一杯の水

動物であれ、人間であれ、生命あるものなら誰もが求める「一杯の水」。
この「一杯の水」から物語(人生)は始まります。

「謹賀新年!」

2006年01月01日 03時38分50秒 | 日記
皆様、あけましておめでとうございます。

新年は、コーヒーを淹れ、岩城宏之指揮の「第九」を聴きながら、メインサイト「Hinduism & Vedanta」のコンテンツ「バガヴァッド・ギーター解題」を書きつつ迎えました。

岩城宏之氏は、「ベートーヴェンの交響曲 全9曲」を一晩で指揮するという偉業に、昨年に続き挑戦なさっていました。オーケストラも、素人目には、特に不満も無かったのですが、第九の4楽章で入る合唱団の、歌というよりは表情がとても気になりました。いかにも素人の集まりという感じの、様々な、というよりも気儘な表情がアップで放映され、日頃気にすることも無かった合唱団にも、やはりプロがいたのだな、などと考えてしまいました。

その後、ベルリン・フィルの「ジルベスター・コンサート」を鑑賞しました。
指揮者が、アバドからサイモン・ラトルに代わってからのベルリン・フィルの演奏を聴くのは初めてです。今年は、「モーツァルト生誕250年」ということで、オール「モーツァルト プログラム」でした。さすがにベルリン・フィル、カラヤン時代から考えると、ずいぶん音も軽くなったような気がしますが、日本のオーケストラとはやはり次元が違いますねぇ(演奏者の表情は、カラヤン時代の奏者と比べると、若い分、品格や深みにかけるような気もする)。

特に印象に残ったのは、「交響曲 第38番 プラハ」でした。ちょっと暗めの極上のシルクのような音色で、丁寧に、たおやかに、そして表情豊かにして感傷に堕すことの無い健全なモーツァルトが、ラトルの棒のもと、紡ぎ出されていきました。モーツァルトでこれだけの演奏をするとは、ベルリン・フィルがラトルを選んだのは大正解だったようです。これからが楽しみですね。

ところで、フルートを吹いていたのはエマニュエル・パユでしょうか。ベルリン・フィルを出たとばかり思っていたのですが、この日のためだけに呼ばれたのでしょうか。パユを聴くのも初めてです! まるで春風にとけていくような、そんな音色と演奏でした。さすがに目立っていましたね。自分としては、フルートであっても、もっと芯のあるしっかりした音色が好きなのですが、人気が在るのもうなずけるような演奏でした。

ということで、今年は、「バガヴァッド・ギーター」と、「クラシック音楽」で始まりました。

皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。


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12 コメント

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新年のご挨拶 (mugi)
2006-01-01 21:18:13
新年おめでとうございます。昨年は色々お世話になりました。今年もよろしくお願い致します。



新年をクラシック鑑賞で迎えたとは、粋ですね。

ところで、便造さんはインドの世界的指揮者ズービン・メータのコンサートに行かれたことがありますか?

私は彼がパールシー(拝火教徒)なので、関心を持っているのですが。
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和尚が二人で・・・ (吟遊詩人)
2006-01-02 01:07:01
新年早々、アホなことを書いてしまいました^^;



すんごく高尚な年越しだったんですね。

私とはえらい違いだなぁ。

クラシックなんて、もう何年も聞いてない気がするし。



クラシックを語らせると、けっこう書くんだね。

いっつも、「筆不精」とか言って逃げ回っているけれど、そうじゃないことが分かったから、これからは「筆不精」は通用しないと思ってくださいね。

(新年早々プレッシャーをかけてやるぅ)



今年も便ちゃん相手に、アホなことをたくさん書こうと思ってますので、よろしくお付き合いくださいね。

(暴露記事も、楽しみにしててねぇ)





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ズービン・メータ (便造)
2006-01-02 01:14:37
mugiさん、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。



実はズービン・メータのコンサートは、未だ行ったことがありません。

私がコンサートに足を運んでいた頃は(と、言ってもわずかな期間ですが)、メータの評価が低かったこともあり、実演では、ついぞ聴く機会に恵まれませんでした。でも、メータが指揮した「三大テナー」のコンサートを収録したレーザーディスクは繰り返し視聴しておりました。



来年のウィーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」は、数年ぶりでメータが振るらしいですね。

メータが振るオーケストラは、ちょっと厚手の音を響かせていた印象があるのですが、どのように変わっているのかとても興味があります。

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RE:和尚が二人で・・・ (便造)
2006-01-02 01:24:02
って、どういう意味ですか?

