Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

「東のエデン」2010.11.22 リアル迂闊な月曜日イベント

2010年11月24日 | 東のエデン
2010年11月22日、月曜日。
この日、日本に10発のミサイルが着弾した。
にもかかわらず犠牲者が一人も出なかったこの奇妙な事件を、
人々は「迂闊な月曜日」と呼び、いつしか忘れていった・・・。

こんなプレストーリーから始まった2009年のノイタミナアニメ『東のエデン』。
そしていよいよ、本当の2010年11月22日が到来してしまいました。

そんな記念すべき日を記念して、物語の主要な舞台となったユナイテッドシネマ豊洲にて、
“「東のエデン」2010.11.22 リアル迂闊な月曜日イベント”が開催されました。

この日は劇場に併設されたカフェ&バー「Breathe」にて、一日限りとなる限定メニュー
「滝沢朗の迂闊なジュイス落書き風ロールケーキ」が販売されるということなので、
混む前に入手するべく早めに現地入り。

期間限定エデンカフェのメニュー、HYNEの特製マンゴーラッシーとセットで注文しました。

限定ドリンクを頼むと、劇場公開の時に配布されたコースターがもらえるというオマケつきです。

これが劇場版Ⅱで滝沢がトレーラーに落書きしたジュイスマークを模したという、限定ロールケーキ。


比較用として、こっちは滝沢画伯によるホンモノの落書きです。

まあなんつーか、似てるかといえば微妙ではありますが(^^;。

落書き部分の色でわかるとおり、クリームはほんのりイチゴ味でした。
イベントに参加できない方もケーキを求めに来ていたようで、19時前には完売したとか。

滝沢君の自宅(笑)を出た後は、いよいよ劇場内へ。
熱心なファンで満席となった中には、M-65を着た滝沢君や赤いコート(もしくはオレンジ髪)の
咲ちゃんといった、コスプレ風の人たちを何人も見かけました。
ちなみにスクリーンはここで一番デカイ、そして咲が貸切でコールド・ブルーを見ていた、
あの10番スクリーンです。


定時をやや回ったところで、このイベント用に編集された一夜限りのオープニング映像がスタート。

最終話で滝沢がキメた「BANG!」の姿を中心に、序盤ではTV版のシーンをカットアップした映像と
クラブ調の音楽が重ねられ、中盤からは劇場版の映像にschool food punishmentの「light prayer」と
「future nova」がMIXされるという構成でした。
これをPVっぽいと見るか、MADビデオだと思うかは、見る人の気持ち次第かな?
私は馴染みのsfpが流れて以降、ようやく安心して見ることができましたが。

その後に司会役の石井朋彦プロデューサーが登壇し、「みなさんノブオリです!」と挨拶したものの、
それはシメの挨拶だと思ってる場内のファンはやや困惑状態(笑)。
ミサイル代わりに降った雨と法務大臣の辞任へと触れた石井氏の話に続き、いよいよ今夜の主役である
神山監督が登壇されました。

この日の服装はTVシリーズ後期の滝沢スタイル、M-51風のモッズコートに黒のハイネックTシャツ。

写真はBreatheに展示されていた同型のコートです。
TYPE TAKIZAWA(plot x Kenji Kamiyama)として販売中で、既に70着以上の受注を受けているとか。

なお、コートつながりで神山監督が「咲の着ていた赤いコート、もし販売したら買う?」と問いかけると、
会場の女性から購入希望の声が殺到し、監督もかなり乗り気になった様子。
「もし作るならかわいく見えるよう、もう少し明るい赤で作ろうかな」との言葉もありました。

『東のエデン』などのキャンペーンで、スペインやニュージャージーなど各国を回ってきたの監督の
こぼれ話に続いて、いよいよ本日の目玉のひとつである『東のエデン』英語版の上映が始まりました。

この時は神山監督も観客席に移動し、ファンと席を並べての鑑賞になりました。

あちらの声優さんについては、監督からも説明されたとおり「日本の配役にかなり近い声」になっていて、
特に咲の声はとてもよく似ていました。一方で滝沢の声は、木村良平さんよりちょっと低め。
これはオリジナルに近い声だと、あちらの人にはやや幼く聞こえるための措置だそうです。

上映された英語版は1話と3話で、それぞれ前半部分のみ。
英語なのでニュアンスくらいしかわかりませんが、3話で咲が“Takizawa!”と呼びかけるところは、
ちょっと違和感がありましたね。
これについては神山監督や石井Pからも「Akira!」にしたほうがよかったかな、という声が聞かれました。
あと、ジュイスの声も玉川さんよりも堅いというか、秘書っぽい感じのクールな声に感じました。

ちなみに英語版のオープニング曲は、Oasisではなく日本語。そして歌っているのは早見沙織さん!
すごいすごい、早見さんいきなり全米デビューですかー!

その後はプレゼント抽選会や“神山監督と一緒に2万人ニートとして、滝沢のバックに写る」という
写真撮影など、記念イベントらしい企画で盛り上がりました。

プレゼントの一つが、このシーンをボードにして監督のサインを入れたもの。
これはぜひ女性に・・・と監督が言っていたとおり、見事に女性がお持ち帰りしてました。

最後に神山監督から、事前予告されていた“ギャフン発表”が3つほど。
まずはタチコマナビに続き『東のエデン』のカーナビソフトが発売されるという話です。
これは専用カーナビ版以外に、PSPと携帯のバージョンも発売されます。
玉川紗己子さんによる録りおろしボイスが数百種入るとのことで、会場でのデモのときも
「このまままっすぐ行くと、ごく普通の料金所・・・が、あるといいですね」といった感じの、
人を食ったセリフが聞けました。

続いての発表は、神山監督の旧作『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』が、3D立体視化を施され、
2011年3月26日から全国公開されるとのこと。
2Dアニメをどの程度まで3D化するかは不明ですが、どうやら義体による視覚体験を意図した演出らしく、
神山監督は相当な手ごたえを感じている様子でした。

そして3つめは、神山監督がいよいよ新作アニメの製作に着手されたとの話。監督ご本人いわく、
「東のエデンの先にある映像をお見せできると思う。楽しみにしていてください。」
(別に続編ということではなさそうですので、そのへんは誤解なきように。)

そして神山監督と石井Pが退場し、TV版総集編『Air Communication』が上映されました。

総集編を見ながらTV放送当時を思い返すと、やっぱりこの作品は時代のリアルな空気を見事に反映した
貴重な作品だったなぁと感じます。
それがあまりにリアルだったため、劇場版Ⅱでは現実の厚い壁という袋小路に突き当たってしまった感も
ありますが、少なくともノイタミナで見ていたときの熱さは本物だった・・・と再確認しました。

そしてシミュレートがリアルすぎる故の、現実との奇妙なシンクロニシティについて。
今回もイベント翌日に韓国での砲撃事件が発生しましたが、これは未来予測というよりも、
むしろ現在の世界そのものが、常に『東のエデン』的な危機を抱え込んでいるということなのでしょう。

振り返ってみると、尖閣諸島での衝突事件のとき、一部のファンが神山作品との類似についてのやり取りを
していましたが、そんな中で『東のエデン』第11話で咲がつぶやいた後悔のセリフを思い出していた人は、
一体どれくらいいたのでしょう?

「でも、私も言っちゃったもん。
 ミサイルが落ちたとき、“もっとすごいことが起きればいいのに”って。」

『Air Communication』でこのセリフを聞きながら、この世界のリアルと向き合うために
自分自身はどう考えるべきかを、改めて問いかけられたような気がしました。

この日、この場所で、このタイミングに『東のエデン』を見られたこと。
それ自体にも、きっとなにかの意味があるような気がします。

そして神山監督、次回もまた『東のエデン』のように私たちを楽しませ、
そして大いに考え込ませる作品を作ってください。
いまアニメでそれができる力を持った作り手は、とても貴重な存在なのですから。
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『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』感想

2010年03月22日 | 東のエデン
池袋テアトルダイヤで『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』初日を見てきました。



構成的に見れば、ⅠとⅡをあわせてちょうど1本分かなーという印象。
劇場版Ⅰが笑いと動きによるつかみの前半とすれば、劇場版ⅡはTVから引っぱってきた
伏線の回収と、物語の決着を受け持つパートだったように思います。

TVでのアレがここでこうなるのか、という部分にはなかなか唸らされるところもあり、
あるいは「そういう落とし方?」と肩透かしに感じるところもありつつ、1年間に渡る
長くて短いような付き合いの総決算をしてまいりました。



そして見終わって感じたのは、いまさらだけど「映画って何だろう?」ということ。

それはただの物語なのか、それとも主義主張なのか。
一時の娯楽なのか、後に残る問いかけなのか。
理想を語る場所なのか、現実を直視させる場所なのか。

まあこれら全てであるとは言えますが、『東のエデン』においては、どのくらいの比率が
一番理想的なのか、そして劇場版ではその比率がどうだったのか?という点について、
自分でもまだ答えが出せてません。
少なくともTV版では「とてもいい案配」だと思ったんですが、劇場版にはやや疑問あり。
特にⅠとⅡの2本に分けてしまった点は、作品のバランスをやや悪くした一因にも思えます。

