里帰り－母

2か月にわたった里帰りが、今週末に終わります。


「子供が生まれたら、帰ってきなさい」という母の誘いに迷っていた出産前。赤ちゃんと私の面倒を、母が見きれないのではないか…という不安と、自宅を離れることの寂しさから、なかなか返事ができないでいました。3.11の震災以来、放射性物質による食物への汚染を気にして、毎日の料理がかなり負担でした。その負担を、母が負えるのか。負えない場合、娘が被曝してしまうのではないか…と、かなり悩みました。


ところが、里帰りしてから今日まで、母の働きは想像をはるかに超えていました。私の娘を中心とした生活に切り替えてくれ、食材を求めにあちこちに電話をかけ、遠くまで買い出しにでかけ、母乳の出が良くなるように手間をかけた料理をしてくれました。


父もたいそう娘を可愛がってくれ、線量計をもち近所の公園を計測したり、花粉による被曝を防ぐために、通院の際は車を出してくれました。


「両親ではケアしきれないのでは？」と心配していた自分は、なんて傲慢だったんだろう…。特に母には、感謝の気持ちでいっぱいです。私や娘、父や弟に、愛情深く献身的に接するのをみて、母親としての姿勢を教えてもらいました。母ほど、愛情にあふれた人を、私は知りません。


暖かく迎えてくれた父と母に、とても感謝しています。
ありがとうございました。