ドキドキ☆貧ちゃんライフ

気ままな生活でいつも貧ちゃんなドキドキがちんこライフを送っているシステムエンジニアのつぶやき

戦略と戦術の違い

2012年08月03日 | 日記
仕事前にニュースを見ていたらこんなのがあった。

1、「<シャープ>5000人削減 「液晶一本」弱みに」
2、「リストラに踏み切るシャープ、事業再編で「新しいテレビを」」

この記事をみて「SHARP終わった」と思った。
今年の春(3月4月だったと思う)に台湾の鴻海精密工業(鴻海グループ)が資本提携をして筆頭株主になった。鴻海グループにSHARPという会社を差し上げますといっているようなものだ。
鴻海グループが欲しいのはSHARPの技術とブランドだ。資本提携を持ちかけることができるほど資本をもっている企業が戦略を持たない上場企業をどうこうするのはたやすいことだ。

おそらく今後は
・SHARPの持っている技術や特許などを鴻海グループが吸い上げる。業務提携を理由とするのが妥当だろう。
・SHARPの従業員は不要になるので人員削減を行う。
・SHARPのブランドを鴻海ブランドとして移行できたら、SHARP自体不要なので何かしらの手段で捨てる。
 別の企業に売ってカネに変えるだろう。
という流れがくると思う。
人員削減の前に鴻海グループが筆頭株主の権利を使うか買収なりを武器にSHARPを脅しているはずだ。
「SHARP終わった」まあ自業自得だろうけど。


なんでこんなことを書いたのかというと、
SHARPの問題は「マーケティング、M&A、経営戦略の重要さを経営陣が理解できないこと」に尽きると考えている。まあSHARPに限ったことではなく日本の大企業の多くがそうだと思う。

なぜ理解できないのだろうね?
経営を営業の延長と考えているからではないかと思う。だから中長期的なビジョンなく目先の利益に飛びついてしまう。
経営は戦略で営業は戦術だということは俺でも分かる。
戦略は「目的を達成するための方向性」であり戦術は「(戦略を達成するために分解された個々の)目的を達成する具体的な方法」だ。この両者を策定する資質はまったく異なる。つまり営業でたたき上げてきただけでは経営者にはなれない。経営には経営のノウハウがあってちゃんと訓練する必要がある。
そこをないがしろにしているからだろうね。