それでも『東のエデン』という、今の時代と正面から向き合い、進んで関わろうとする
強い意志が感じられるアニメに出会えたことは、とても価値ある経験でした。
劇場版の構成や落としどころには不満を感じるところもありますが、それを差し引いても
1年間見続けてきて本当によかった、と思っています。

この後は、作品のテーマについて少し踏み込んだ事を書いてみます。
ただし結構ネタばれっぽくなりますので、くれぐれもご注意ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、極めてフィクション寄りなガジェットである超AI(ジュイス)と100億の金を、
身近なリアリティである携帯電話と電子マネーに接合するというひねった発想によって、
ゲーム的な感覚で社会を変えることの可能性とその是非を問いかけた『東のエデン』。
しかし、物語の最終局面ではジュイスも100億円も主たるテーマから遠く離れてしまい、
残ったのは一人の青年による、半ば捨て身の主張でした。

しかし、いったい彼は何を変えたというのでしょうか?
彼が語ったのは、「国民主権」と「相互扶助」という、民主国家における基本的ルールの
再確認にしかすぎない、ともいえるでしょう。

確かに、いま全ての人々がそれを忘れつつあるのは間違いないし、もう一度その価値観を
取り戻そうという滝沢の主張は、まともすぎるほどに正しいと思います。
ただし、その言葉を現実の社会システムに置き換えてみるなら、それは「選挙」であり
あるいは「年金」や「社会保険」「終身雇用」となるのではないでしょうか。
そしてこれらの一部あるいは全部が、もはや古いシステムとして政治家や経済人、そして
多くの国民から拒絶され、否定され、打ち壊されようとする仕組みにほかならないのです。

ではフィクションとはいえ、『東のエデン』という物語はそれらに代わる新たな仕組みを
示せるのだろうか?というのが、私にとって最大の興味でした。
しかし劇場版Ⅱで示された「結論」は、それに答える性質のものではなかった。
たとえ嘘でもいいから、ジュイスと100億円で描ける美しい夢を見せて欲しかったし、
そこから覗くことができる可能性の扉を示して欲しかった、というのが、私の本音です。



例えば全国民にノブレス携帯を与えてジュイスを使わせることにより、国民投票を
より現実的にするとか、ジュイスをビッグ・ブラザーならぬ「リトル・シスター」として
社会に遍在させることで、支配/被支配とは違うAIとの共存を模索するという発想も
ありえたと思います。
あるいはここまで突拍子のない話でなければ、火浦院長の病院都市構想というように
作中で示されたアイデアもありました。

でも神山監督は、それらしく見える「嘘」を描く事を選ばず、(たぶん)自分の本音を
滝沢の口から語らせる、という真摯な道を選びました。
その正直さを尊いと思う一方、ここまで素の言葉を語らせてしまうことが「物語」としての
在るべき形なのかについては、やはり割り切れない気持ちも残ります。

詭弁であれ絵空事であれ、それによってしか示せない「理想」や「未来」もあるはずだし
そういうものを描くことで「ナマの現実」と対決することも、フィクションの役目のはず。
それをしなかった『劇場版Ⅱ』のクライマックスを「真摯なメッセージ」と受け止めるか
それとも「フィクションの敗北」と見るかで、評価は分かれるのではないでしょうか。
そしてこれを書いている自分は、この二つの気持ちの間でぐらぐらと揺れています。

TV版から見せてきた「生き金と死に金の違い」「個人レベルでの情報戦と情報漏えいの恐怖」
「電子的なアイデンティティと民主主義」そして「AIとの共存」」といった興味深いテーマたちが、
最後になって全て棚上げにされてしまったのは、正直なところ残念です。
でも滝沢の演説については、これまで人前で本音以外のことばかりを言わされてきた彼が、
最後にようやく本心(真実ではない)を話せてよかった、という気持ちもあるわけですよ。
キャラクターへの感情移入は大きくなったけど、物語に対して距離感は当初の感覚よりも
大きく離れてしまったという矛盾が、自分の中ではうまく整理できてない感じ。

そして、社会的なシステムへの言及が多かったTV版に比べ、劇場版(特にⅡ)では、
人と人(あるいは人とAI)の情緒的な挿話が、より多く見られたように思います。
特に血縁や人の縁といった「繋がり」に関する部分は、大きなウェイトを占めていました。

これは物部と滝沢を対決させたとき、システム論では物部の土俵になってしまうために、
別の切り口が必要であるという要求から来るものかもしれないし、あるいは製作の過程で
神山監督の心情が、よりウェットな方向に傾いた結果なのかもしれません。
ただし、そのウェットさが「21世紀に向けて切り捨ててきた日本らしさ」の系譜であり、
そこへ回帰することが容易な道ではないことも、強く指摘されるべきとも思います。

本来ならこういう難題をソフトランディングさせるための「道具」として、ジュイスとか
Mr.OUTSIDEの存在をうまく使うべきだとも思ったのだけれど、既に書いてきたとおり
『劇場版Ⅱ』においては、滝沢からの生々しい声でとりあえずの決着を迎えました。
たぶんこれが「いまの」神山監督の偽らざる気持ちなんだろうけれど、TV版と比べれば
ずいぶんと軌道修正がされてしまったのかな、とも推測されるところ。
といっても、滝沢自身は最初から一貫して「ぶれない人」で、逆に監督(とスタッフ)が、
滝沢の心情に引っぱられてしまったように見えるのも、またおもしろいところですが。

血縁の話といえば、物語のほぼ半分近くを裂いた滝沢の母親に関するエピソード。
これは、「滝沢朗とは誰か?」という疑問への答えとして用意された物だと思いますが、
個人的には「滝沢が誰でもかまわない」と思っていたことや、このエピソードのせいで
物語の軸が二つに割れてしまったという点もあり、あまり好ましいとは思えませんでした。
でもこれが入らなかったら、咲の出番がほとんどなくなっちゃたろうなぁ…。
それに大杉が一人前の男になることもできなかったろうし(^^;。



そうは言っても、滝沢母の金銭教育については、なかなか興味深いものがあります。
「お金の前では、人は平等」という考え方は「資本主義」と手を切れない我々にとって、
その枠内でいかに民主的なふるまいをするかのヒントになるという気がしたもので。

「金を持っている人が偉い」」のではなく、「金を仲立ちにして、人は平等になれる」と
読み替えていくことで、金を渡す側と受け取る側の間に「対等なコミュニケーション」を
確立できていければ、世の中もうちょっと住みやすくなるかもしれません。
これはあくまで心情的なモノですが、「クレーマー最強論」を唱える辻の考え方に従うと、
資本主義社会には加害者と被害者しか生まれないということになってしまいますからね。

理想論とはいえ、今の世の中で少しでも「持ちつ持たれつ」の関係を成立させていくには、
やはり辻の考えには立ち向かうべきだと思うし、子供のころからこういう心理を少しづつ
育てていくということも、今後に向けて大切なテーマかもしれません。

確かに、今の日本には金銭教育の土台がなさすぎると思います。
まあ、それは自分を含むほとんどの大人にも言えることだけど。

そういう意味で、滝沢が最後に配った1円は、いわば「逆Twitter募金」というシロモノ。
国民に対してつぶやくことで、聞いてくれた相手に1円ずつ払うというところでしょうか。
そしてこれは、国民への責任を果たすための「約束手形」という意味だけでなく、
たとえ1円分でもいいから、みんながこの国を救うための義務を果たして欲しいという
滝沢からの率直な願いのようにも受け取れます。

でもそれって、実はMr.OUTSIDEと同じ立場に立っちゃったという解釈もできるのか…。
だとすれば、エンドロール後のシーンを手放しで喜んでいいものだろうか。
またひとつ、考えるべき謎が増えてしまったような気もします。

あ、ここまであまり書かなかったけど、ヒロインである咲が失恋から立ち直る物語として
『東のエデン』を見るならば、これはこれでよかったんじゃないかと思いますよ。
「今も好きなのに思い切れない片思いの相手、しかも姉の旦那」という複雑な相手に対し
笑ってサヨナラできるようになっただけ、彼女も成長できたわけですからね。



そして今回の劇場版Ⅱ、一番の謎だったのは滝沢の母親かもしれません。
彼女の人生や滝沢を産んだ背景には、まだまだ多くの謎が横たわっています。
…ひょっとして彼女は、作品の枠を超えて現れた「けつねコロッケのお銀」なのでは?
そして滝沢は彼女の血を受け継ぐ「新世紀仕様の活動家」なのかもしれない…などと、
とりとめもなく思ったりもするのでした。

もしかして滝沢母も、かつて「東方革命学生連盟」のメンバーだったりして?
なにしろ大学の名前からして「相慈院」(アイジイン)ですからね~(笑)。

だからその上の「唾棄すべき世代」には、当然ながら押井師匠も含まれてるわけで、
彼らが掘ったトンネルをさらに神山監督の世代が掘り、次の世代に託していくというのが
『東のエデン 劇場版Ⅱ』の裏テーマでもあるのでしょう。
押井>神山(滝沢母)>滝沢の三世代へと受け継がれる闘争の系譜、なんちゃって。

整理しきれない、あるいは読みきれていない部分もあるとは思いますが、初見での感想は
だいたいこんな感じです。
なお、既に続編希望の声も出ているようですが、これまで作品を変えながらも一貫して
類似するテーマを追求してきた神山監督なだけに、私としては新しい舞台、新しい趣向で
『東のエデン』で掘り出したテーマを突き詰め、消化していって欲しいですね。
スピンアウトとか後日談はいいけど、シリーズ物については完全新作が見たいと思います。

