青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

食べない娘

2013-02-26 07:19:53 | PREGNANCY&BABY
1歳1ケ月の娘の食が細くて困ってます。とにかく食べない。食べないから(小腹がすいて?)おっぱいをしょっちゅう要求します。


食べない子というのは、虐待を誘発する要因の一つとしてあげられるように、母親にとってかなりのストレスになります。せっかく作ったご飯をお皿ごと投げ捨てる、コップの水を撒き散らす、なんとか食べさせようと遊ばせながら根気よく付き合って1時間経過。3度の食事のたびに服を換え、床を拭く。その上、ここのところ天気が悪いせいか(ロンドンの天気の悪さは半端ない)、娘の機嫌も悪く、台所に入ることを許してくれない。


私のストレスは頂点に達しました。私の周りの子供たちは、みんな「食べる」子。母親は楽しそうにご飯を与えるし、時として「食べすぎて困る」なんていう。夜も1~2度しか起きないし、卒乳も順調に済んでいる。なのに何故、私の娘はこんなに手がかかるんだろう…。


泣いてチャイルドゲートにしがみつく娘を無視して、腹を立てながら皿を洗っているとき、ふと私の母が言っていたことを思い出しました。


「あなたは本当に食べない子で大変だった。殴ってでも食べさせたわ」


殴ってでも…?
殴られながらご飯を食べるって、どういう気持ちなんだろう。私が覚えている殴られた記憶。場面は鮮明に思いだせるのに、不思議と殴られた痛さも、蹴られた痛さも、全然覚えていない。でも、とにかく怒られるということは、とてつもなく「怖い」ということなんだと、体とに染みついてる。そして鼻の中にティッシュをつめながら飛行機の席についたみじめさが記憶にこびりついている。体の糧となる「食べる」という行為のために、「恐怖」という記憶を心に植え付けることはしたくない。


唐突に、娘は、私なんだと思いました。食べない娘。母親に背を向けられて泣く娘。ああ、私もそうだった。だから私は、私が母親からしてもらって嬉しかったことだけではなく、私が母親からしてほしかったことをしよう。背中ではなく、顔を見せてあげよう。こぶしではなく、言葉をあげよう。私はこの「小さな私」に、そうしよう。


どこまでできるかわからないけど、娘には、私が欲しかったものをあげたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