ガラパゴス通信リターンズ

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ちりとてちん2(これももう100回!・声に出して読みたい傑作選100)

2010-01-13 11:54:50 | Weblog
「15の春を泣かせない」。京都府の蜷川元知事の遺した名言です。骨子もいま、高校入試の勉強をがんばっております。わが子ながらえらいものだと思います。あたくしは、高校入試の勉強などした記憶がございません。中学の時は勉強がよくできる部類だったので慢心していたのが、N高に入ると回りはそんな子たちばかり。あっという間に落ちこぼれてしまいました。骨子のようにまじめに勉強しておればといまさらながら後悔する次第です。

 あたくしにとって高校の授業は異星人の言語を聞かされているようななものでございました。何もわからない。地理の時間に「ヘカタイオス」という人が出てまいりますと、「屁堅井雄」などと教科書に落書きをして遊んでおりました。なにやら暴走族のようでございますな。生物の時間にはデヒドロゲナーゼというのが出てまいりました。グルジアの柔道家でございましょうか。ゴルジ体というのは仮面ライダーの敵役の名前みたいだなあと思ったものでございます。

 それでも、世界史と古文には自信がございました。あれは、高校2年生の1学期の中間試験。古文の試験に、こんな問題が出たのをよく覚えております。「春すぎて 夏来にけらし しらたえの」。この下の句を補い、あわせて解釈だか鑑賞だかをしろという問題でございました。私は自信満々でこう書いたのでございます。「アケメネス朝 天の香具山」。正解はもちろん、「衣ほすてふ 天の香具山」。同じ時期に世界史で古代オリエントをやっておりましたので、「アケメネス朝」と「衣ほすてふ(ちょう)」が混線したのでございます。

 「春がすぎて、夏が来たようだなあ。香具山では、ペルシアの軍隊が白旗をあげて、降伏しているというよ」。これは完璧な答案だと自分で感動したものでございます。家に帰って母に今度の古文のテストはきっと100点だというと、母は冷ややかに「大本営発表!」と申します。え、結果はどうだったか。「海ゆかば」。おあとがよろしいようで。