上がり3ハロン32秒9。

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中田と福西が『口論』と書いてしまう日本メディアの愚。

2005-03-24 12:53:44 | 日本代表
口論と言うのは明らかにネガティヴなイメージの単語で、
この見出しを打つことで常々言われている海外組と国内組の亀裂、
もっと言えば中田英寿と国内組の亀裂と言うものを露骨に
クローズアップする見出しが出来上がる。

だが。少なからずプレーする(した)人間の経験からすれば、
システムの変更に伴って守備面での修正を余儀なくされるのは当然の事で、
相手のパターンに対応してどこまでプレスをかけるのか、誰がかけるのか、
どのエリアなら深追いしない方が良くて、どのエリアは着いて行った方が良いのか、
等など決めるべき事はたくさんある。監督の意見をベースに、後はピッチで解決すべき問題。

そうした当たり前の行為が行われただけの事で、別段問題視する必要はない。
むしろ、今まで意見がないと中田英寿からこき下ろされてきた国内組から
意見がキッチリ上がってきた事は、歓迎すべき事態だろう。


ただ、そうした問題を抜きにして、1つ疑問がある。
どうしてこの期に及んでシステム変更なのか。
それなりの期間の与えられた合宿とは言え、結局海外組合流からは1週間ない。
その中で中田を司令塔として組み入れるためのシステム変更だと言う。

中盤がボックスでないと中田と中村は共存しないのだろうか。否。
むしろ、自分の中には1つの推論があった。
身内にしか通じないとは思うが、『勝っても下ろせるから千田』と言う言葉がある。

例えば夏の北海道。
良血にもかかわらず伸び悩み、だが陣営の期待は変わらない馬がいたとしよう。
だが近走成績が振るわないために、有力騎手にはなかなか乗ってもらえない。
そこでとりあえず千田を乗せて、中身のある内容で勝って格上がりしようものなら、
即座に次のレースは有力騎手に声をかけて千田を下ろす。
千田は立場上文句は言えない。

まぁ、こういう話なのだが。同じ事が代表でも起こるのではないかと思ったのだ。
実は今までのは見せかけで、本当は中田が戻って来た時のために、
いつでも外せる奴を置いておいたのではないかと。そう。右サイド。

これなら話の辻褄は合わないでもない。
アレだけ酷いプレーを連発しても、
負けを誘発するような致命的ミスが連発されない限りは外さない。
全ては中田が戻って来た時、中村や小野を外せば反対論が出るのは免れないが、
加地ならまず文句は出ない事を計算しての行動。

ところが、これは完全なる妄想だったようだ。ジーコにそこまで頭が回る訳もなく。
結局4バックへの転換を図ることで中田と中村を共存させようと言う。
要するに、結局就任当初に戻ったようなもの。初志貫徹と言えば聞こえは良いが、
トルシエ以上に実は引き出しがないのかも知れない。

イラン戦はドローで十分。勝てば儲けもの。
バーレーン戦も日程を考慮すればドローでも責められない。とりあえずは負けない事。

必要なのは、外野の妄想ではない。
必要なのは、ピッチ上の思考のシンクロと、リアリスティックなゲームプラン。
ただ、それだけ。

2 コメント

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今度の4-4-2には期待する。 (trico_dragon_no_09)
2005-03-25 01:29:02
今回の4-4-2、実は少々期待しているのです。

思い出してください。北朝鮮戦の後半、中村投入に併せてフォーメーションが4-4-2に変わり、途端にアレのオーバーラップが活発になったことを。中村に注意がいった分、小笠原がフリーになり、決勝弾を引き出すパスができたことを。

あの日初めて「4-4-2が機能した」と思ったんです。今回のイラン戦はサイドにマハダビキア等、猛者がいる。ならばサイドバックにしっかり対応させながら真ん中や逆サイドを突く。なんかいけそうな気がするんです。

ただ、センターバックの一角が松田ではなく宮本ってのは不安。カリミあたりに抜かれそうで…
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Unknown (UL)
2005-03-30 01:12:27
結局失敗に終わりましたね。

まぁ原因は色々あるとは思いますが、

やはり迷いを感じたまま試合に入った事でしょう。

現状では4バックは厳しいと言うのが率直な感想です。

もっとサイドに人材はいると思うのですが・・・。
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