まあその前に、少なくともあと1回は『劇場版Ⅱ』を見に行かなくてはならないのですが。
そんなわけで、自分の中で『東のエデン』が決着を迎えるのは、まだまだ先になりそうです。
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『東のエデン劇場版Ⅱ Paradise Lost』初日舞台挨拶決定

2010年03月07日 | 東のエデン
3/13封切の『東のエデン劇場版Ⅱ Paradise Lost』、初日舞台挨拶が決定したので
さっそく鑑賞券を購入してきました。
本来ならユナイテッドシネマ豊洲の席を取るべきだったのですが、ちょっとした勘違いで
池袋のテアトルダイヤのチケットになっちゃったけど・・・。
まあ劇場が小さい分だけ、監督と出演者が近くで見られると思えばいいのかな。

ちなみに池袋での登壇予定者は次のとおり。(敬称略)

神山健治監督、木村良平(滝沢 朗役)、早見沙織(森美 咲役)
江口拓也(大杉 智役)、川原元幸(平澤一臣役)、齋藤彩夏(みっちょん役)
斉藤貴美子(おネエ役)、田谷 隼(春日晴男)、檜山修之(板津 豊役)

公式ブログからの転載ですが、田谷さんだけ(春日晴男“役”)とついてないのがちょっと可笑しい。
単純なミスでしょうけど、本人と春日って結構似てるのかも・・・などと勝手に想像したり。
当日に本人を拝見するのが楽しみになりました(笑)。

玉川さんや他のセレソンの登場はなさそうですが、板津も含めたエデンメンバー勢揃いは
なかなか壮観だと思います。
逆にこれだけの人数が揃うと、全員からうまく話を聞けるかがポイントになりそうですね。
まあそこは、当日の司会を担当するニッポン放送の吉田尚記アナの腕次第でしょう。

その吉田アナですが、一足先に見た『東のエデン劇場版Ⅱ』の感想について

“テレビシリーズ・劇場版1、2、と、長らく引っ張られ続けた気持ちは、超ーーーーー、
 報われました!!!いや、見て良かった!!すっごい、名作ですよ!!!”

“携帯、ニート、エデンシステム≒セカイカメラ、twitter≒ノブレス携帯の履歴、政権交代、と、
 いま気になってしょうがないことが、エデンの中には、全部ありました。”

Twitterにてつぶやいてました。
自分と似たようなところに関心を持つ人がこれだけ誉めてると、こっちも大いに期待しちゃいます。

逆に言えば、こういう事に関心の薄い人には「意味わかんない」「キャラが自分勝手」と
自分中心の視点で切捨てられがちな作品が『東のエデン』なのかもしれません。
それだけにあちこちで批判めいた意見も目にしますが、アニメーションが表現手段として
自らを確立していく過程で「その時代の空気」を捉えた作品は絶対に作られるべきだし、
アニメファンにもそれと向き合うだけの見識が求められてきているようにも思います。

いずれにしろ、その答えは3/13に明らかになるでしょう。
願わくば、上映後の舞台挨拶で心からの拍手ができる作品でありますように。
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『東のエデン劇場版II』公開日決定、劇場版ⅠはDVDの限定版も発売

2010年02月21日 | 東のエデン
既に公式ブログ等で報じられてますが、『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』の公開日が
3月13日(土)に決まりました。

劇場版Ⅰの発売日と重ねてくるかと思ったけど、予想よりも早かったなーという感じ。
上映館はおなじみのテアトル新宿、池袋テアトルダイヤ、ユナイテッド・シネマ豊洲に加え、
札幌、神奈川、千葉、埼玉、大阪、名古屋、神戸、博多でも公開されます。

初日イベントについては今のところ発表されてませんが、たぶん今回も舞台挨拶があると予想。
いまだ未登場の黒羽社長、あるいは物部のトーク出演は実現するのでしょうか?

一方、各販売店での特典についても公表されています。
特にアニメイトでは、他店で取り扱わないDVDの限定版仕様を独占販売する模様。
こちらには本来ならBD限定版のみにつくTV総集編『Air Communication』と、録りおろしドラマCD
「ジュイスとの日々」もつくそうなので、BDユーザーでない人はこれを選ぶという手もありますね。
また、これを予約購入した方限定のトーク&ラジオドラマ視聴イベントも、3/4に実施されるということです。

ただしお値段もBD版に近い価格となってますのでご注意を。詳細はアニメイトのWebショップを見てください。

なお、今年の東京国際アニメフェアで『東のエデン』がテレビ部門優秀作品賞を受賞しました。
(けいおん!とのダブル受賞)
主要賞は『サマーウォーズ』が総ナメですが、昨年で一番ヒットしたTVアニメである『けいおん!』と
並んで評価されたのは、内容面で高く評価されたからだと思います。受賞おめでとう!

そして、Webで公開中の「劇場版Ⅱ」予告トレーラーについて。
私が特に気になったのは、冒頭に出てくるこのカットでした。

逆さになったジュイスマークの画。なんと、これは「笑い男」じゃないですか!

また、「全てが繋がる時」というコピーも、作品のテーマに関わる重要なヒントではないかと思います。

「繋がる」は作中の伏線を指すだけでなく、携帯やネットに対する比喩であることも見逃せません。

そしていよいよ、セレソンNo.10の結城亮も表舞台に復帰します。

辻から与えられた銃と偽造パスポートという小道具が、彼の憎む滝沢の初登場シーンに
共通しているという皮肉は、二人の人物の対象性を示すための演出なのでしょう。
こういう細かい見せ方を自力で読み解いていくのも『東のエデン』の面白さだと思いますが。

これらの答えが明らかになるまで、3週間弱。いったい何が飛び出すのか、今から楽しみです。
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『東のエデン 劇場版Ⅰ/The King of Eden』 BD・DVD発売

2010年01月23日 | 東のエデン
予想以上のロングランとなった『東のエデン 劇場版Ⅰ/The King of Eden』も、今月29日で
ほとんどの館が上映終了(豊洲ではもう少しやってるみたいだけど)。
それにあわせるように、BD/DVDの発売情報が公表されました。
発売日は3月24日(水)。ということは、この近辺で劇場版Ⅱが公開されるのでしょう。

以下は公式ブログからの転載。

◆DVD
東のエデン 劇場版I The King of Eden DVD スタンダード・エディション
希望小売価格:¥4,935(税込)
・豪華ブック 羽海野チカキャラクター原案集完全版(初回生産分のみの特典)
・『東のエデン 劇場版I The King of Eden』君と旅した場所MAP

◆Blu-ray
東のエデン 劇場版I The King of Eden + Air Communication BDプレミアム・エディション【初回限定生産】
希望小売価格:¥13,440(税込)
・劇場公開作品『東のエデン 総集編 Air Communication』本編
・豪華ブック 羽海野チカキャラクター原案集完全版
・『東のエデン 劇場版I The King of Eden』君と旅した場所MAP
・『<4セレソン>JUIZとの日々』新作ドラマCD
・収納ボックス 

東のエデン 劇場版I The King of Eden BDスタンダード・エディション
希望小売価格:¥7,140(税込)
・豪華ブック 羽海野チカキャラクター原案集完全版(初回生産分のみの特典)
・『東のエデン 劇場版I The King of Eden』君と旅した場所MAP

総集編とはいえ、セリフ録りおろし+独自編集の「Air Communication」がついてくるのは
BDプレミアムのみ。
まあこれはすでにTVでも放送済みですが、現状でのソフト化はこれだけになりそうです。

さらに新作ドラマCDも、BDプレミアム版だけの特典となります。
「4人のセレソンとジュイス(出演:遊佐浩二、五十嵐 麗、吉野裕行、森田成一、玉川 砂記子)
が参加した、神山監督書き下ろしの新エピソードです。」とのこと。
黒羽社長&No.11のジュイスによる掛け合いが再び聞けるのならば、ぜひ欲しいのですが。

しかし新作ドラマCDまでプレミアム版限定というのはいかがなものか・・・とも思いますが、
ここでも最近の傾向である「BDのみ豪華特典仕様あり、でも他より高い」の定番化が
裏付けられたといえるでしょう。
今後もこの傾向は続きそうなので、買い替え時はBDという流れが加速しそうです。
ウチも地デジ化を見越してBD機にしたところなので、BDプレミアム版を購入予定。

またBDについては、プレミアム版・スタンダード版ともAmazon限定仕様が出ます。
AIR KINGのジャケット写真が公開されてるので、たぶんこれがAmazon仕様になりそうですね。
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『The King of Eden』についての鑑賞メモ(ネタバレあり)

2009年12月14日 | 東のエデン
前回の記事で書ききれなかった劇場版Ⅰの鑑賞ポイントについて書く前に、
12月12日(一部劇場では19日)から配布される、描きおろしイラストつきの
クリスマスカードをご紹介しておきます。

ユナイテッドシネマ豊洲では、モギリのお姉さんが入場時に渡してくれました。

“テレビシリーズ・サブタイトルのPOPと同様、東のエデンの
 メインキャラクターが大集合したこのクリスマス・カードにも、
 意外な仕掛けが隠されています。”(公式ブログの記事より)

うーん、パッと見たところでは特に気づかないのですが・・・。
裏面に絵があるわけでもないし、リンゴの匂いがするわけでもないし(^^;。
もしやこの絵柄に、劇場版Ⅱに向けてのヒントが隠されてるのかな?

