Be Organic

女性の美と幸福の源は オーガニックです

「ラグジュアリー」より「リュクス」より、「オーガニック」を!

2007年01月24日 | コスメ
コスメは、企画を立てるのに最も困ったテーマでした。
現在出回っているコスメの成分を問題視するような企画は、まず通りません。
製品情報を載せようにも、なにせ種類が少ないうえ、パッケージがどれも”ダサい”の一言!
自然派化粧品は、メッセージ性の強いメーカーが主流でしたから、パッケージデザインなんて二の次、三の次。
営業戦略というのもほとんどなくて、”わかる人が買ってくれればいい”といった感じの、朴訥としたものでした。
販売戦略とか、デザインを考えられる人材がいなかった・・・ということもあります。

”わかる人を増やしたい”それが私の目的でした。
どんなに中身が良くても、見た目が悪ければ誌面にならないし、何も伝わりません。
メッセージがあり、本質にこだわるコスメにこそ、大手ブランドに負けない洗練されたパッケージが、同時に一般女性の実態や気持ちに即したプロモーションが必要なことを、私は痛感しました。

今は海外からもいろいろなオーガニックコスメが入っていますし、パッケージも洗練されたものが増えました。でもこの記事のコメントで示したように、オーガニックコスメの意義や本質を理解せずに流通、販売されているのではないかと思われるブランドも出てきています。

そのキーワードが「ラグジュアリー」や「リュクス」。
「自然派」「オーガニック」より、「高級感」を最優先に演出するオーガニックコスメブランドが出てきています。当然値段は、高めに設定されます。
広告代理店やプロモーション会社が入ってイメージづくりをし、女性誌に記事広告を出したり、店舗展開などのプロデュースをしているのです。

私が取材活動を始めた頃は、成分に強いこだわりを持っていたのに、今では製品に「PEG(ポリオキシエチレン)」「PPG(ポリオキシプロピレン)」という、石油系合成界面活性剤の成分表示が見られたり、売れ出したとたんに方向性が「オーガニック」から「ラグジュアリー」に変わってしまったブランドもあります。正直なところ、足元がふらつき始めたのでは・・・?と心配しているブランドもあります。

このままでは、オーガニックコスメは”流行”として”消費”されるだけで終わってしまうのではないでしょうか?


「セレブとオーガニック」はもう古い

2007年01月07日 | オーガニックライフ
7~8年ほど前、「オーガニックを伝える仕事がしたい」と思った私は、女性誌の編集部に電話をし、企画を送ったり、持ち込んだりしました。
当時ハリウッドスターやスーパーモデル、ミュージシャンなど、今言うところの”セレブ”が環境問題に関心を持ち、発言や行動を始めていました。

流行の最先端にいる人たちがオーガニックフードを食べ、オーガニックコスメを使っている。欧米で知的レベルの高い人はみんな「環境」を意識しています。それは何故なのか、特集してみませんか?これから「オーガニック」に注目しない手はありませんよ・・・。

そんな感じで売り込んでみたのですが、まずもって「オーガニックって何?」「環境問題なんてファッション誌でやるものじゃない」という時代ですし、実績のない素人の提案。まして”今のブランドコスメ、やばいですよ”みたいな企画が通るわけがありません。

今は環境問題に取り組み、生活にオーガニックプロダクツを取り入れるセレブの記事が女性ファッション誌に載るのは、決して珍しいことではありません。
でも、オーガニックなものを食べたり使ったり、環境活動をするセレブたちには、根底に世の中への問題意識が少なからずあります。それがほとんど伝わっていないような気がしてなりません。

”おしゃれなセレブはオーガニック!だからあなたもオーガニックしましょ!”みたいな感覚。でも、はっきり言ってそれは違う・・・。
もう、「セレブが関心を持ち、実践するエコとオーガニック」という切り口は、使い古されてしまいました。

確かに私も「これからはオーガニックを実践する女性がかっこいいし、知的であることの条件になります!」という売り込み方をしたけれど、それには”なぜオーガニックなのか、環境なのか”を身体と頭で理解することが絶対に必要です。
そのためには、女性が関心があるグルメとビューティ、とりわけコスメは重要なファクターだと、私は考えていました。

「オーガニック」は根付いたのか?

2007年01月04日 | オーガニックライフ
昨年後半は仕事面でも、個人的な面でも落ち着きませんでした。
同時に、これまで自分がしてきたことと、それに関わる世の中の流れについて考えることや、迷いも生じています。
そんなこんなで、ブログの更新を怠ってしまいました。

私は昨年で、「オーガニック」に関する市場や世の中の流れは一巡したと感じています。
一般のスーパーにも有機野菜やオーガニック食品が並び、街には自然食レストランが増えました。
コスメも”自然成分””オーガニック原料”を前面に打ち出す傾向が強まっています。
企業や商品の宣伝活動には、「地球にやさしい」「環境に配慮した」という言葉が欠かせなくなっています。
それは私が「オーガニック」に関心を持ち始めた頃や、それに関わる仕事を始めた頃の比ではありません。

自分はほぼ無収入で、相場よりはるかに安いスタッフのお給料でさえやっとの思いで払っている。副業をしていないと食べてゆけない。出張は割引切符で、宿泊は友人の家。取材の最中も資金繰りに関する電話がひっきりなしにかかってくる・・・。早くから「オーガニック」に地道に、真剣に取り組んでいる人たちの状況は、切羽詰ったものばかりでした。

その人たちも、今や億単位の年商を上げていたり、雑誌や新聞、テレビに出たり、「通販生活」に取り上げられたものもありますし、大手デパートに出店したり、ハンズやロフト、オペークで商品が取り扱われていたりもします。
”世に出るきっかけは私がつくった”と自負しているブランドもあります。

それはとても喜ばしいことではありますが、全体としては必ずしも良い方向には進んでいないように感じます。むしろ私が”こうなって欲しくない”と思っていた傾向が強くなっている・・・そんな気がしてなりません。

ブログ年賀状2007

2007年01月01日 | 季節
                  
          あけましておめでとうございます
             立ち寄って下さったみなさま、ありがとうございます。
                   今年が良い年になりますように。