私の心が聞こえる？ まとめINDEX

１年かけて最終話まで視聴終了しました！

とある事情で耳が聞こえなくなった青年チャ・ドンジュ。
聴覚障害の母を持つ女性ポン・ウリ。
数奇な運命から、ふたりの兄となったチャン・ジュナ。

三人の若者と、彼らを取り巻く人々の思いを通して、
家族とは何か？と問い続ける人間ドラマ。



といったお話なんですが、おわかりになるでしょうか……。

わかんないよな～、こんなざっくりした紹介じゃ。

ドラマは、三人の幼少時代から始まるんですよ。
この人たちは少年少女の頃に縁あって出会うのですが、
ある事件がきっかけでバラバラになってしまうんですね。
そこから16年の月日が流れ、ふたたびこの三人が出会うことになるんです。
が、
それは今度は必然ともいえる出会いなわけで、
恋とか生まれちゃうわけなんですけど、
そもそもの別れの原因になった事件への復讐とか絡んできちゃって、平穏無事とはいかぬ。
例によって例のごとく、憎しみあったり、愛しあったりしながら、
お話は展開してゆくわけです。

基本、恋愛じゃなくて、「家族」がテーマの物語。
ウリの母親は聴覚障害者で、父親になるひとは知的障害があって、
いわゆる一般的な家庭ではないかもしれませんが、
心の結びつきは非常に強い。
そういう愛によってつながった家族がいるかと思えば、
契約と陰謀でつながってしまった家族もいて。

家族に必要なことって血縁か？そうじゃないだろ？
愛だろ？愛？
なんていう至極まっとうな主張が通ったドラマでした。

事件は本当にいろいろおこってくれちゃって、
登場人物もそれぞれ魅力的だし、前半はぐいぐい引っ張られて行きますね。

ただ、ほぼ全員が味のある人々なので、
それぞれのエピソードがてんこ盛り！
っていうか、つい書いちゃうのね、脚本家先生がね、ついついね。
だれひとりおろそかにしなドラマ作りが、
全３０話という長めの話数の原因な気がします。

正直、わたしにとっては長かった。ごめん。

特に最後の10話くらいは、ジュナが大好きでも、そう感じたな～。
もうちょっと刈り込んで見せてほしかった。

ドンジュを演じたキム・ジェウォン、ウリ役のファン・ジョンウム、
ジュナ役のナムグン・ミン。
女性ひとりに男性ふたり、だと、あきらかに二番手クンがいると思うでしょう？
ナムグン・ミンが脇役なのかな、と。

ところがそうじゃないんだな～。
二番手クンってか、報われないけどいい男の三番手クンもちゃんといて、
ふたりの男の成長がきちんと描かれちゃうんですよ。
いいんです！それでもいいんですけど！
他にも復讐やら、会社経営やら、出生の秘密やら、いろんな構成要素があってたいへんなんですよ！

盛りだくさんがお好きな方にはぜひおすすめですね。
主役カップルがいつもさわやかだし、
すごくピュアな心の持ち主が出てくるので、視聴後はすがすがしい気持ちでいっぱいです。
性善説を受け入れられる心境の方に、観ていただきたいです。

聴覚障害という要素がなくてもなりたったかもしれないドラマなのですが、
それを表面的な道具にとどめず、きちんと描いていたことに好感が持てました。

泣かせる演出もそんなに仰々しくないし、
確かに毎回、心が洗われるドラマでした。
１年もかけずに、一気にごらんになってはいかがでしょうかね。


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