日伊文化交流協会

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16人目の証言者(マリーザ:美容師)

2008年02月03日 10時22分51秒 | 夕闇のせまるころに
■16人目の証言者(マリーザ:美容師)


長く美容室をやっておりますとね、お客様のご紹介っていうのが本当に大切なんですよ。フランチェスカさんはうちの店のお客さんでした。でも、引越しされたようで、もう2~3年拝見しておりませんけど・・・。
毎週金曜日にいらっしゃる顔馴染みのお客さんでルチーアさんと言う方がいらっしゃるのですが、その方ご紹介でいらっしゃいました。なんでもルチーアさんとフランチェスカさんは学生時代からのお友達だそうです。時々は一緒にお見えになっていました。
フランチェスカさんについて、どんな方かをご説明するのは難しいのですね。一言で言うと、謎めいた方でしょうか・・・
すごくきれいなナチュラルブロンドをしていらっしゃって、一度も染めたことがないんですよ。それに彼女の瞳ときたらエメラルドのような輝く緑でしたわ。けれど、彼女は自分の美しさに無自覚というか、むしろ、その美しさを憎んでいるようでした。
けれども、美容師にとっては楽なお客様でしたよ。美しい方でしたからどんな髪型も似合いましたし。それに、仕上がりに文句を言うことはありませんでした。もっと大胆な髪形をお勧めしたことも何度かありましたが、毎回「いつもの通り」とおっしゃって冒険はされませんでしたね。
とにかく大人しい方でした。ご主人との仲もよさそうでした。時々ご主人が車で迎えにいらしてましたから。悩みですか? さぁ・・・ とりたてて思い悩んでいらっしゃる様子はありませんでしたけれどね。もともと口数の少ない方で、髪を切っている間も、持参された文庫本を読んでいらっしゃるそんな方でしたよ。雑誌には手をつけられませんでしたね。
ともかく、感じの良いかたでした。





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