青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

ずぶといあの娘

2010-10-29 14:51:05 | OPINION
「あの娘、ずぶといからね」

と、知人はいいました。
ずぶといといわれたあの娘は、果たしてずぶといのか?確かによく遅刻してきますし、上司とけんかしますし、ミスはあまり認めません。しかし、私からみると、かなり繊細です。


「気の強い女ほど、脆いものよ」


とはよく聞くセリフですが、実際その通り。何を隠そう「気が強い」とよく言われる私ですが、実は人一倍臆病です。正当性を主張して持論を曲げないのは、否定されるのが怖いから。自分の正義を押しつけるのは、世間知らずで多様性を認めることができないから。早口で詰問調になるのは、人と接するのが怖くて、緊張するから。


強いどころか弱いのです。緊張と不安で固くなった心は、ちょっとの衝撃で折れてしまうので、守ることで精一杯です。


あの娘もそうなんじゃないかな。あの娘が会議の後、涙したのを知ってます。自信がないから確証が欲しくて、思わず上司に詰問してしまうのを知っています。会社に来たくなくて(来づらくて)ぐずぐずしてたら遅刻してしまったのを知っています。若くて世間知らずだから、自分の能力を誤って評価してしまうこともあるでしょう。


私から見ると、あの娘はとてもとても弱い。私と一緒です。


一方で、みんなから「弱い」と思われている知人がいます。彼は腰が低く親しみやすい人ですが、朝改暮令はなはだしく、彼の言うことのどれが本当のことなのかわからないくらいです。上司から叱られて丁寧な謝罪はするものの、一向に仕事を進める気配はナシ。そんな彼を見ていると、一見ふにゃふにゃして弱そうだけど、こういうのを「ずぶとい」いうのじゃなかろうか?と思ってます。


あの娘も私もずいぶん難しい生き方を選んだものです。私は、もう少し楽な生き方をしようと思います。

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