージして、バックを合成してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3c/c4e3775c495354e1a90c7e05bc9c79da.jpg)
ノーマルは彩色版ですが、他にレアカラーとして蓄光タイプもあり。
また、特典つき限定チケットには赤のクリアカラー版「焦土」がついてました。
ヴィネットはfigmaと違って会場限定販売ですが、グッズショップ内にカプセルベンダーがありますから
特撮博を見なくても購入可能。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f1/45e588af74a43d18a31131bd7096de87.jpg)
1個500円はやや高めですが、値段に見合うよい出来ではないでしょうか。
もしダブリが出た場合は、おみやげとして誰かにあげるとか…。
とにかく、プレミア価格での転売だけはしないで欲しいと思います(^^;
(2012.7.30追記…夏のワンフェスでも販売されたようです。今後も会場以外での販売があるかも…?)