私の心が聞こえる？ 第３話

《あらすじ》

ヨンギュとミスクは結婚し、とてもしあわせ。
結婚ってどういうことなのか、実はよくわかっていないけど、
家族が増えて楽しい毎日だ。

一方、ドンジュの家族は崩壊の危機に瀕していた。
娘婿のジンチョルを疑い、遺言状を書き換えようとした会長は、
その現場を見つかって逆に追い詰められた。
呼吸困難に陥り、酸素吸入器に手を伸ばすが、阻止されてしまう。
ところが、その様子を窓からドンジュが見てしまった！
こっそり家を抜け出してちびっ子ミスクに会いにいったことを隠そうと、
窓から部屋へ帰る途中だったのだ。
ドンジュに手を伸ばすジンチョル。
それを止めようと必死に手を伸ばす会長。
驚き、戸惑い、ドンジュはうっかりはしごから手を滑らせてしまう。

頭を強く打ち、脳手術を行ったが、回復するかどうかもわからない……。
その間に、会長はとうとう亡くなってしまった。
ドンジュの母、ヒョンスクは身も世もなく嘆くが、父は帰らない。
ひとり息子も、意識がない状態で、どうしたらいいのか……。

そんなヒョンスクを、さらなる悪夢が襲う。
彼女は、シネと夫ジンチョルが密かに交わした会話を聞いてしまうのだ。
夫には、子どもがいる。シネとの間にできた子どもが。
自分との間にはできなかった子どもが……。
ふたりは自分に嘘をついていた。
信じられない、何もかも、信じられない。

ジンチョルは、自分の子のゆくえに見当がつかなかったが、
シネと妻との会話をきいてピンときた。
あのマルという子が、自分の実子に違いない。

一方、ヨンギュとミスク、ちびっ子ミスクはしあわせだが、
マルは心を開こうとしない。
ちびっ子ミスクのうるさいくらいの人なつっこさで、関係は改善するかのように見えたが、
彼女はマルの腕時計を壊してしまった。
奨学生に授与された特別な時計。
マルは怒り、家を飛び出してしまう。
なぜこんな家に生まれたのか？
これは何かの罰なのか？
バカな父親に、耳の聞こえない母親、なぜだ？
なぜこんな風に生きなきゃならない？

ジンチョルは、息子の姿を車から見ており、ため息をついた。
マルは壊れた腕時計を、川へ放った。精一杯遠くへ。
ヨンギュは草のかげから、そんな息子を心配そうに見ている。
ドンジュは目覚める気配がない。

（つづく）

こ、これって心温まる感動のドラマじゃなかったの？
なんかけっこうドロドロなんですけど……。

どうやら、ジンチョルはヒョンスクのこと好きだったらしい。
でもヒョンスクにひどい仕打ちをされて、会長にもひどい扱いをされたらしい。
だからしょうがなく、ヒョンスクの秘書だったシネとつきあってたらしい。
シネに子どもができたけど、ちょうどその頃、
ヒョンスクの夫が死んじゃったらしい。
一緒に死んじゃったのって誰？
当時の社長か？
傷心のヒョンスクを慰め、しかも身重な彼女を守り、
自分の子でもない子どもを育てようと決めたらしいジンチョル。
シネは捨てられ、子どもは堕ろせとかいわれて、ヒドスな扱い。
ただし、血縁のものに財閥が委ねられるように、
結婚誓約書とか書かされてたらしいジンチョル。

しかもそんな事実を知っちゃって動揺するヒョンスク。
だけど誰にもそのことは黙ってるヒョンスク。

ぎゃー！どうなるの？
ジンチョルは、マルが実子だとわかったみたいだし、
マルは今の家庭にめちゃくちゃ不満を抱いているし、危ないよね？
なんかマルちゃん、復讐の道具にされちゃわない？大丈夫？
金持ちになれるチャンスをもらえるの？
でもそれでしあわせになれるのかな？

