上がり3ハロン32秒9。

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この結果、現時点では至極妥当。~ゼロックススーパーカップ・レビュー。

2007-02-24 17:05:07 | サッカー
とは言っても、4点差までは考えていなかったが・・・。

そもそも、この両チームを去年のデータを持ってきて
鉄壁の守備VS攻撃、と評する事自体が失当。

確かに表面的なデータだけ見ればレッズは1試合1失点未満、
ガンバは1試合2.5得点近い。
しかし、ガンバについてはともかく、レッズについては
純粋に鉄壁の守備、というのは当たらない。
レッズはガチッと守ってカウンター専業、というタイプではない。
実際、ウノゼロでばかり勝って来た訳ではないし、
肝心のCBにDFの要としての自覚があるのかないのか微妙な所。
単に鉄壁というよりは、トータルで押している時間が長いから
決定的な機会を相手が得る事が少ない、と見るのが妥当だろう。

で、肝心の今日の中身だが、正直、ウチが云々は別として、
今年のレッズには過剰な期待をかけるべきではないかもしれない。
元々オジェック就任に疑問を感じていた訳だが、
ブルズカップ、ゼロックスを通じて新たに見えた
ポジティブな部分というのはほとんどなく、
いくら怪我人が多数存在するとは言え、他のクラブに比すれば
十分な戦力を有しながら、良い所がまるでない。

ガンバがレッズに対して対抗心を剥き出しにし、
研究を重ねた事もあろうが、攻撃・押し上げのスピードは遅く、
攻撃は左サイドの小野頼みだが、これも機能せず。

そもそも、昨年までもレッズが3-6-1を採用する事はあったが、
それは実質3-4-3に近いもので、攻撃性の高いものだった。
しかし、今日のそれはいわゆる古典的なCF頼みの
ワンパターンかと疑いたくなるようなもの。
いくらワシントンと言えど、いい加減研究されている。
今年も多くのゴールが期待できるのは事実だが、去年ほど甘くはないだろう。

オジェックという人は、これまで確かにかつてのレッズを含め
クラブチームの監督としてそれなりに実績はあるのだが、
いかんせんやり方が古い。
そしてもう1つ、国内で優勝争いの筆頭候補となるような
チームを率いた経験がない。
中位以下のクラブを引き上げるには良いが、優勝云々、
更にアジアのような大陸単位での大会云々となると、
それとは違うやり方が当然必要になる訳で、その術を彼は持たないように思う。

まぁ、確かに1試合、流れの問題もあってワンサイドになったが、
当然両者に4-0までの力差はない。
但し、歯車が噛み合って去年壁になったレッズを
完全になぎ倒したガンバと、なぎ倒される側になったレッズとでは、
シーズンの入り方がだいぶ異なる事になろう。

レッズに救いがあるとすれば、怪我人はいずれ必ず戻って来る事と、
開幕戦の相手が偽浜だという事だろうか。