さて、以下には2回目を見ていて私なりに気づいたことや思いつきを、
かなりネタバレ気味にメモっておきます。

・オープニングの場面、一見豊洲と見えて実はNYのフリーダム・タワーなのが
 演出的にうまいところ。
 もちろんこれも、作中での滝沢探しを暗示するヒントになってるわけですね。

・赤いノブレス携帯はサポーターの証し。
 このモデルは普通にオープンする他にも、操作部分が横スライドできるのを
 オープニングムービーで初めて知りました。
 
・話がダレないタイミングで、うまく主要キャラを登場させてる。
 滝沢はもちろん、板津と黒羽さんの登場シーンも場面がグッと引き締まります。

・滝沢が咲と会えた理由は、ひとつだけ残されていた「映画以外の記憶」。
 アイデンティティをテーマの一つとする本作の中で、この仕掛けはかなり
 重要なものかもしれません。

・逃げる最中の滝沢いわく「なんか『太陽を盗んだ男』みたい。」
 そういえば、あの話でジュリーが名乗ったのも「9番」だったはず。
 あとは、これが滝沢の悲劇的な運命の暗示でないことを望みたいのですが。

・協力企業にサントリーが入ってるのを考えると、滝沢の部屋にあったワインは
 シャトー・ラグランジュかもしれません。
 その横にはダルマのボトルもあったように思います。

・辻の発想は安っぽい反面、この軽さこそ「エア・プランナー」の肩書きに
 ぴったりマッチするという気もします。
 “被害者最強”という考え方も、今の世界に蔓延する傾向のひとつなので
 そこをうまく利用して、国家全体がクレーマーになってやろうというのは
 立ち回りとしてはうまいやり方かもしれません。
 (実際にそれをやってる国家もたくさんあるわけですから・・・。)

 ただしこれは物部の考える「強い日本」の対極にある姿なので、最終的に
 彼が辻と対立するのは必然的とも言えるでしょう。

・辻のセレソンナンバーは“2”。
 「最弱こそ最強、敗者こそ勝者」というのは、トランプの「大富豪」における
 2のカードと通じるものがあるように思いますが・・・。

・無能な年上社員にナメられる春日、哀れすぎます。
 あの行動力と意外性のある発想は貴重だと思うのですが、凡庸な連中には
 それがわからないのかも。
 能力的には、むしろ大杉のほうが使えないはずなんだけどなぁ。

・セレソンNo.6の直元は「日本を救うための映画を」と申請した記録あり。
 本人はたぶん日本版ハリウッドの実現でも目指していたのだと思いますが、
 結局のところ口先だけで実力が伴わなかったのでしょう。
 ・・・そういえば、実在のベンチャー企業にもこういう事例があったような?

・黒羽さんがジュイスとの会話で、初めて「ありがとう」と言うシーン。
 このひとことだけで、彼女の内面が劇的に変わったのがわかりました。
 それだけに、ラストの別れのシーンが辛すぎて・・・。
 あれを命じた黒羽さんの思いと、それに応えたジュイスの気持ちを考えると
 やっぱり目がウルッとしてきます。

・その黒羽さんは、既にモノロムの社長を辞めたみたい。
 確かセレソンのデータリストの中に「モノロム元女社長」と書いてありました。

・ギャフン首相との会話によると、60発のミサイル撃墜成功については
 物部も裏で関与していたらしい(首相をダマしてるのでなければ、ですが)。
 パトリオットのプログラム書き換えは、やはりコイツの差し金なのだろうか?

 まあジュイスを使わなくても、いろいろできる立場にある人物ですが・・・。
 もしかしてTV版でどこかの基地にいた時に、それを仕組んでいたのかも!

・その物部は相続税100%課税に加えて、ニートの強制就職についても
 法案を上げるように動いてたようです。
 (同じ記事の下のほうに、そんなことが書いてあったと思うけど・・・。)
 既得権益と不満分子を両方締め上げるという点で、実に物部らしい発想かと。

・結城は結局、また辻のコマとして使われるんだろうな・・・。
 コイツも直元と同じく、ジュイスの能力を使いきれない人間なのでしょう。
 いかに信念があって力を得たとしても、それを生かす発想か能力がなければ
 宝の持ち腐れだという例を、この二人は身をもって示しているのかも。

・ラスト直前のシーンで「黒羽さん」とつぶやく滝沢。
 それまで名前を聞いてなかったとすれば、もしかして以前の記憶が戻ったとか?
 そのあとで咲に改めて「日本に帰る」と言い直しているのも、TV版2話で
 咲に手を伸ばしたシーンを再現してみせたのも、それを示してるのかも?

他にもいろいろあったはずだけど、とりあえず思い出せる分だけ並べてみました。
かなり推測部分も入ってるので、劇場版Ⅱでどう答えが出るかが楽しみでもあり、
不安でもあるところです(^^;。

ちなみに〇〇さん関連についてのネタは、もう少し伏せておくつもり。
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『東のエデン 劇場版Ⅰ』鑑賞2回目

2009年12月13日 | 東のエデン
『東のエデン 劇場版I “The King of Eden”』2回目を見てきました。

やはり一度くらいは現地(!)を見ておこうということで、今回見に行った劇場は
“聖地”ユナイテッドシネマ豊洲です。


3階が映画館&滝沢宅のモデルとなったCAFE&バーラウンジのある場所。
下の広場は、滝沢とみっちょんが豆柴顔の花火を点火した地点になります。

で、こちらは劇場内のロビーの様子。

このロビーでは、館内BGMで「FALLING DOWN」「futuristic imagination」、
そして滝沢のラストシューティングで流れた「Reveal the World」の3曲が
ローテーションでかかってます。さすがは聖地、気合が入ってるなぁ。
私が行った朝10時前は他の店がやってないので、曲が特によく聞こえました。

劇場内にはペラモデルやスチール写真、神山監督と声優さんのサイン展示に加え
大型のガラスを使ったディスプレイもありました。

ちなみにガラス面がもやもやっとしてるのは、裏側に水を流しているからです。

入場まで時間があったので、少し聖地探訪をしてみました。

アーバンドックららぽーと豊洲の内部。
咲とみっちょんが激走した通路は、たぶんここがモデルではないかと。

こちらは、ららぽーと内にある紀伊国屋書店。

真ん中に見えるのが、shamonさんのレポートにもあったディスプレイです。
2009年の神山監督によるサインと、2004年に書かれた羽海野チカさんのサインが
仲良くケース内に飾られてました。(店内での写真撮影は禁止)

屋外に出ると、劇中で滝沢たちの足として活躍したフェリーも停泊しています。


第10話で2万人のニートを積んだ貨物船が突っ込んだのも、このドックですね。

サイズ的には相当ムリしてネジ込んだのがわかります。
これじゃ地響きと轟音がしても当たり前だよなぁ。

そして最終回で滝沢が見下ろす豊洲の風景は、実際だとこんな感じになります。

青空じゃないのは残念ですが、劇中でもだいたいこのとおりの構図でした。
ちなみに撮った場所は3階トイレの窓から・・・(^^;。
本来の視点はもっと上なのですが、ららぽーと豊洲の上層階は駐車場なので
わざわざ上がって写真が撮れるかまでのチェックはしてません。

やがて入場時間となり、いよいよ館内へ。場内の入りはほぼ満員でした。
こちらは2度目の鑑賞ということでかなりの余裕を持って見られましたが、
上映後はたぶん初見の人なのか「展開が速すぎてついてけない」という声も
聞かれました・・・このくらいのスピード感はむしろ当たり前だと思うんだけど、
特にTV版を見てない人には難儀なのかもしれません。

2度目の鑑賞で気づいた点は、記事を改めてアップします。
(書いてるうちに結構な分量になっちゃったので)
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『東のエデン 劇場版I 』が「ぴあ」満足度ランキングで1位に

2009年11月30日 | 東のエデン
電子チケットぴあで2009年11月30日19時0分に配信された、雑誌『ぴあ』の
先週末公開映画満足度ランキングで『東のエデン 劇場版I The King of Eden』が
見事トップに輝きました。
ちなみに平均点は85.8点、最高が100点で最低は60点だそうです。

まあ初日は熱心なファンが行ってるし、舞台挨拶というご祝儀もついてるので
やや公平性を欠いた点数という可能性もありますが、とにかく一位という事実は
非常にうれしいものがありますね。
(それにしても、参考調査の『泣きながら生きて』の点数はスゴいですが。)

詳細についてはこちらの記事をお読みください。

ちなみに私の採点は(3部作の真ん中という前提で)90点以上はあげたいところ。
まあ思い入れがあるので甘いのは承知してますが、TV終了からこの短期間で
あそこまでの作品をまとめてきたことも含め、それだけの評価には十分値すると
思いますよ。

それにしても、このところの神山監督はまさに鉄人級の働きぶりだと思います。
TV終了後すぐに『東のエデン 総集編 Air Communication』の編集作業と
『劇場版Ⅰ』の製作に着手、さらにその合間を縫って精力的にDVDと小説版の
プロモーションへと駆け回る日々。
これまでマトモに休める日があったのだろうか、と思うくらいです。

