私が所有しているオーディオ機器の中で、最も愛着があるのは、愛用のスピーカー「ルネッサンス90」(Infinity社)!
もう既に生産終了(1991年製)になって久しいのですが、雑誌で見て一目ぼれし、どうしても音を聞きたくて、秋葉原まで足を運んで購入を決断したスピーカーです。(画像:「Stereo Sound」101号より)
当時、「ルネッサンス90」は、オーディオ専門諸誌でもしばしば取り上げられ、好評を博していたモデルですので、「音質のレヴェル」に対する心配はありませんでした。あとは、自分が「写真を見てイメージしている音色と実際の音色」が合致しているかどうか、という点が試聴ポイントでした。自分がイメージしていた音は、「弛みが無い自然で豊かな低域、その上にゆったりと乗り、量感を伴い充実した中域、いやらしさが無く素直に伸びていく高域」。さらに、「全域に亘って、ルネッサンス90のボディに使われているホワイトオークの色と同じような黄色味がかった明るい音色!」これらが試聴ポイントでした。
ま、一言で言ってしまえば、「オペラが楽しく聴けるか」、ということです(^.^)
チェック用に、愛聴盤であるプラシド・ドミンゴ『ヴェルディ&プッチーニ』と、巷では「神」といわれながらも、私自身はあまり好きになれなかった、かのフィッシャー・ディースカウが歌う『冬の旅』、さらにはカラヤン指揮『カルメン』を持参して試聴させていただきました。
試聴には、当時の自分の中途半端なシステムに模したシステムではなく、今後のことも考えて、はるかにグレードの高い「アキュフェーズ」のセパレートアンプを通して聴かせて頂いたのですが、これはもう私の予想をはるかに上回る次元の音でした! いやらしさの無い明く艶やかな音が、豊かな量感をもって朗々と響き渡ります! ああ、聞き惚れました。ドミンゴかっこよすぎです^_^;
なんとその上に、予想もしていなかったことですが、音像がしかるべき場所に定位しているではありませんか! ステージ上で歌っている歌手、そして、ステージの下のオーケストラピットで演奏している奏者までが、まるで見えるかのようでした。これは新たな経験でした。聴く楽しみに、見る楽しみも加わるのです!
その時に、いつか実現するかもしれない「夢のシステム」を文字通り夢見て、「ルネッサンス90」の購入を決断いたしました。
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今回本文で触れたCDです。
記事本文で触れたCDは廃盤らしいですね。
選曲が最も近いのはこのCDです。
もう既に生産終了(1991年製)になって久しいのですが、雑誌で見て一目ぼれし、どうしても音を聞きたくて、秋葉原まで足を運んで購入を決断したスピーカーです。(画像:「Stereo Sound」101号より)
当時、「ルネッサンス90」は、オーディオ専門諸誌でもしばしば取り上げられ、好評を博していたモデルですので、「音質のレヴェル」に対する心配はありませんでした。あとは、自分が「写真を見てイメージしている音色と実際の音色」が合致しているかどうか、という点が試聴ポイントでした。自分がイメージしていた音は、「弛みが無い自然で豊かな低域、その上にゆったりと乗り、量感を伴い充実した中域、いやらしさが無く素直に伸びていく高域」。さらに、「全域に亘って、ルネッサンス90のボディに使われているホワイトオークの色と同じような黄色味がかった明るい音色!」これらが試聴ポイントでした。
ま、一言で言ってしまえば、「オペラが楽しく聴けるか」、ということです(^.^)
チェック用に、愛聴盤であるプラシド・ドミンゴ『ヴェルディ&プッチーニ』と、巷では「神」といわれながらも、私自身はあまり好きになれなかった、かのフィッシャー・ディースカウが歌う『冬の旅』、さらにはカラヤン指揮『カルメン』を持参して試聴させていただきました。
試聴には、当時の自分の中途半端なシステムに模したシステムではなく、今後のことも考えて、はるかにグレードの高い「アキュフェーズ」のセパレートアンプを通して聴かせて頂いたのですが、これはもう私の予想をはるかに上回る次元の音でした! いやらしさの無い明く艶やかな音が、豊かな量感をもって朗々と響き渡ります! ああ、聞き惚れました。ドミンゴかっこよすぎです^_^;
なんとその上に、予想もしていなかったことですが、音像がしかるべき場所に定位しているではありませんか! ステージ上で歌っている歌手、そして、ステージの下のオーケストラピットで演奏している奏者までが、まるで見えるかのようでした。これは新たな経験でした。聴く楽しみに、見る楽しみも加わるのです!
