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UVコスメの真実

2005年05月02日 | コスメ
連休真っ只中。そろそろ紫外線が気になってくる季節です。
横浜スタジアムの1塁側は西日が直撃するので、大好きな野球観戦にも紫外線対策は欠かせません。

紫外線が当たると、メラノサイトが反応してメラニンを生成します。いわゆる「日焼け」です。
勘違いしちゃいけないのは、これ自体はなにも心配することはないのです。
むしろ日焼けするからこそ、日本人はDNAの損傷や肌細胞の酸化を免れ、白人より皮膚ガンのリスクが低下するのです。
肌が健康で、ターンオーバーが正常なら、メラニンは垢となって剥がれ落ちます。

ところが、肌が黒ずんだり、シミになったり、シワができることを恐れて、みんなやたらSPF値が高いサンスクリーン剤を塗ったり、美白コスメに走ります。
これこそが、肌の黒ずみやシミ、シワの原因に他なりません。

高いSPF値と使い心地の良さを両立するため、現在市販されているサンスクリーン剤の多くは、合成ポリマーをベースにして、数種類の紫外線吸収剤を配合しています。

合成ポリマーとは、水溶性または油溶性の合成樹脂。平たく言うと”ビニールのり”みたいなものです。油に比べてべたつかないので、夏場は歓迎されるのです。水に浸かっても落ちにくいという利点もあります。
でも、肌表面をビニールコーティングするようなものなので、皮膚呼吸の妨げになってしまいます。

紫外線吸収剤は、発ガン性が指摘されているタール色素や防腐剤と同じ系統の化合物です。
刺激が強いことから、配合量には制限が設けられています。
それに紫外線吸収剤は、紫外線を吸収したとたんに化学変化を起こし、効果を失ってしまうんです。

チューリッヒ大学の調査では、母乳から紫外線吸収剤の成分が検出されています。つまり紫外線吸収剤は、肌から体内に入って、血液に溶け込んでいるのです。
さらに、SPF30以上の効果は、科学的には測定できないのだそうです。だから海外では、SPF30以上の表示は規制されています。

成分表示の中の「メチコン」「ジメチコン」「シクロメチコン」「○○コポリマー」といったものが合成ポリマーです。代表的な紫外線吸収剤は「メトキシケイヒ酸オクチル」「オキシベンゾン」「サリチル酸オクチル」「ホモサレート」など。
表示の中にこんな成分を見つけたら、使わない方が賢明です。

SPF値の高さを競うのは、はっきり言って無意味。日常生活ならSPF15程度、レジャーでもSPF25あれば十分です。これくらいのSPF値なら、自然のもので十分カバーできます。
酸化チタン、酸化亜鉛のような天然鉱石の紫外線散乱剤は、つけている限りその効果が持続します。落ちたら塗りなおせばいいだけですし、たとえ落ちても自然に存在するものですから、環境に害にはなりません。

私が使っているのは、ヴェレダの「エーデルフラワー」シリーズ。酸化チタン、酸化亜鉛を植物から抽出したステアリン酸でコーティングしているので、紫外線散乱剤特有の重たさが軽減され、白浮きもしにくくなっています。
香りが気になる人や、ベビー、子供には、太陽油脂の「パックスナチュロン UVクリーム」がおすすめ。石けんで乳化している割には柔らかくて塗りやすくなっています。携帯しやすいサイズで値段も手ごろです。
あとは、帽子や日傘などもお忘れなく。