太った中年

日本男児たるもの

誰が小沢一郎を殺すのか?

2011-06-12 | weblog

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀

非公式権力(官僚、検察、メディア)による小沢氏に対する人物破壊キャンペーン。単に小沢VS非公式権力の対立関係として捉えるのではなく、非公式権力の暴走が国を危うくさせていることを認識するべきだ。例えば、問題になっている福島原発。けして災害ではなく、非公式権力による厄災だ。

佐藤栄佐久・元福島県知事も非公式権力に人物破壊された一人。なぜ佐藤氏が非公式権力システムから狙われたのか?

佐藤氏はもともと原発賛成派であったが、再三にわたる情報改ざん、事故隠ぺい体質に危機感を持ち、県民を守る為に官僚、東電と戦った。知事として当たり前のことをしたまで。ただ、非公式権力は人物破壊キャンペーンを開始した。収賄容疑で東京地検特捜部が逮捕。佐藤氏は知事の座を追われた。控訴審では収賄額ゼロという実質無罪判決が出たが、佐藤氏の人物破壊キャンペーンをしたメディアはほとんど報道、検証することはなかった。小沢氏のパターンと同じである。

非公式権力は、佐藤氏を人物破壊し、知事の座から引きずりおろすことに成功した。官僚、東電は邪魔者を排除した後、安全を無視して原発を推進していった。福島原発は情報改ざん、事故隠ぺい体質が改ざんされず、今回の事態を招いた。非公式権力の人災ならぬ厄災である。

超法規的な非公式権力は、自らの地位が担保されればいいのであって国民の犠牲は必然である。小沢氏は、その非公式権力に立ち向かっている希有な優れた政治家である。彼を失う事は非公式権力を暴走させることになり、我々国民が犠牲になることを覚悟しなければならない。非公式権力は福島原発の様に日本を厄災に導くのである。

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霞ヶ関という権力システムは、山県有朋が作り平沼騏一郎が強化した。それは非公式なもの、すなわち慣習や不文律の上に成り立っている。官僚たちは法律に支配されているのではなく、自らそれを支配しているのである。

人物破壊の手段は、いつもスキャンダルねつ造と、メディアによる徹底的なネガティブキャンペーン、99.9%の有罪を勝ち取る、実質的に裁判官も兼ねる検察による追求である。

国際社会で自立しようにも、日本には非公式的な中枢を支える法的制度、純粋な意味での政府、政治上の舵取りがないため、日本の公式な当局がその無力をさらけ出すのは今に始まったことではない。阪神淡路大震災では適切な対応ができなかった(そして今回の東北関東大震災でも)。

高級官僚は、政治家が新しい方向性を打ち出せないのは経験がないからではなく、日本の秩序維持に必要とされる“正しい姿勢”が欠けているからだというというのだから恐れ入る。

小沢という政治家への「人物破壊」の一連の動きの裏には、ある密約が存在している。
それを取り交わしたのは日本とアメリカであり、その恩恵を受けるのは両国の政治エリートである。
省庁の高級官僚とビジネス界メディア界の幹部からなる日本の政治エリートは、決して純粋な意味での日本の独立を求めようとしない。
それどころか彼らはアメリカ政府が日本に超法規的で非公式な権力システムの存在を支援してくれる見返りに、日本を引き続き米国に隷属させようとしているのである。

日本国民はこれでも今までの様に「しょうがない」というのか。
破壊された国土の映像を見ながら、もう嫌だと思うのは一人ではあるまい。

(以上、アマゾンブックレビューより転載)

日本政治再生を巡る - 権力闘争の謎

昨年9月、日本から離れると日本の政治からも離れ関心も薄れた。でまあ、スマートブロ革命で動画を見た後、日本の政治状況についてのアレコレをネットサーフィンしたワケだが、そこで引っ掛ったのが冒頭の著書。なんとも刺激的なタイトルだった。ウォルフレンの著書については2度目のエントリーになる。

上記リンクを読むとウォルフレンは非公式権力(官僚、検察、メディア)を免疫システムに喩えているところが興味深い。免疫システムとは異物と認識した場合にそれを排除することで、その生贄になったのが小沢一郎である。小沢は山縣有朋が作った官僚機構を解体すると言って政権交代を成し遂げた政治家だから。

霞ヶ関免疫システムの犠牲者は小沢の他、佐藤元福島県知事、鈴木宗男、佐藤優、ホリエモン、植草一秀、村木元厚労局長などの諸氏がいる。鈴木宗男が収監され村木元厚労局長が無罪になったことをつい最近ネットで知った。この差は運でしかない。また、福島原発災禍では経産省の松永次官が標的にされているようだ。

つまりは免疫システムが稼働してトカゲのシッポ切りにより隠然と非公式権力が支配するのだ。

そして非公式権力を解体しない限り菅直人が辞任したところで福島原発災禍は終息しないのである。

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追記

そーいえば高級官僚について以下のエントリーがあった。メシ前の人はクリックしないように。

ラブホの出会い-太った中年