祝、WBC2連覇!
そう簡単にはいかないとは思っていましたが、こうまで苦しむとも思いませんでした。
とりわけ韓国とは、どの試合も意地と意地とが激しくぶつかり合うタフなものになりました。決勝も9回にダルビッシュが打たれたときは、”これはダメかも・・・”と思いましたもの。
今回、イチローが非常に苦しみました。
適時打はおろか走者を送ることもできず、四球も選べない。”調子が悪い”では済まされない内容に、週刊誌やスポーツ新聞だけでなくファンからさえ、「イチロー批判」が出てくる有様でした。
前回大会では、イチローはかなり自由に振舞っていたと思います。彼がリーダーシップを取っていたように見えて、じつは宮本や谷繁らベテランが陰で、選手それぞれの話を聞いたり、練習の手伝いなど地味な役回りを引き受けて、チームを下支えしていたといいます。
ところが今回は、イチローが年長者です。しかしイチローは、本来リーダータイプではありません。
同年代の小笠原は言葉や態度で引っ張るというより、背中を見せて促すタイプ。稲葉は時間をかけて相手の中に入ってゆくタイプです。イチローと小笠原、稲葉らの間で、リーダーシップの取りかたについて話し合うことは、ほとんどなかったのではないでしょうか?
リーダーとしての役割を期待されているのに、どういうスタイルにしたら良いのかわからない。加えて自分の結果も出ない。
優勝直後のインタビューで、イチローが涙をこらえながら努めて明るく受け応えするのを見て、私は彼の苦悩の深さと、果てしない孤独を感じました。
それでもイチローが最後に口にしたのは、全ての人への「感謝」。彼は本当に、「山」を越えたのかも知れません。
救いは、「イチローさんや小笠原さん、稲葉さんに頼ってばかりじゃなくて、僕ら中堅が引っ張っていかないと」という青木の言葉にありました。今回彼や川崎が、プレイ以上に確たる自覚を持ってチームを支えていました。
彼らがいなかったら、特に韓国戦で負けたとき、チームが空中分解していた可能性もあったと思います。
前回のチームとはまた違う、今回のチームの雰囲気。
前のチームは、日本へ帰ったら敵同士として戦えるか心配になったほどの連帯感でしたが、今度のチームは、このまま日本へ帰っても覇を競えそうです。
現代的な、クールで若々しく、でも内側は熱い、そんなチームになりました。
そう簡単にはいかないとは思っていましたが、こうまで苦しむとも思いませんでした。
とりわけ韓国とは、どの試合も意地と意地とが激しくぶつかり合うタフなものになりました。決勝も9回にダルビッシュが打たれたときは、”これはダメかも・・・”と思いましたもの。
今回、イチローが非常に苦しみました。
適時打はおろか走者を送ることもできず、四球も選べない。”調子が悪い”では済まされない内容に、週刊誌やスポーツ新聞だけでなくファンからさえ、「イチロー批判」が出てくる有様でした。
前回大会では、イチローはかなり自由に振舞っていたと思います。彼がリーダーシップを取っていたように見えて、じつは宮本や谷繁らベテランが陰で、選手それぞれの話を聞いたり、練習の手伝いなど地味な役回りを引き受けて、チームを下支えしていたといいます。
ところが今回は、イチローが年長者です。しかしイチローは、本来リーダータイプではありません。
同年代の小笠原は言葉や態度で引っ張るというより、背中を見せて促すタイプ。稲葉は時間をかけて相手の中に入ってゆくタイプです。イチローと小笠原、稲葉らの間で、リーダーシップの取りかたについて話し合うことは、ほとんどなかったのではないでしょうか?
リーダーとしての役割を期待されているのに、どういうスタイルにしたら良いのかわからない。加えて自分の結果も出ない。
優勝直後のインタビューで、イチローが涙をこらえながら努めて明るく受け応えするのを見て、私は彼の苦悩の深さと、果てしない孤独を感じました。
それでもイチローが最後に口にしたのは、全ての人への「感謝」。彼は本当に、「山」を越えたのかも知れません。
救いは、「イチローさんや小笠原さん、稲葉さんに頼ってばかりじゃなくて、僕ら中堅が引っ張っていかないと」という青木の言葉にありました。今回彼や川崎が、プレイ以上に確たる自覚を持ってチームを支えていました。
彼らがいなかったら、特に韓国戦で負けたとき、チームが空中分解していた可能性もあったと思います。
前回のチームとはまた違う、今回のチームの雰囲気。
前のチームは、日本へ帰ったら敵同士として戦えるか心配になったほどの連帯感でしたが、今度のチームは、このまま日本へ帰っても覇を競えそうです。
現代的な、クールで若々しく、でも内側は熱い、そんなチームになりました。