いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

私の心が聞こえる? 第20話

2015年02月26日 | 私の心が聞こえる?
「私の心が聞こえる? 魚の名前」という検索ワードで
このブログにたどり着いた方がいたようです。
魚たちの名前は「カ、ナ、ダ、ラ、マ……」というのですが、
一音一匹で名前にしていますね。
これは日本語でいう、「あ、か、さ、た、な……」のようなもの。
植物の名前をよく覚えているヨンギュだったら、
こうして名前にすれば文字を覚えてくれるかな、というドンジュの配慮でしょう。
日本語吹き替え版はどうなってたのかな?


〈あらすじ〉

ジュナを殴ったドンジュ。
「兄をやめて、何もするな!言っている意味はわかるよな?
16年間の礼はする。守護天使になってやる!」

ジュナは、約束通りウリと話をする。
妹が望むように、「マル兄さん」として。

子どもの頃の想い出が、よみがえる。
兄さん、兄さんと自分を慕ってついてくる妹に冷たくしたこともあったが、
それは照れ隠しでもあった。
自分を好きだという彼女がかわいかったし、本心では好きだった。
それとなく伝えようとしたこともある。
幼い彼女には、うまく伝わらなかったけれど。

ウリは、マル兄さんとして家族でご飯を食べて欲しいとジュナに頼む。
一度だけでいいから……。
もちろんジュナはうんと言わない。
「兄さんは最後までひどいのね。いいわ、チャン・ジュナ先生として生きて」
ジュナは、ウリに手を差し出した。
「おまえに会えてよかったよ、ちびっこミスク」
「私も……会えてよかったわ。マル兄さん」
ウリは、涙をこらえてマルを抱きしめた。
ずっと大事に持っていた時計を、ジュナの手に握らせる。
「ごめんな、戻ってくるといった約束を守れなくて」
ウリはにっこりして、去って行った。
ジュナは少年時代の想い出とともに、彼女の後ろ姿を見送った。

ドンジュは、理事たちを集めてジンチョルのたくらみを阻止。
エナジーセルの好成績を説明し、このまま出資を続けて配当金を
受け取る方が得策だと説得したのだ。
ジンチョルは、おおっぴらに自分に反旗を翻したドンジュを不審に思う。
ここまで自分を憎むとは、本当に記憶がないのだろうか?

ジュナは知った。
ヒョンスクは、すべてをわかっていた。
シネとジンチョルの関係、自分が彼らの息子だという事実を。
それでも、母を憎むことはできない。
母は、運命だといった。ジュナが自分の息子になったのは、運命だと。
奨学金授与式で会った時に、あの子を笑わせてあげたいと思ったのだ。

しかしヒョンスクは、ジュナを追い詰める裏帳簿を敵側に渡すと約束していた。

ドンジュは、ウリが帰るのを待っていた。
「マル兄さんだと言えなくてごめん。いつ気づいた?俺を恨んだろ?」
ウリはドンジュにキスをした。
「ごめん。マル兄さんを見つけたって、いえなかった。ごめんね」
ふたりは、互いを慈しみ合うようにキスをする。
「兄さんは家に帰るって?」
静かに首を振るウリ。
「平気か?」
ウリはうなずく。
彼女は、決心していた。マルがジンチョルの息子だということは、けして言うまい。
それが皆のしあわせのためなのだ。

ドンジュが家に戻ると、ジュナが待っていた。
「机に航空券を置いてある。アメリカへ行くんだ」
「ひとりでできるか?復讐をやめて一緒にいかないか?」
ドンジュは首をふる。
(おまえを守るという約束を果たせなくてごめんな)
(ジュナ兄さん、元気で)

しかし翌朝、ドンジュのもとへ検察から連絡がある。
Wインベストのチャン・ジュナ代表に会いたいと。

同じ朝、スンチョルのチキン・カフェがオープン。
ウリもヨンギュもハルモニも、一緒にオープニングイベントに参加している。
その様子を、アメリカへ発つ前のジュナがそっと見にきていた。
ウリはジュナの姿を見つけ、祖母の座るテーブルへ近づけるよう、父を引き離した。
祖母はいま、認知症の症状が出ていて兄と会っても何もわかるまい。

ジュナは、ひとりテーブルに据わる祖母に近づいた。
認知症が進み、自分のことをわからないでいる祖母。
「なんだよ、最後まで俺を悪者にして。
俺だけが悪者だなんて。これじゃ誰も憎めないだろ……」

そこへ、ウリの話を聞いたドンジュが、慌ててやってくる。
検察に捕まる前に、とにかくジュナを……。

ドンジュがジュナの腕をつかんだ様子を、店の中からヨンギュが見つけた。
はっとする、ジュナ。
ヨンギュは、ドンジュの腕にすがって泣き出した。
「チャ・ドンジュさん、ここは人が多いから、マルが僕を恥ずかしがります。
一度でいいから、マルを家に連れてきて。家ならマルは恥ずかしくないんです。
声もかけない、知ってるふりもしないから、一度でいいから助けてください、
マルを家に連れてきて……」

ウリは泣き出しそうな顔でその様子を見つめている。
祖母はぼんやりと、座ったままでいる。

(つづく)