・・・タワーレコードでのイベントといい今回の舞台挨拶といい、神山監督の様子が
いつもお疲れに見えたもので、こっちもいらん心配をしてしまいました。

そして今後も休むことなく『劇場版Ⅱ Paradise Lost』の製作が続くわけですから
監督この先本気でヤバいんじゃない?と不安にもなっちゃいます。
劇場版Ⅱの公開延期で、いくらかでも余裕ができるといいのですが・・・。
某セカイ系アニメみたいに、10年くらいかけて4本作ればいいという条件の
なんと恵まれてることやら(^^;。

だからといって、資金調達のために『ぱちんこ 東のエデン』なんて出すことは
絶対にやめて欲しいですけどね(笑)。
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東のエデン 劇場版I “The King of Eden”

2009年11月29日 | 東のエデン
東のエデン 劇場版I “The King of Eden”の初日を見てきました。

豊洲の舞台挨拶つきチケットは取れませんでしたが、なんとかテアトル新宿の
13:50上映回を確保。
「Air Communication」の立見で懲りたので、今回はちゃんと指定席券です。

劇場入口には、神山監督からの直筆メッセージが飾られてました。


上映前の舞台挨拶、登壇者は神山監督、滝沢役の木村良平さん、森美咲役の早見沙織さん、
そしてエデン関係のイベントでは初登場?となる辻仁太郎役の遊佐浩二さんの4名でした。

以下ざっくりとですが、それぞれのコメントをまとめておきます。


【神山監督】

「(TVシリーズが)お客さんに疑問を残したままで終わっているので、それを納得できる形で
劇場版Ⅰに繋げなければいけないということと、Ⅰを見たあとで劇場版Ⅱのほうも見たいなと
思っていただける内容にしないといけないということで、非常にプレッシャーを感じながら
製作してきました。」

「長編一本作るところを、最終回を3回作るようなことになったので、かなり酷な企画だなと。」


【木村良平さん】

「いつ着ようかなーと迷ってました。」という、監督からもらった滝沢モデルのM65を着用。
「滝沢スタイルで髪も切って来ました。」といいつつエアキングのSHOOTポーズを決め、場内大拍手。

その落ち着きっぷりを“リアル滝沢みたい”と司会者に振られて
「そんなにうれしいことはないですね、(滝沢は)ホントカッコいいですから。」
そこに神山監督から
「木村君の中に滝沢朗がいたんだと思いますね。オーディションで彼しかないと思いましたから。」
これを聞いてちょっとテレる木村さん。おー、エアキングがデレてるぞ!

劇場版Ⅰを演じ終わって感じていることは「早くⅡの内容が知りたい。」
これから滝沢がどうなっていくかを知らないと不安でしょう?と聞かれて
「しょうがないですね、神山監督はこういう方ですから」(笑)

「(でもこういう気持ちでいられるのも)自分のキャラが滝沢だからという安心感もあると思う。」

「大丈夫だろアイツなら、という気がしてます。(自分の役が)それこそ辻だと、全然わからないなー。(笑)」


【早見沙織さん】

「(咲について)セレソンゲームの枠の外にいるキャラなので、(事態を)見守り翻弄されながらも
自分自身の考えを練って生み出していく、わりと芯のあるキャラかなと。」

(劇場版の咲について、成長させた部分と変わってない部分のどちらが大きいですか?という質問に)
「目の前で起きていくいろいろな事に対してはある程度の耐性もついたけど、劇中では
相変わらずの咲ちゃんらしさ(あわあわしてしまうところ)もいくつか出てきます。」

「いろいろなシーンに対応しつつも、本人らしさは変わらず残っていくと思います。」

ここでまたもや、神山監督からコメント。
「しっかりしてるんだけど、何かあると「あわあわー」となっちゃうとことか、咲ちゃんも
(木村さんと同じく)やっぱり早見さんだったなーと。まあ滝沢と違って普通の女の子ですからねー。」


【遊佐浩二さん】

(TVだけ見ると、辻って「アイツ何なんだ」と思いますよねーと言われて)
「自分もそう思いました。なぜツバを垂らすんだ?って。(笑)」

「(TVの時は)監督から必要以上の情報は与えられなかったので、台本を読んで
その行動とセリフから感じたままの姿を演じました。」

「今回もあまり多くの情報は与えられないまま演じたけれど、神山監督がよく言っているように
“知らないからこそ演じられることもある”と思います。」

「特に辻の場合は“底の知れない”キャラなので、演じる自分にも“底が知れない”よう、
あえて情報を与えないのだろうと。」

ここで監督から、辻についてのコメント。
「辻はキレモノだから、カッコいいだけでなく裏もないとつまらないキャラになってしまうと考えました。」


そして最後は再び神山監督から、いくつかのコメントがありました。
まず構想がふくらんで、劇場版Ⅱの尺が30分延びた理由について。

「多くの疑問を残して進んできたストーリーなので、それをひとつひとつ畳みつつ、
劇場版ⅠとⅡでも新たな驚きをお客さんに与えたいという思いから、膨らんでしまいました。」

「(膨らんだ分だけ)普通の長尺映画と遜色のないデキになってると思います。」

そして来場者への感謝の言葉。

「監督として映画の初日はうれしいはずのものですが、はたしてお客さんが入ってくれるか、
喜んでいただけるかと思うと、断頭台に立つ思いで今日を迎えました。」

「多くのお客さんに来ていただいているのを見て、Ⅱのほうもさらにがんばっていきたいと思います。」

以上で舞台挨拶は終了。
そしていよいよ「東のエデン 劇場版I The King of Eden」の上映が始まりました。

・・・いや~、おもしろかった!
少なくともTVシリーズをきちんと見た人なら、期待を裏切られることはないでしょう。

当然のごとく単独作品として完結はしてませんが、全体をTVも含めた三部作として見れば
とてもよくできていたと思います。
終了後に拍手こそ起きなかったけど、場内の雰囲気や周辺で交わされてる会話から
みんな十分満足しているのが感じられました。

TVシリーズからの伏線が見事に機能しているのもすばらしいけど、全体の構成も
TVでの展開をうまくなぞったものになってるのがミソですね。
映画を見ながら「ああ、このシーンはあの回のアレを思い出させるなぁ」と振り返ることで
その場面の面白さと意味合いがさらに倍増するわけです。
さらに、映画の記憶を引きずる滝沢の心理にもちょっとだけ共感できる感じ?

あと、TVシリーズと比べて印象が変わったキャラ、変わらないキャラがいる中で
最も劇的に変わったのは、実はジュイスだと思います。
セレソンに応じてジュイスも日々変化し、成長を遂げているのでしょう。

セレソンゲームの勝敗って、裏をかえせば「どのジュイスが一番優秀か」あるいは、
「どのジュイスが(ユーザーに対して)最も最適化された存在になれるか」という
意味合いも含んでますからね。
このゲームの真の目的も、実はそこらへんにあるのかも。

そして自分にとっては、ある別れのシーンに胸をえぐられる思いでした。
あれには思わずウルッときちゃいましたね。
いろんな意味で、某シリーズの某キャラまで思い出しちゃうし・・・。

その他、作中に隠された多くの情報や新たなセレソンゲームの行方など、
書きたい話はいろいろあるのですが・・・公開直後なのでまだ控えておきます。
前売券があるので、少なくとももう1回は見に行く予定ですし。

最後にひとつだけ、ちょっと思いついたこと。
エアキングって、某高級時計のモデルにも同名のがありましたよね。
そういえば、あのメーカーのマークも王冠だったよなぁ・・・なーんて。
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さらに続く『東のエデン総集編』

2009年09月28日 | 東のエデン
舞台挨拶の様子に続き、今回も『東のエデン 総集編 Air Communication』について
レポートしたいと思います。

まずは場内売店。今回の総集編にあわせたプログラム等は用意されていませんが、
関連書籍やCD、さらにクリアファイルと転写式ステッカー4種を販売してました。
ファイルとステッカーはこれまで知らなかった商品なので、今回が初売りかも?

