マニュアルチックの続編はちょっとその辺に置いておいて・・・
日本でも、最近水タバコのお店が流行っているようだけれど、水タバコのことを、エジプトなんかではシーシャと呼ぶ。水を通して吸うことで、不純物を取り除き、りんごやミント、イチゴに葡萄やグレープフルーツなんかの果物などの味を楽しむ水タバコ。普段はタバコなんか吸わない私も、これだと結構いける口だったりする。
シーシャでも通じるのだけれど、こちら、レバノンでの水タバコの正式名称は、ナギリ(Nargileh)とか、アルギレ(Argilleh)とかいう。
(正式名称なのに何故XXとか、XXとかって話になるのかとも思いますが)
レバノンでのアラビックカフェは、どこに行っても、男性も女性も、老いも若きも(?)、テーブルに付いては会話もそこそこに、1人に1つずつ、アルギリの長いパイプの先を手に持ち、そのタバコを吹かしながら、それぞれお好みの味のアルギレを楽しんでいる。
アルギレを吸っているお客さんの一連の動きを見ていると、カフェのあちこちで、金属の籠のような入れ物に炭を入れ持ち歩くアルギリスタッフが目を光らせている。彼らは、アルギレの炭を置き換えるという重要なポジションを持ち、お客さんが吸っているアルギレに必要な熱い炭が弱々しくなったら炭を交換する、という役目。
そして最初にアルギレを運んできてサーブする際や、アルギレの新しい炭を置き換える際に、すぐにお客さんのパイプを口にして、空気が通り易くするためか、しばらくボコボコボコボコとアルギレを鳴らす。果たしてこの一連のアクションは、吸っているのか吐いているのか分からないのだけど、私は吸っているのだと思って止まない・・・。
そのアルギリスタッフ、あっちに行ってはボコボコボコボコ。
こっちに行ってはポコポコポコポコ。
私は、アルギレを吸う時には肺まで吸い込まないと水の部分を通らないしで、きちんと音も立てられない。レバノン人がよくやっている、口だけに含んで味を楽しむアルギレの吸い方をマスターできていない私にとって、アルギレをきちんと吸うには、肺まで煙を入れて吸う事になるのだけど、そうするとこのアルギレ、3、4回吸い込んだだけで頭がフラフラになる。
あんなにポコポコ吸っていて、それも毎日毎晩吸っていて、彼らは、頭がフラフラになっちゃったりしないのかな。
と、いつも思うカフェでの話。
そしてレバノン、どこのカフェに行ってもWifiがあって、ラップトップを持っていけばインターネットが使えるところがほとんど。結構進んでる。
でも、一見進んでるレバノンのカフェインターネット事情、ちょっとした曰くが。
私が今住んでいるエリアの通りには、新しいカフェもいくつか建設中だったりして、レストランあり、カフェありで、隣同士、お向かい同士で4件のカフェが軒を連ねる。
先日、今一緒に住んでいるダンサーの子と、4件あるうちのカフェCにインターネットを利用しに行った時の話。
あれ、今日はネット使えないの?繋がらないよ。
とウエイターに聞いてみる。
おかしいな、そんなはずはない、とウエイター。パスワードも調べてくれるわ、PCをあっちに持っていったりこっちに持っていったり場所を変えてくれたりもする。それでもやっぱり繋がらない。
ええーーー。ネット使いに来たのにー。
と、ちょっとブーブー言ってみる。
するとウエイター、向かいのお店を指差して、じゃあカフェKの接続を使いなよ。パスワードと使い方はね・・・、と説明してくれ、繋がったら良かった良かった、と喜んでいる。
っておい!
自分家のWifiの調子がよくないからって、商売敵の別のカフェの接続を使えって、そんなに率先して言うものですかね。
でもありなんです、この国。
こんなの朝飯前。
私もあやかっているのであまり偉そうには言えませんけれど(笑)。