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”エコバッグ狂想曲”の裏に潜むものとは

2007年10月27日 | オーガニックライフ
環境保護のために、いろいろなアクションが提案されています。
そのひとつが、エコバッグを持つこと。
もちろんやらないよりマシなのですが、こうした対策は所詮小手先のことで、本当は即刻”ハードランディング”をしなければならない。状況はそこまで深刻なのだと、私は考えています。
それに、こうした提案に注目しすぎると、問題の本質を気づかなくなる、考えなくなることが怖いのです。

有名ブランドが発売するエコバッグに多くの人が群がるのを見ると、”完全に履き違えているな”と思いますしね。

買い物のときにエコバッグを持ち、レジ袋を断る。
それはいいのですが、本当の問題はエコバッグの中に入っているものにこそあります。
商品を包むビニール、ラップ、パック、トレイ、ペット容器などなど。私たちがどれだけ”ゴミ”を買っていることか・・・。

その”ゴミ”の分別は、細かく決められた方法によって、私たち自身がしなければなりません。
回収や処理は自治体がしてくれますが、その資金の出所は「税金」つまり私たちのお金です。
税金以外に専用袋を購入しての回収など、直接負担を求められる場合も多くなっています。
家電製品などは、あらかじめ製品の値段にリサイクル料金が上乗せされています。

なにより日本では、企業にゴミの処理やリサイクルの資金を負担する義務がありません。
増え続けるゴミ処理の負担に耐えかねている各自治体は、企業に資金の負担を求め続けています。
しかし企業側は自治体の悲鳴に耳を貸そうとはしていません。「リサイクルしやすい容器、包装にしています」のひとことでお茶を濁し、環境へのコストを負担しないまま、利益の追求に邁進しています。

それはどういうことか。企業の増収増益に貢献した上で、ゴミの処理やリサイクルの費用も手間も、私たち消費者が負担を強いられている・・・。
そろそろこの現実に気づくべきではないでしょうか?