クリアファイルの絵柄は一種のみ。裏にはNo.12までのセレソンマークが並び、
下のほうにはこっそりと“noblesse obllige”のマークが入ってます。

ステッカーはひと目で気に入ったので、いきなり全種買いしちゃいました。

使おうかな、それとも取っておこうかな・・・デキがいいだけに悩ましいところ。
しかしこれを出されちゃうと、DVD第2弾の初回封入特典の値打ちって・・・(笑)。

そして肝心の総集編「Air Communication」の内容について。

新作カットはありませんが、さすがに大スクリーンの威力は絶大でした。
情報量の多い場面はその密度の高さが、広がりのある場面はそのスケール感が段違い。
TVではツブれがちな暗い部分も、劇場版ではハッキリみることができます。
音響は劇場版サラウンドでこれまた臨場感アップ。音の広がりや動きがよくわかります。

特に黒場社長のイリュージョンと豊洲のラストシューティング(ガンダムにあらず!)は
映像と音響の相乗効果が最大限に発揮されていたと思います。
滝沢がBANG!とやるシーンでは、自分も画面に向けて指を突き出したくなりました。

・・・でも『東のエデン』なら、そういうノリも許される気がするんですけどねー。
記憶のない滝沢は、見方を変えれば「全ての日本人の象徴」でもあるわけですから、
彼と一緒になってトマホークを狙い撃つ行為は、あながち見当ハズレでもなさそうです。
滝沢の心情にどの程度共感できるか、というのは本作の重要な要素でもありますしね。

場面構成については、物語の筋をセレソンゲーム中心に整理しなおしたもの。
そのぶん、咲やエデンメンバーの事情が見えにくくなってますが、これについては
新規コメンタリーで各キャラが心情を明かすという方式で補っています。
元のセリフの多くがコメンタリーで聞き取れなくなってますが、重要な聞かせどころは
きちんと残っているので、物語はむしろ理解しやすくなっているハズ。

ただしやっぱり駆け足なので、タメや余韻や遊びといった部分はTV版より減ってます。
総集編はTV版とは違った切り口で語られた、一種のサービスバージョンという感じかな。
元バージョンを知らない人は、劇場版Ⅰの公開までにDVDでTV版をおさらいしておくと
物語をさらに深く楽しめるんじゃないかと思います。

TV放映中に疑問だったいくつかの部分(近藤の死の理由や、花火で描いた絵など)に
コメンタリーによる説明が加えられているのも、製作サイドの心遣いでしょう。
まあ小説版にはコメンタリーに該当する描写がありそうですが、私は劇場版を観終えるまで
その種の情報をできるだけ入れないつもりなので、今回の新情報はなかなか面白かったです。

そして今回の総集編も、やはりラストは咲のモノローグで閉じられます。
ただしその内容はTV版とは少しだけ違う、今後の劇場版への展開を意識したものでした。

滝沢がなぜ王子になり、そして王になろうとしたのか。
その理由を探す咲の物語が、このラストシーンから始まります。
11月の劇場版Ⅰ「The King of Eden」へと、いよいよ正式なスタートが切られました。
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『東のエデン 総集編 Air Communication』初日舞台挨拶

2009年09月26日 | 東のエデン
9/26から劇場公開される『東のエデン 総集編 Air Communication』の
初日舞台挨拶を観てきました。

初日舞台挨拶は新宿と池袋の2箇所で行われますが、やっぱり行くなら
本日の一発目でスクリーンも大きいテアトル新宿でしょ!
ということで、立見券なのを覚悟の上でチケットを購入。
(でも後日に座席指定券が追加発売されたのは、正直ムカつきましたが・・・。)

そして公開当日。こちらはテアトル新宿前に出ていたポスターです。

「本日初日」「19:00上映分完売」の表示で、期待感はさらにアップ。

やがて立見客の入場時間となったので館内に入ると、席にはびっしりと人が座り
後部から両サイドへのスペースも立見の人でいっぱいとなりました。
総集編というのにこれだけ人が入るとは、やはり舞台挨拶の効果絶大ですな。

そして定刻となったとたん、館内にいきなり流れるアナウンスの声は・・・

「ジュイスです。皆様、本日はようこそお越しくださいました。」

この瞬間、館内に波のごとく走った無言の衝撃の大きかったこと!
そういう私も、この時は一瞬“ビクッ!”となりました。
ここで本編並みの意外性を演出してくるとは、さすがに読めなかった・・・。

ジュイスから上映案内と観客への謝辞が(例の口調で)アナウンスされた後は
いよいよ舞台での挨拶がスタート。
まずは神山監督と滝沢役の木村良平さんが登壇し、観客への挨拶をされました。

まず神山監督から「総集編だというのに、立見のお客さんまでこんなに来ていただいて
驚いています。ありがとうございました。」と感謝の気持ちが述べられました。
といっても今回は単なる総集編でなく、『東のエデン』を理解するための「見どころ」を
全11話の中からピックアップして編集し、そこへエデンメンバーによる録りおろしの
回想コメントを被せることで、観た人がより楽しめるよう工夫を凝らしたとのこと。

そして滝沢役の木村さんですが、回想コメントの時点では「行方不明」ということで
今回の総集編についてはお呼びがかからなかった(笑)との話でした。
実際に完成品を見たのも公開前日だったそうですが、面白かったと言ってました。

そして上着の中からおもむろに取り出したのは、なんと9番のノブレス携帯。
木村さんがおもむろに(ここでトーンが上がって“滝沢の声”になるのがスゴイ!)


「ジュイス、玉川紗己子さんをここに呼んでくんない?」


とオーダーすると、場内に


「受理されました。」


とアナウンスが響いたあと、声の主(?)の玉川さんが登壇されました。

黒のロングドレスの玉川さん、新宿3丁目を歩いていたら警官に呼び止められたらしい。
司会が即座に「玉川さんだけに“逮捕されちゃうぞ”という感じですねー」と振ったのに
客の反応が薄かったのは、やや悲しいものがありましたけど(^^;。
(夏美って好きなキャラなんですよ。足ブレーキとかモトコンポとか、なつかしー。)
これってやはり、世代の違いから来るものなのかな?

そういえば神山監督も「観る人との接点というか、共感を得るための“接着剤”として
作中に映画の話を盛り込んだのに、世代的に視聴者と自分の観てきた映画が違っていて
そういう意図があまり伝わらなかったみたいです。」と語ってましたねー。
うーん、そんなことはないと思う・・・んだけど、どうなんだろう?

メイン声優なのに、今回の総集編製作には絡んでない(!)お二人がそろったところで、
話は『東のエデン』にまつわるアフレコ裏話へと進みました。
木村さん・玉川さんとも事前説明がほとんどないままに毎週の収録に臨んでいたようで
当日に神山監督から細かい注文が出されることが多く、毎回苦労続きだったみたいです。

それでも木村さんは「記憶がないという役だったので、ある意味自然に演れました」、
そして玉川さんが監督のムチャ振りにも「はい、やってみます」と答え、言葉どおり
見事にセレソンごとのジュイスを演じ分けていた・・・と話してました。

神山監督からは「以前にタチコマでも苦労させたけど、今回も大丈夫だろうと思って
ずいぶん甘えさせてもらいました。」と絶大な信頼を得ている玉川さんですが、
「手のひらを太陽に」の多重録音では、同じ歌を9回も歌わされたと笑ってました。
『東のエデン』の現場でも、やはりフレッシュな役者さんの中に信頼のおけるベテラン
(あまりベテランベテラン言うな、とは玉川さんの弁)がいることで、現場の締まり方が
ずいぶん違ってくるんでしょうね。これも作品成功の秘訣でしょうか。

やがて時間となり、壇上の皆さんは次の挨拶会場であるテアトルダイヤへ移動。
ここで帰りぎわに再びノブレス携帯を取り出した木村さんが

「ジュイス、帰りのタクシー呼んでくれる?」

と振ると、背後の玉川さんが即座に

「受理されました。」

ナマの掛け合いまで見せてもらって、大満足の舞台挨拶でした。
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『東のエデン 総集編 Air Communication』初日舞台挨拶チケット発売

2009年09月19日 | 東のエデン
行く気まんまんだったのに、最近多忙でちょっと失念していた『東のエデン』の
劇場版総集編『Air Communication』について、初日舞台挨拶つきの前売り券が
本日19日からチケットぴあ会員限定で発売になりました。
そういう自分も公式ブログの記事を見落としてしまい、ようやくテアトル新宿の
立ち見券を押さえられたという体たらくなのですが・・・。

19日の午後10時ではまだ立ち見券が残っているようですので、購入はお早めに。
ちなみにテアトルダイヤのほうは立ち見なしですが、こちらは座席ありの券が
まだ残っているようです。

なお、公式サイトによれば、日程は以下のとおりです。

☆『東のエデン 総集編 Air Communication』初日舞台挨拶決定!!☆
開催日程/9月26日(土)
テアトル新宿/19:00の回上映前
テアトルダイヤ/20:40の回上映前              
 
登壇ゲスト(予定)/神山健治監督、滝沢 朗役 木村良平さん、ジュイス役 玉川紗己子さん 

神山さんはこのあいだ見てきたので、見所は木村さんと玉川さんですな。
特に玉川さんのナマ声が聞けるのは、攻殻SACファンとしてもたまりません。
会場ではぜひとも、ジュイスっぽい声で観客に挨拶して欲しいものです(笑)。
サービスでタチコマの声とか演ってくれたら、もう感涙モノですけどねー。

個人的には黒羽社長のナマ声も聞きたいところですが・・・。
まあそれは11月の劇場版挨拶に期待したいところです。

最後にちょっとした小ネタをひとつ。
副題の『Air Communication』の“Air”は、もちろん携帯電話をはじめとした
無線通信網を差すものですが、同時に『東のエデン』で繰り返し語られてきた
“空気”にもかけたものだと思います。

とすれば、劇場版ポスターに描かれた滝沢のシルエットに付されたキャッチコピー
“AIR KING”には、文字通りの“撃墜王”という意味以外の比喩も隠されていると
考えてよいでしょう。
例えば“空気=希薄”と読み替えれば、“AIR KING=虚ろな王”であり、すなわち
滝沢が「裸の王様」であることを暗示しているとも読み取れます。

そんな滝沢は「裸の王様」として、何をしようとしているのか。
そして彼を探す姫である咲は、滝沢に何をしてあげられるのか。

劇場版に向けたブリッジにもなっているという「総集編」で、そのあたりについて
いくらかでも情報が示されるのかも、非常に気になるところです。
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『東のエデン』DVD発売記念トークショー&ミニライブ

2009年08月06日 | 東のエデン
タワーレコード渋谷店で開催された『東のエデン』DVD&ブルーレイ発売記念の
神山健治監督×school food punishmentトーク&ミニライブ に行ってきました。
こちらは当該店舗でソフトの第1巻を購入した人限定で参加できるイベントです。

入場待ちの列に並ぶと、客層がフツーのアニメイベントとすこーし違う感じ。
これはタワレコ効果か、それともノイタミナ枠の特性なのでしょうか?
男女の構成比も4:6で、やや女性のほうが多いように見えました。

さて、地下のSTAGE ONEにつくと、入口にいきなりノブレス携帯のモックアップが
ディスプレイされてるじゃないですか!

