
3月7日の「めざましテレビ」に登場した、元町の猫「とら吉」。彼は私の知り合いです。
動物の撮影は大変な労力が要ります。撮影は4日間に及んだのですが、そのうち1日は彼が全く姿を見せず、完全な”空振り”。
姿を見せればご覧の通りのこきたない顔。あんまり黒ずんだ顔をしているのでご主人が顔を拭こうとすると、嫌がる始末。気ままな彼のベストショットを撮るため、スタッフやご主人はたいそう苦労したとか。
得体の知れない機械と人間に追いかけ回されることにとら吉も疲れてしまったようで、撮影翌日はぐったり。あんなに疲れきった彼の顔は、見たことがありません。
苦労の甲斐あってか、放送された映像はあまりにいつも通りなので、大笑いしました。
こやつね、いつもの居場所の洋品店にいるときは、ほとんどされるがまま。私はとら吉のあたまをクリクリとなでるのが、気持ちよくて、癒されて、楽しくて大好きなんです。
ところが仲通りで出会うと、知らんぷりしてスタコラ通り過ぎてゆくんですよ。名前なんて呼んでも無駄です。野良の常で、いくつも名前を持っているんですから。
ところが一度、ズタボロでうす汚れた猫が3丁目の裏を歩いているなあと思って、よーく見たらとら吉なんです。あまりの様子に思わず「とら吉、お前どうしたの?!」と声をかけたら、そういう時に限って、まさに”猫撫で声”で擦り寄ってくるんです。こちらの服が汚されそうだったので、この時は「コラ、寄るな」って逃げました。
テレビを見て「会いたい!」と思った方、彼はいつも洋品店にいるわけではありません。去勢していないので特にこれから”さかり”がつき、そうなると1週間くらい行方不明になります。ご注意を。
私がとら吉に初めて会ったのは、9年ほど前でしょうか?街が静かになった夜の9時過ぎ、現在改築中の横浜銀行元町支店の裏口にいつもうずくまっていました。
この頃から寄ってゆくと「ニャオ」と鳴いてすり寄ってくる、人懐っこい猫でした。でも、しっぽのちぎれた様子がまだ痛々しく、彼なりに苦労してきているのだろうと思われました。
当時は店の前で餌をねだって大声で鳴いて、近所のおでん屋さんの女将さんからは嫌われていました。誰か餌を与える人もいたようで、やがてとら吉の居場所になっていた銀行の裏口にも「猫に餌を与えないで下さい」という貼り紙がされるようになりました。
それから少しして、彼は一度姿を消しました。
それから、数ヶ月してからでしょうか?次にとら吉と会ったのが、今の居場所になっている洋品店の店先でした。彼のご縁でこの洋品店で普段着を買うようになり、餌を差し入れたり、お返しにお菓子をいただいたりしています。とら吉の友達で、いつも朝ごはんを一緒に食べているという、ミニチュアシュナウザーのゴンちゃんとも仲良くなりました。
今日もとら吉は、デカい顔して元町を闊歩しています。
動物の撮影は大変な労力が要ります。撮影は4日間に及んだのですが、そのうち1日は彼が全く姿を見せず、完全な”空振り”。
姿を見せればご覧の通りのこきたない顔。あんまり黒ずんだ顔をしているのでご主人が顔を拭こうとすると、嫌がる始末。気ままな彼のベストショットを撮るため、スタッフやご主人はたいそう苦労したとか。
得体の知れない機械と人間に追いかけ回されることにとら吉も疲れてしまったようで、撮影翌日はぐったり。あんなに疲れきった彼の顔は、見たことがありません。
苦労の甲斐あってか、放送された映像はあまりにいつも通りなので、大笑いしました。
こやつね、いつもの居場所の洋品店にいるときは、ほとんどされるがまま。私はとら吉のあたまをクリクリとなでるのが、気持ちよくて、癒されて、楽しくて大好きなんです。
ところが仲通りで出会うと、知らんぷりしてスタコラ通り過ぎてゆくんですよ。名前なんて呼んでも無駄です。野良の常で、いくつも名前を持っているんですから。
ところが一度、ズタボロでうす汚れた猫が3丁目の裏を歩いているなあと思って、よーく見たらとら吉なんです。あまりの様子に思わず「とら吉、お前どうしたの?!」と声をかけたら、そういう時に限って、まさに”猫撫で声”で擦り寄ってくるんです。こちらの服が汚されそうだったので、この時は「コラ、寄るな」って逃げました。
テレビを見て「会いたい!」と思った方、彼はいつも洋品店にいるわけではありません。去勢していないので特にこれから”さかり”がつき、そうなると1週間くらい行方不明になります。ご注意を。
私がとら吉に初めて会ったのは、9年ほど前でしょうか?街が静かになった夜の9時過ぎ、現在改築中の横浜銀行元町支店の裏口にいつもうずくまっていました。
この頃から寄ってゆくと「ニャオ」と鳴いてすり寄ってくる、人懐っこい猫でした。でも、しっぽのちぎれた様子がまだ痛々しく、彼なりに苦労してきているのだろうと思われました。
当時は店の前で餌をねだって大声で鳴いて、近所のおでん屋さんの女将さんからは嫌われていました。誰か餌を与える人もいたようで、やがてとら吉の居場所になっていた銀行の裏口にも「猫に餌を与えないで下さい」という貼り紙がされるようになりました。
それから少しして、彼は一度姿を消しました。
それから、数ヶ月してからでしょうか?次にとら吉と会ったのが、今の居場所になっている洋品店の店先でした。彼のご縁でこの洋品店で普段着を買うようになり、餌を差し入れたり、お返しにお菓子をいただいたりしています。とら吉の友達で、いつも朝ごはんを一緒に食べているという、ミニチュアシュナウザーのゴンちゃんとも仲良くなりました。
今日もとら吉は、デカい顔して元町を闊歩しています。