ああ!とうとう!ヨンギュはウリを見つけてしまったねぇぇぇぇ。
見ているこっちも泣くしかない、この再会シーン。
夢にまで見た息子を見つけたのに、
ヨンギュは真っ正面から顔を見ることができない。
だって、衆人環視の中、自分が父親だってわかったら、マルが恥ずかしくて怒るから……。

涙涙……

あ、ルイルイとでも読んで頂ければ。

いやしかし、胸が苦しくなりますよ。
ヨンギュの純粋な愛情に。
そしてこれから起こるであろう悲しい出来事に。

だってジュナは刑務所に行かなきゃならないでしょ。
ジンチョルが怒りまくっていて、
そこへヒョンスクが証拠の帳簿を差し出していますからね。

この人、いったいなんなんでしょうか?
二重人格か?!
ジュナを愛しながらも、彼を陥れたのは、
ジンチョルへの復讐なのでしょうか?
あれほど探していた息子を、自分の手で刑務所送りにしたとわかったら、
ジンチョルはきっとショックを受けるだろう、と考えているのでしょうか?

それにしたってこりゃひどい!

ジュナはあなたを許したじゃないですか~!

ヒョンスクが、シネとジンチョルの関係を知っていた。
病院のモンタージュ写真をはがせと命令したのも彼女だった。
賢いジュナはそこで気づくわけですね。
ヒョンスクは何もかも知っていたんだ、と。
それを隠していたんだ、と。
それでもジュナは母を許す。

そもそも、何も知らなかったあの日、
奨学金授与式でヒョンスクがマルに見せた好意。
あれは嘘じゃなかった、純粋な思いだった、とわかったから、
ジュナはヒョンスクを許したと思うんですよ。
正確に言えば、憎まなかった、憎めなかったという方が正しいのかな。
そこに愛があるからねぇ。
まるっきり欲得ずくだったら違ったかもしれないけど。

それなのに、ヒョンスクはあっさりジュナを売る。
しかもあの会話を交わした後でですよ?
これはひどい。
よっぽどチェ・ジンチョルへの恨みが深いんでしょうなぁ。

正直言えば、ジュナにも言いたいことはあるのよ。
前回、ばあちゃんの告白にすんごいひどいこと言って、
自分の人生を呪って、
ジンチョルに憎しみの言葉をぶつけて、復讐を誓ったはずなのに、

この程度でいいわけ?

ヒョンスクはジンチョルの株をたくさん買い取ったし、
エナジーセルは順調に伸びそうだし、これでいいや、ってことで本当にいいわけ?

あんなに復讐に燃えていたのにさ。
ウリに毒気を抜かれちゃったわけ?
ちょっとあっさりアメリカに渡りすぎじゃないかな、と納得いきませんね。

ウリに関してもねぇ。
わたしは自分の希望的観測で、
「ジュナは自分の立場に固執するあまり、妹であるウリを女性として愛することによって、
ジュナ≠マルであると証明しようとしている。
この恋愛感情は、強迫観念にかられた擬似的な物である」
と定義したわけですが……。

後出しじゃんけん的に昔の想い出繰り出されちゃあなぁ~。
ああいうの見ると、マルはウリを「妹と思ったことは一度も無い!」んだろうなぁ、と思うしかない。
あらそうだったんですか、昔っから好きだったんですか。
ふ~ん。
屈折した疑似恋愛のほうが私好みなんだけどな。

そもそも、こじらせ方がおかしい。
「家族を捨てたと思ってたから、罪悪感いっぱいで幸せになりきれなかった。
最初から家族じゃないなら、そう言っといてほしかった。
そしたら罪悪感を持たずにすんだのに」
とか
「そもそもそんな状況に置かれたのは、俺を産み捨てたシネと、堕ろせといったジンチョルだ」
とか、
そういうこじらせ方でいいんですか?!

あ、ダメだと気づいたから、復讐はやめてアメリカへ行くことにしたのかなー。
うむ~。
なかなかね、人の感情に寄り添っていくのは難しいですね。
正しいとか、間違ってるとか、単純に割り切れないしね。
ヒョンスクもね、ジュナを息子のようにかわいがりつつ、道具として使うしね。
ジュナも、家族を嫌いだけど、会わずにはいられないしね。
単純に、あーだからこーだ、と筋道立てて説明できるものじゃないかもしれないですね。

今回も、
相変わらずスンチョルが本当にいい男で、
こんな人にこんなに愛されたら楽しく生きていけるのにな、と思います。
なんだかんだ、しあわせになれると思うよ、ウリ。
でもウリの好きなのはドンジュ。
じんとくるキスシーンでしたねー。

ドンジュを演じるキム・ジェウォン。
ファン・ジニの時もそうでしたけど、
彼は大人っぽい恋愛を演じるのがうまいというか、似合うというか。
(オバQっぽいのに)
すごく優しく女性を愛する男、って印象です。
いやらしすぎず、堅すぎず、愛情のこもったキスがすてきだった。
もうこのドラマ、恋愛物じゃないよな。
だって問題なくふたりがくっついてて、この先離れる気配っつーか必要すらないもん。
愛し合うふたりが、まわりの人も幸福にしてゆくお話、でいいんじゃないすか?

あー、チキン食べたい。


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