スタッフにOKをもらって、大急ぎで何枚か写真を撮ってきました。

ノブレス携帯と一緒に置かれているのは、咲の使っていた携帯のモデルになった
N-06Aのモックアップですね。

そして滝沢モデルの横には、見慣れない赤い色のノブレス携帯が。

公式ブログの記述によれば、これはサポーターが持ってるモノだそうです!

その後は会場の折りたたみイスに座って待っていると、MCの紹介に続いて
神山監督とschool food punishmentのメンバーが登場しました。

冷房ガンガンの現場から来たため、季節感のない黒い長袖ジップジャケット姿の
神山監督は、ただいま風邪気味の体調を押して劇場版第一弾の製作中。
イベント後は仕事に戻って、いよいよラストの構想を決めるという大事な作業に
取り掛かるようです。
腰にデカいキーリングを下げて、DIESELのベルトでキメたコーディネートは
school food punishmentと並んでも違和感のないものでした。

簡単なあいさつの後は、まずschool food punishmentのミニライブ。
エデンのEDテーマ「futuristic imagination」と、7月22日に発売された新曲
「butterfly swimmer」の2曲を熱演してくれました。

ライブで鍛えてきたバンドだけあって、プレイが躍動的で実にカッコよかった。
ボーカルの内村友美の声はCDで聞くよりキレイで、しかも力強かったですね。
できれば1stシングルにカップリングされた「flat」なども聴きたかったけど、
こんな近くでナマのステージを見られただけで、もう十分満足です。


「futuristic imagination」(初回生産限定盤パッケージ)

演奏後はステージ上で神山監督&school food punishmentによるトークショー。
EDテーマに選ばれたいきさつについては、神山監督がまず内村さんの声と独特の
歌いまわし、そして特徴的な歌詞に興味を持ったのがきっかけだそうです。

曲作りにあたっては特に監督からの注文はなかったそうですが、デモ曲の中で
使われていたフレーズ「未来の根を切っても構わない」の部分を神山監督が
特に気に入ってくれたため、内村さんもそれを活かした歌詞を書いたとのこと。
その成果が「futuristic imagination」という作品になったわけですね。

その後は観客から事前に集めた質問をぶつけるコーナーになりましたが、なにしろ
劇場版の完成前ということで、作品のテーマや謎についてはほとんど触れずじまい。
ある意味、あたりさわりのない内容だけを選んで聞いた感じもありました。

おもしろかった回答としては、「お気に入りのキャラ」について聞かれたとき。
school food punishmentのメンバー(たしかベースの山崎さんだと思う)からは

「板津好きなんですよ~。あの正義感に満ちあふれた感じがいいですよね。」

というステキなコメントがありました!

神山監督からは、板津について「なぜ殺したんだ!」と各所からお叱りをいただき、
さらに「生きてなかったら承知しないぞ!」的な脅し(笑)まで受けたとの証言も。
みんなに愛されてるなぁ、板津。(でもみっちょんには嫌われてるけど。)

あと「8時間後にミサイルが落ちるとしたら、どうしますか?」という質問。

内村さんいわく「歌詞を書いた紙や未発表音源とかを、安全な場所に隠します。」と
ミュージシャンの鏡のような回答をしてました。
ちなみに今の食生活がモスバーガー主体の神山監督からは、焼たらこで白いご飯を
たらふく食べたいとの声がありました。(明太子じゃなくて、あくまでたらこを希望。)

作品づくりに関するものでは、神山監督からこのようなお話が聞けました。

「印象的なシーンがまずいくつか頭に浮かぶので、それらをつなげて物語にしていく。
 例えばホワイトハウス前に裸で立つ滝沢や、はねられた板津の姿、白鳥・D・黒羽が
 大きく翼を広げた場面、エデンメンバーの花火、それに滝沢と咲のキスシーンなど。」

「各シーンについては時系列に沿って思いつくわけではないので、作品にする過程で
必要に応じて順番を前後させている。
板津のはねられるシーンも、物語の後半に回すべきだと考えてあのタイミングになった。」

「自分の中でイメージした画よりうまくできたのは、2話でフェリーに乗るときの場面。

 滝沢が咲に手を伸ばすシーンは、完成した映像を見たときに感動しました。」

あと小説については、活字という媒体上アニメと変えざるを得ないところがあったものの
基本的には同じ話として書いているとのこと。
アニメでは出していない情報(Mr.OUTSIDEの携帯の色とか)も書いてあるので、それらも
気にしながら読んでもらいたいとの話でした。

セレソンNo.の割り当ては意味があるの?という問いについては、神山監督から

「いちおう意味は考えてますが、セレソン全員に割り振ろうとすると結構難しくて・・・。
あと劇場版の公開前なので、あまり言っちゃうよりはみなさんで考えてください。」

という感じの答えがありました。

最後に監督からDVD第1巻と付録CDについてのコメントと「ぜひ買ってください」の
お願いがあったけど、ここに来てる客は全員すでにこの店でソフト買ってますって。
でないとそもそも、このイベントに参加できませんからね~(^^;。

そしてschool food punishmentの内村さんからは

「自分たちにとっても『東のエデン』は大切な作品です。劇場版も公開されるので
 これからも私たちともども、応援してください。」

といったあいさつがありました。

終演後は展示されていた背景ボードの複写や、本物の設定画・原画を鑑賞。
原画類は数が少なかったけど、黒羽社長が2枚あったから満足です(笑)。
さらにおみやげとして、TVシリーズ版のポスターもいただきました。

Amazonでソフト買うより高くついたけど、結果としては十分モトがとれました。
限定仕様版はあきらめることになったけど、後悔はしてません(笑)。
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『東のエデン』劇場版の前売りがスタート

2009年08月02日 | 東のエデン
8月1日に『東のエデン』劇場版の特典つき前売り入場券が、公開劇場である
テアトル新宿ほかで発売されました。

今回はいつもお世話になってる姫鷲さんにお願いして券を買ってきてもらい、
ワンフェスからのお土産と一緒に受け取ることになりました。
姫鷲さん、まいどまいど本当にありがとうございます~。

こちらはそのとき一緒にもらったチラシのおもて面。


まず目にとまるのが「滝沢 朗が消えた、半年後の物語。」というコピー文。
そして二人が立つ場所は、ニューヨークのブロードウェイにある観光名所の
タイムズスクウェアで間違いないでしょう。

そしてこちらは、同じチラシの裏面です。



「俺はずっと、君と一緒に旅した場所にいます。」

滝沢が再び記憶を消して咲の前から去った半年後。
滝沢の残したノブレス携帯に残された謎のメッセージと新たな履歴を手がかりに
咲はニューヨークへと旅立つ。
日本を救う新たな戦いが今、始まる。

そして再び動き出すセレソンの面々。

今回のチラシにはTVシリーズで抹消済みの近藤や火浦が載っているので、
劇場版では何人のセレソンが出てくるかは不明です。
ただしキャストの欄に物部、白鳥、辻、結城の名が出ているので、この4名は
引き続き劇場版でも活躍すると思われます。

未だ登場していない5名のセレソンとMr.OUTSIDEは、はたして劇場版第1部で
登場するのか、それとも第2部まで持ち越しになるのでしょうか?

こちらは第1部と2部のチケット、そして購入特典の携帯クリーナーです。



ジュイス柄が第1部、ノブレス柄が第2部の特典です。
それぞれにノブレス携帯の着信音とジュイスの着ボイスがダウンロードできる
QRコードが入った台紙つきです。

そして劇場版の公開にさきがけ、テアトル新宿などの上映館ではTVシリーズの
再編集版『東のエデン 総集編 Air Communication』が限定上映されます。
こちらは9月26日(土)より、当日券のみのモーニング&レイトショー上映を
予定しているとのこと。
秋の劇場版公開に向けて、今後も各種イベントが目白押しみたいです。
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東のエデン 最終回 「さらにつづく東」

2009年06月28日 | 東のエデン
『東のエデン』TV編も、いよいよ最終回。
これまでの10話でたっぷりと仕込んできた布石を、最終話で一気につなげることで
決着へと持っていった展開は、TVシリーズの締めくくりにふさわしいものでした。

アニメ作品がこれだけたくさんつくられるご時勢、物語をうまく着地させるのに失敗して
それまで熱心に話を追ってきた視聴者の時間と労力を一瞬で徒労に終わらせる作品も
見られる中、『東のエデン』は実にキレイな着地をキメてくれました。
少なくとも私としては、(ほぼ)リアルタイムで追いかけてきて、最終回というゴールに
たどり着いた今「ここまで一緒に伴走してきてよかった」と思える作品となりました。

さて前回のラストで帰還した全裸ニートの群れは、ドバイ送りの元凶である滝沢を探すため
群れを成してショッピングモールへと突入。


エデンメンバーがほうほうの体で逃げ出す中、平澤は東京駅についた咲とみっちょんに
携帯電話で「お前たちは豊洲に来るな」と警告します。


バックの赤レンガが東京駅の目印。白い壁の高さも、たぶんロケハン済みでしょうね。
こういう小さなリアリティの積み重ねが、作品世界に強固な存在感を与えます。

ところでモールへと殺到するニートの影は、なぜかゾンビか木偶人形のような姿です。

これは何度か出てきたジョニー人形と同じ形状ですが、まだ明かされてない伏線と見て
よいのかな?