マルちゃんの身辺調査のところでさらっと書かれてたけど、
「父親は養子です」って……。
最初、マルちゃんがヨンギュの養子だとして届けられてるのかな、
と思ったけど、そうじゃないね。
ヨンギュ自身が養子なのね？
こないだのばあちゃんの発言が、ここで腑に落ちたわ。
やっぱそういうことなんだ？
でも、そうだとしたらすごくない？
どうしてばあちゃんは、ヨンギュみたいなたいへんな子を養子にしたの？
どこかの偉い人から託されたって感じだったけど……。
実はお金もそこそこもらって貯めてあるのかしら？
う～ん、そこんとこはまだまだ謎だ～。

ジンチョル、悪い人だよね。
でも、なんかすごい屈折してるっぽいんだよね、育ちのせいで。
会長のこと、裏切ろうとしてるんだけど、
どこかで、自分のことを信じていて欲しい、みたいな気持ちがあるんじゃないか。
あなたが信じてくれてさえいれば、ここまでしなくてすんだのに、みたいな。

ドンジュがはしごから落ちていこうとしたとき、必死で伸ばしたあの手。
あれは嘘じゃないと思うのよね。
実子じゃないのに、パパ、パパとなついてくれたドンジュのことは
かわいいんだと思うのよ。
そこは彼の良心ではないか、と。

マルのことは、昔の自分を見るようで嫌いだったんだろうね。
貧しく、教養のない親に育てられ苦労した自分と、マルがダブって見えたにちがいない。
しかし、そんな子が、自分の実子だったとは。
運命って皮肉なものですね。

騙されてたヒョンスクはかわいそう。
自分とドンジュの株までジンチョルにあげちゃってたよ？
大丈夫かな？

でもさ、彼女のファザコンっぷりもどうよ、と思うのね。
小さな女の子みたいにお父さんに抱きついて甘えててさ。
ちょっと普通じゃないでしょう。（韓国ではアリなの？）
夫の嘘を知る前ですら、お父さん、お父さんって泣き崩れてさ。
頼るなら、今生きてて隣で支えてくれる夫でしょ？

で、しまいには昏睡状態のドンジュにすがりつく。
あれは、お父さんに抱きついていたときの姿がダブって見えてゾッとした。
すごい依存心の強いひとなんだな、と思った。
あんな風に母親に執着されたら、息子の人生は狂うよ？

そのあたりの嫌悪感があって、いまいち同情できないんだな、この人に。
元気な時や、順風満帆な時は、悪い人じゃないんだけどね～。

素直になれないマルちゃんはかわいそう。
母親に似たんだとばあちゃんは言うけれど、
幼い頃からばあちゃんの悪態を聞いて育てばああなるって。
ばあちゃん……ちょっとまずかった。
ほんのちょっとタイミングが悪いだけで、
心を開けば楽しい毎日が待ってると思うんだけどね～。
血もつながってないのに、すっごい仲良しなちびっ子ミスクとヨンギュが
よくないのかもしれないけどね。
あの新しい家族の中に、マルちゃん所在ないじゃん。
そろそろ精神的に独り立ちする年齢なんだけどさ。
ほんとにもう、タイミングが悪いとしかいいようがないよなぁ。

赤ちゃんを産みなさいってばあちゃんが言って、
市場でみんなで大笑いしてる時は、本当にしあわせそうで泣きそうになった。
このままみんなしあわせに暮らせればいいのに……。

でもそうならないから、ドラマなんだよなぁ～。
（なんか毎回こう言っている気がする）

だいたいジンチョルがそんなにモテるっつーのが解せない。
ヒョンスクにしてもシネにしても美人じゃん。
彼がもうちょっと美青年だったら、
あの屈折具合もステキにみえるのかもしれないけどさ。
結局顔かよ？という声が聞こえてきそうですが、
イケメンが何かと得をするというのは世の習いです。
まことに不平等ですがね……。