bigjokeの ☆ SPECIAL Days ☆

安全地帯&玉置浩二が大好き♪
ダンナと2人のムスコと過ごす、平凡だけど特別な日々を、気ままに綴ります。

薄桜記<終>

2012年12月27日 | テレビ
NHK時代劇、「薄桜記」地上波放送が、終わった。
BSプレミアムで放送が始まったのが7月。9月に最終回を迎え。
10月からは地上波放送が開始。そして、(ここ、富山では)物語と同じく雪の残る寒い夜に、地上波放送も終わった。

結末は知っているのに、やっぱり見てしまった。見入ってしまった。

トップの写真は、BS放送時に録画したもので、本当に最後の最後。エンディングテーマが終わった瞬間。
最後の典膳さんの微笑みは、5話の、千春と谷中の墓地で再会した後、七面社で語らった時のもの。あのシーン、ドラマ全編を通しても1、2を争うほど大好きな場面。
旗本であった時には決して見せない表情だろう。
武士にとって、録を失い、代々の家を断絶させてしまったというのは、耐え難いことだったはず。でも、長屋で始めた新しい生活にも、それなりの意味と楽しさを見出している。自分の置かれた境遇に逆らうことはしない。ありのままを受け入れる。そんな典膳の生き方をよく表している微笑みだと思う。

BS放送時の記事にも書いたけど、初回と最終回の対比が切なさを倍増させる。

桜舞う七面社で、偶然出会った典膳と千春。その時には、桜の枝に当たり気を失った(ふりをしていた?)千春の頬を叩いて「目を開けよ」と声をかけた典膳。
雪が降る七面社で、既に冷たくなった典膳を見つけた千春。典膳の頬を叩いて「目を開けてくださいませ」と必死に声をかける千春・・・

堀内道場で出会い、初めて立ち合った典膳と安兵衛。安兵衛の木刀を叩き落として、首筋に木刀をあてがう典膳。
雪の七面社で、壮絶な真剣勝負を繰り広げる典膳と安兵衛。この時も安兵衛の刀を叩き落として、首筋で刀を止めた典膳。
道場での立合いの時の「これが真剣なら、お前は死んでいたぞ」という言葉通り、本当なら安兵衛が命を落としていた場面。なのに、典膳は安兵衛を斬らなかった。安兵衛に本懐を遂げさせるため、自らの命を捧げた。

「あなたが死ねば千春も死にます」という言葉通り、典膳に寄り添って、目を閉じた千春。永遠に寄り添う二人の上に、雪が音もなく降り積もる。それはいつしか、何度も二人で見た、桜の花びらに変わっていた・・・

派手さはないのに、余韻が残る、いい物語だった。

薄桜記スタッフブログも、放送期間中通して、楽しみだった!
すごく丁寧に綴ってくれて、美しい写真もいっぱい掲載してくださって。感謝感謝です。
あらためて、スタッフブログにUPされた典膳さまの画像を見たんだけど、本当に山本耕史さんの典膳は儚げで美しい。この典膳だったからこその、「NHKドラマ薄桜記」の世界観が出来上がったと言っていいと思う。

最後の更新の、「先ほどの放送をもって、薄桜記、閉幕となります。」の一文を見て。あぁ、本当に終わってしまったんだなぁ・・・ってしんみりしちゃったよ。なぜか、本編見終わった時よりも寂しかった・・・

切ないけど、ステキなドラマに出会えて、2012年はいい年だったなぁ。
約半年、楽しませてもらいました。ありがとう。