そして、最終話のタイトルカット。

上を見上げるエデンメンバーと、一人離れて呆然と空を見る滝沢の姿。
そしてひとりだけ、振り向いて滝沢を見つめる咲。
右横に見えるのは帰国時に二人で撮った、最初で最後のツーショット写真ですね。
全部見終わってから改めてチェックすると、このカット一枚に最終話の結末がきっちりと
集約されていることがわかります。

ニートから逃れ、平澤の誘導で映写室まで辿りついたエデンメンバー。
監視カメラでニートたちを見てみると、彼らは連絡手段の確保その他もろもろのため、
山となったケータイを掘り返している真っ最中でした。

そしてそんな映像の中に、置き忘れてきたみっちょんのノーパソを持ってるヤツが!

一方、携帯電話で平澤と話す咲は、滝沢が記憶を消すに至った顛末を説明します。

「迂闊な月曜日」の実現の陰には、2万人のニート動員があったこと。
そのニートに混じって滝沢が動いたことで、彼やニートにミサイル発射疑惑がかかり、
さらには避難民からの逆恨みや、それに対するネット中傷までが起こってしまったこと。
それらを収拾するために滝沢が全ての手を打ったあと、自分の記憶を消したこと・・・。
ネットの持つ強さと危うさの両面が絡み合った事件、それが「迂闊な月曜日」の真実でした。


「滝沢くんは、魔法の携帯を持ってたから住民を助けたんじゃないと思う。
 ただ、当たり前のことをしようとしただけなんだよ。」

滝沢が去った今、自分たちだけでミサイル60発を阻止しなくてはいけないという咲。
でもそれに必要な板津のデータを開けるには、みっちょんのノーパソが必要です。
そしてノーパソ奪還のために春日から進言された「攻めに転じるための提案」とは
「木を隠すなら森の中、全裸にまぎれるなら全裸」というものでした。


当然おネエは絶対拒否(笑)ですが、平澤と大杉はやむをえず同意。

かくして、ケータイ一丁だけ持っての全裸潜入作戦が発動します。

かたやデータ分析のため、やっぱりショッピングモールへ来てしまった咲とみっちょん。

二人を乗せてきたタクシー運転手を意味ありげに見せたこのカットも、新たな謎?

そして二人の女子を出迎えたのは、当然ながら全裸のニート軍団でした!!

必死でニート軍団を突っ切ったあとに、みっちょんが発した毒舌がヒドい。
「大丈夫、あの人たち、たぶん二次元にしか興味ないから。」
おいおいみっちょん、それはニートに対する認識が間違ってると思うぞ・・・たぶん。

そのニート軍団に潜入した平澤たちはノーパソ奪取に成功したものの、よそ者とバレて逃亡。


ドキッ!男だらけの大運動会。もはや男祭り、かつ裸祭り状態になってますが、
これってノイタミナ枠としてはアリなんですか、どうなんですか!?

でもこのへんのドタバタ劇はアニメのノリを最大限に活かした筋書きと演出であり、
そして重い内容を疲れさせずに最後まで見せようとする工夫にも感じられました。

言いたいことや表現したいことは譲らないけれど、見る側に負担を過剰に押し付けようと
しないところは、プロとして立派な姿勢だと思います。
というか、いくら話題作でもこれができない製作者は、やはりプロとしていかがなものか。
観客が自分で足を運ぶ映画に比べ、不特定多数が見るTVアニメという媒体においては
むしろこの点はもっと問われるべき責任であると、私は思っています。

ドタバタの中でノートを託された大杉は、同じくニートから逃走中の咲たちと合流に成功!

ジョニー隠しに使われたみっちょんのノーパソは、ギャグに見えてさりげなく提示された
「イチジクの葉」=「禁断の知恵」の変奏では?などと勘ぐってみたりして。

たとえば携帯電話についても「禁断の知恵の実」のイメージであり、また同時に
「一度手にしたら、もはや欠くことのできないもの」の象徴にもなってますからね。
衣服代わりのPCってのも「エレガントな批評行為」のひとつかもしれません。
あるいはこれがホントの「ウェアラブルPC」だったりして。
(それらしいこと言っといて、結局こんなオチなのが申し訳ない。)

おネエの手引きでニートから逃れた咲たちは板津のデータを分析し、ミサイルの目標に
この豊洲が含まれていると知ります。

そんなときエデンメンバーとニート軍団の携帯へと一斉送信されてきたのは、滝沢からの
メッセージ動画でした。



「あー、テステス。ただいまカメラの試験中。

 ハーイ、ジョニー!
 今日もまいらをココに集めたのにはワケがありまつ。
 それは、迂闊な月曜日の真相を知っているもまいらと、
 オレを訴えようとした住民を新たなミサイル攻撃で
 亡き者にするためなのでつ!」

進んで道化を演じる救世主の姿。見ているこちらも胸が痛くなります。
咲が必死で否定したくなる気持ちも、痛いほどよくわかるし。

「これはウソではありません。
 ただし、生き延びるチャンスは無きにしも非ず。
 まず生き延びたいジョニーは屋上に集まるように!!」

場面は変わって、ATOのヘリに乗り込む物部と置き去りにされる結城の様子。

ジュイスが手に入らなかったことをなじる結城を、物部はあっさり突き放します。


「すまないが、後は自己責任ってことで。」

これが自己責任を過剰に評価し、自分のそれに絶対の自信を持っている男の答え。
こんな連中が上に立って弱い者の行く末を決めたとしても、最後はこのひとことで
切り捨てられるのがオチでしょう。
それに気づけなかった結城の愚かさについては、今さら繰り返すまでもありません。

途方にくれる結城に声をかける、No.2の辻。
背後には彼を迎えに来たリムジンが停まってます。

すでにBPさんも指摘してますが、この人物の立ち位置はとても気になります。
やはりトリックスターの臭いがぷんぷんな彼は、一体何者?
映画で示されるであろう回答が、今から楽しみです。

豊洲ではニートが屋上に殺到し、かたや退路を塞がれた咲たちは脱出もままならず。
かろうじて動いていたエレベーターに乗り込む一行とそれを追ってきたニートの前に
現れたのは、さっき動画を送ってきた滝沢朗その人でした・・・。


一人で行こうとする滝沢に手を差し伸べる咲。


一度はためらうも、その手を握って一緒に走っていく滝沢。


そして滝沢は“前にも使った”奥の手によって、60発のトマホークに立ち向かいます。



「BANG!!」

このとき滝沢の言葉が撃ち砕いたものは、一体なんだったのでしょう。
その答えを(自分で考えて)見つけることこそ、この『東のエデン』というアイテムが
全ての視聴者へと課した「noblesse oblige」なのかもしれません。






空に閃く爆発を見ながら、黒羽、辻、物部、結城、そして板津(死んでないじゃん!)、
さらにそれを見た全ての人々は、どんな思いを抱いたのか。


そしてすべてが終わったあとで、滝沢が選んだ最後のオーダーとは・・・。




「ちぇ、このメリーゴーラウンド、ゴールデンリングがついてねぇや。」

てっぺんの王冠が失われ、傷つき傾いたメリーゴーラウンド。
それはまるで日本の姿を戯画化したようでもあり、また「おとぎ話」と
「淡い恋」の終わりを象徴しているかのようにも見えました。

こうしてひとつの物語が幕を閉じ、そして新たなる物語への予兆が示されます。

このラストシーンが、第1話冒頭のモノローグへと繋がるワケですね。
さらに劇場版ではいよいよ「その後」の物語が描かれるのでしょう。



『東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden』(11月28日~)
『東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost 』(2010年1月~)

公開まで先が長いとはいえ、これはもう期待するありません!
予想外の2部構成ですが、それに見合ったスゴイ作品を切望します。

そして今作で「王」ならぬ「巨匠」の資質を証明した神山監督。
その世界を救わんとする志、確かに受け取りました。
願わくは滝沢と同じように、これからもそのまま変わらずにいてください。



さて、遅れながらの掲載となりましたが、『東のエデン』のレビューもひと段落です。
すばらしい作品をつくってくれた神山健治監督、羽海野チカ氏、川井憲次氏、
そしてプロダクションI.Gをはじめとするスタッフ全員に惜しみない拍手と賞賛を、
そしてレビューをお読みいただいた方に、最大の感謝を捧げたいと思います。

そしてクロスレビューで私を引っぱってくれたshamonさんBPさんにも、重ねてお礼を。
おかげでレビューのモチベーションも保てましたし、いろいろ勉強になりました。
また機会があれば、よろしくお願いします!
コメント (4)
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