あっ、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いしますね。

それから、暴露はお手柔らかに^^;



いや~、筆不精のせいで、言いたいことの10分の1も書けなかったよ。



思考をそのまま、打ち込んでくれるキーボードがあればいいのですが。



しかし、4羽のひよこ。駄々をこねているのか、暴露しようとして喜んでいるのか分かりませんが、なんか可愛いですね。4羽使うという発想が素晴らしい!
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にぶい・・・(-_-;) (吟遊詩人)
2006-01-02 11:34:28
和尚が二人で・・・和尚がツーでしょ?

「おしょうがつ」なのでしたぁ。

(小さい頃、そんなナゾナゾを、喜んで言っていた私・・・今も変わらない^^;)



あ、おめでとを言い忘れましたね。

一日遅れだけど、おめでとです。

充実した一年を送ってくださいね。



ひよこちゃんは、色々な意味を込めました(笑)
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RE:にぶい・・・(-_-;) (便造)
2006-01-02 18:23:30
なるほど、そんなことでしたか!

もっと高尚なことかと思っていた(^.^)

最近は、とみに頭の回転が鈍ってきたような気がする。

なんかつぼを外しまくっているような・・・・・・。
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合唱団で突然割り込み(^^) (ウツ)
2006-01-07 18:15:41
 吟遊詩人さんところのコメント書き?(^^;)のウツです、ときどき読ませていただいております。



 クラシックがお好きなら、合唱もお好きになってくださいよ(^^)。もちろんプロの合唱屋さんもたくさんいらっしゃいますが、経費の関係その他もろもろで、必ずしもプロが歌ったものだけがいい、とは限らないのが合唱のおもしろさだと思うんですよ。うん。



 たとえばカール・リヒターが率いていたミュンヘンバッハ、ミシェル・コルボが率いているローザンヌはアマ+セミプロと言われています。



 実際に中に入ってみると、独唱や重唱よりも合唱のほうがはるかに難しいと思うんですが、経済的その他の事情で、この一番難しいものになら、アマチュアは切り込んでいかれる、というのがすごいところ。そして、そういう理由で、よい演奏は必ずしもメジャーレーベルで出てたりしない、というのもまたおもしろいところ。



 てわけで本日はこの辺で。
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ウツさんこんんちは。 (便造)
2006-01-08 12:27:27
ウツさん書き込みありがとうございます。

吟遊詩人さんのブログでのお書き込み、いつも楽しく読ませていただいてます。



実は合唱も結構好きで、といっても「ガーディナー指揮 モンテヴェルディ合唱団」限定になってしまうのですが・・・・・・。

「ガーディナー」は、カラヤン、バーンスタイン亡き後、唯一CDをまめに購入し続けた指揮者です。それもこれも、「モンテヴェルディ合唱団」の統制の取れた清澄な合唱の素晴らしさに惹かれてのものです。



今回の件は、「歌」というよりは、歌っているときの「顔つき」がずいぶん気になったということです。歌は、聴いている限り全く気にならなかったのですが、合唱団がアップで映し出されると、ずいぶん素人っぽさが出ていて、「歌声」と「表情」のギャップに驚いた次第です。



>カール・リヒターが率いていたミュンヘンバッハ、

>ミシェル・コルボが率いているローザンヌはアマ+セミプロ



そういえば有名な「晋友合唱団」もアマチュア合唱団でしたね。確かにこのような事例は、合唱の懐の深さを教えてくれるのかもしれませんね。
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ガーディナー!(^^) (ウツ)
2006-01-09 06:38:58
 ガーディナーでは、ベートーベン交響曲全集が大好きです。第9の合唱が、、ではなく(^^;)、ティンパニがすばらしかったんですよね。

 プロの大人の合唱団だったら、タリススコラーズ、プロアンティカケルン、とか、かっこいいと思いませんか(^^)



 アマでしたら、もしチャンスがあったら、盛岡バッハ・カンタータフェライン、というところの演奏をお聞きになったら、いいんじゃないかと思います。ここは市販CDはありません。岡山バッハ協会、というところのものがあったら、同じ指導者でメンツがかなりかぶっているんで90%オススメ、、、かなぁ。



 2007年?予定では、H.ヴィンシャマン、ドイツバッハゾリステンと一緒にバッハのヨハネを盛岡でします。
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RE:ガーディナー! (便造)
2006-01-10 11:37:16
ウツさん、こんにちは。

ガーディナーの「ベートーベン交響曲全集」は昨年やっと手に入れました。ちょっと置き場所が無く、本棚の上に上げてしまったせいで未聴のCDになってます^^;

これを機会に、近々聴いてみますね。

ポイントは「ティンパニ」ですね!



「タリススコラーズ、プロアンティカケルン」は知りませんでした。なにしろ、合唱団を意識して聴いたのは「モンテヴェルディ合唱団」だけだったもので・・・・・・。

でも「ドイツバッハゾリステン」との共演とは、素晴らしい体験になりそうですね。





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