その時に、いつか実現するかもしれない「夢のシステム」を文字通り夢見て、「ルネッサンス90」の購入を決断いたしました。
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今回本文で触れたCDです。
オペラ・アリア集ドミンゴ(プラシド), フィルハーモニア管弦楽団, プッチーニ, ジュリーニ(カルロ・マリア), ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団, ヴェルディ, カラヤン(ヘルベルト・フォン), アライサ(フランシスコ), ヘンドリックス(バーバラ), ホーニク(ゴットフリート)ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
選曲が最も近いのはこのCDです。
シューベルト:歌曲集 冬の旅フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ), ムーア(ジェラルド), シューベルトユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
ビゼー:カルメンバルツァ(アグネス), パリ・オペラ座合唱団, シェーネベルク少年合唱団, バルボー(ホクリスティーヌ), カレーラス(ホセ), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ビゼー, カラヤン(ヘルベルト・フォン)ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
カラヤンのカルメンのCDを持っています。
しばらく聴いていなかったので、また聴いてみたくなりました。
「ルネッサンス90」は、年に一度ぐらいの割合で、近場の中古ショップで見かけます。管球アンプにも合いそうですね^^;
日本でR90は気に入っていますが、うまく鳴らせているとはいえないかも。11畳部屋の制約? 今のピエガ、驚くほど小さいけど、仰せの通り、私もあまり聞くことのなかった、Fディスカウの冬の旅、歌い方は驚くほど地味と思っていたFディースカウ、こちらで、聴いていると時間を忘れます。ドイツリートの最高峰をいかにも淡々と、しかし深い奥行きで、ムーアの絶妙なバランス感覚。 日本の我が家のR90で聞けなかったとは思えませんが...
部屋、アンプ? ドイツでのアキュが異常?に評価が高い!理由がわかりそう。 いま、パルジファル、トリスタンなどの地味な傾向の音楽も引っ張り出すようになりました。
しかし私はつい最近まで、ピエガ+アキュ=冷たいミネラルウォーターの味、クリスタル空間。 R90+クレル=繊細な油彩画という平凡な図式を恥じています。 私の音楽への理解の浅さ、オーディオ機器への先入観が、今私に試練を与えているように思うのです。
書き込みありがとうございました。
「MLのプリ、クレルのパワー、CDはD730」と言ったら、垂涎のシステムではないですか!
羨ましい限りです。
「ルネサンス90」も、さぞ素晴らしい音楽を奏でていたことでしょう。
良い音楽は素晴らしい癒しに鳴りますね。異国での単身赴任は、さぞ大変でいらっしゃるでしょう。Fディースカウの丁寧で破綻のない、滑らかな歌声は、IBUKIさんの心身に染み渡っているのでしょうね。
「R90+クレル=繊細な油彩画」は、ぜひ味わってみたいところです。「R90+アキュ=冷たいミネラルウォーターの味、クリスタル空間」ならば、私も同意ですねぇ。「もっと熱く鳴らんかい!」と、時々は思ったりしています(^.^)
我がスピーカーが良い音で鳴ってくれたら、それまでの苦労も吹っ飛ぶのですが、あと少しのようで、まだ先が見えませんね。耳を澄ましてじっと聞き入り、スピーカーをミリ単位で動かしてみたり、夜間小音量で一生懸命に調節して「完璧だ!」と思っても、昼間聴いてみると全然ダメだったり^^;
でも、そんな限られた時間や予算の中で、工夫して得られる一時的な自己満足も、自分には貴重だったりします。
Fディースカウを堪能なさっているIBUKIさんにとって、今は、「試練」というよりも、音楽の神様が微笑んでいるように、私は感じました。
いつの日か、この紆余曲折に満ちた訳の分からないオーディオの世界を、楽しく泳いで見たいものです。
それではIBUKIさん、機会がございましたら、ぜひまたお立ち寄りくださいませ。
本日は書き込みありがとうございました。
震災と引越しが絡みまして遅れてしまいました。
このたびの引越しで、6畳から約18畳へとリスニングルームが変わりました!
今まではスピーカーやスクリーンまでの距離が約1.5mという超近接視聴を強いられてきましたが、これからはのびのびと音楽や映画を楽しめそうです。
今から「大きなルネッサンスが消える醍醐味」を味わえる日を楽しみにして、日々セッティングに勤しみたいと思います。楽しい目標をお示し頂きありがとうございました。
DATでFMを録音して聞くのが日課です。CDよりいいです。濃い情感を出すタイプではないと思うのですが、少なくとも私のシステムでは。アンプはAU-α907Lです。アンプの性質で少し細い音かなとも思います。そのうち管球アンプで鳴らしてみたいです。
私のブログ(URL参照)も覗いてみて下さいネ。