bigjokeの ☆ SPECIAL Days ☆

安全地帯&玉置浩二が大好き♪
ダンナと2人のムスコと過ごす、平凡だけど特別な日々を、気ままに綴ります。

戦国疾風伝 二人の軍師

2013年02月23日 | テレビ
2011年のお正月にテレビ東京系で放送された「戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち」。
BSジャパンにて放送されたモノを、ようやく全部見れた。

山本耕史さん出演作の中では、一番見たかった作品。でも、富山ではそもそもテレビ東京は見れないし、DVDは出てないみたいだし・・・と諦めていたところ、BSジャパンにて放送されるのを知って、すごく楽しみにしてた。

ワタシは幕末好きなので、幕末なら多少の予備知識はあるけど、戦国時代は一般常識程度しかない。
主役のお二人、黒田官兵衛と竹中半兵衛。名前ぐらいは聞いたことあるかも?程度だったけど。いや~、なかなか面白かった!
下克上のご時世、いろんな所でいろんな人が戦っていて、昨日の味方が今日は敵、裏切り寝返りだって珍しくないんだけど、戦いの状況を地図で解説してくれて分かりやすかった(時間の制約もあったんだろうけど)。合戦シーンよりも人間関係を中心に描いていたのですごく見やすかった。
山本さんを目当てに見てたので、山本さん演じる半兵衛が亡くなってしまった後はちょっと寂しかった・・・かな。

「陽炎の辻」の磐音さんを彷彿とさせる、やわらかな佇まいの半兵衛さん。
戦国武将なのに血を流すのが嫌いで、インテリで、病弱。「軍師」というだけあって、秀吉の頭脳となって働くキレ者。
この時代の武士にありがちな出世欲があまりなくて、でも、「民百姓のための政を実現する」という高い理想を持っている。
なのに・・・病に冒され、若くして亡くなってしまう・・・
高い志を持って奔走しているのに、日に日に病が重くなっていく様が、すごく切なかった・・・

「薄桜記」の典膳だって、最後には亡くなってしまうであろうことは予想できたし、「死」へ向かって歩んでいることは見ていて分かっていたけど。その「死」は突然やってきた。
一方、半兵衛は。病が重くなるとどんどん顔色が悪くなって、床に伏せってしまう場面も多かった。いろいろやりたいことはたくさんあるのに体が言うことをきかないもどかしさが伝わってきて、見ていて心が苦しくなってしまった。

印象的なシーンをいくつか。

真っ直ぐな官兵衛は、敵に囲まれ孤立した味方を見捨てたくはなかった。行けば、命を落とすことはわかっている。それでも駆けつけようとする官兵衛を、半兵衛は体を張って止める。
「あなたは、まだ死んではならないのです。生きねばならぬのです。」
近いうちに自分の命は尽きてしまう。それが分かっている半兵衛にこんなことを言われたら、いくら官兵衛だって行けないよね・・・

秀吉に呼び出され、病をおして秀吉の元に駆けつける半兵衛。
ゆっくり歩くだけで精一杯、肩で息をするような状態なのに、途方に暮れて「半兵衛に任せる」という秀吉に、「それで、よろしゅうございます。」と微笑んで一言。こんな人が側にいるだけで、どんなに心強いだろう。

家来に両脇を支えられながら、陣中に現れた半兵衛。
「竹中半兵衛は武士でござる。武士ならば、戦場にて。戦場こそが、武士の為すべきところ。」
大きな目に涙をいっぱい浮かべてこんな台詞言われたら・・・見てるこっちが泣けるよね。
秀吉の、「ならん!ならん!」も、すごく良かった。心から信頼している半兵衛を、失いたくはない・・・

この半兵衛は、すごくいい事をたくさん語ってた。
「天下は天下の天下、一人の天下に非ず。」
「愚かな者が為す愚かな仕打ちに、恨みなど抱きません。ですが一度は、己が愚かであることを思い知らしめることは、しなければなりません。」
「恐れは人を黙らせてしまいます。人の言葉が聞けなくなれば、天下の政はできません。」
「志は心に秘めるもの。ひけらかすものではないと思ったまでです。」
「禄高ではありません。天下を平定し、民百姓の政をするために、我々は誠心誠意、信義を尽くして勤めを果たすのみ。そこではじめて、自らの道が開けるのです。」
「何事も甘えてはならぬ。転んでも、自ら立ち上がってこそ、次の遊びが楽しくなる。学問も同じ事。小便を垂れ流すまで机に向かってこそ身につく。良いな。」
「愚痴なら、言わぬことです。既に歩み始めているのですから。」

あ~~~、また最初から見たくなってしまった・・・
やっぱり、時代劇はいいね。心を揺さぶる、何かがある。
ワタシ的にはやっぱり、時代劇の山本耕史さんは、最強。

ちょっと気になったこと。
たまたた、本放送時に見た方のブログを読んでみて気がついた。今回BSジャパンでの放送は全7話の連ドラになってたけど、結構カットされてるシーンがあるみたいなんだけど・・・これ、大事じゃない?ってシーンがいくつか、抜けてるような。
ちょうど2月26日から時代劇専門チャンネルでも放送が始まるので、こっちも見てみようかな。放送時間がほぼ一緒だから、同じモノかもしれないけど・・・カットされてたシーンが見られたらいいんだけどね。