以前ミラノで仕事で言ったとき、日本人のお客さんから、
「夜景の見えるちょっとおしゃれなショットバーに連れて行ってもらえませんか?」
ってリクエストされました。

これはかなり難しい注文。
もちろん、ライトアップされたドゥオーモは美しく、そのまわりにカフェがたくさんありますけれど、日本人の感覚でいうと、真冬に外で飲むっていうのはあまり歓迎されません。
で、日本のような高い建物が少ないイタリアで、夜景を望むロマンチックなホテルのバーみたいなところがないんですよねぇ~。
で、夜景に関しては勘弁してもらって、その当時は今ほどハッピーアワーも流行ってなかったので、とにかく、お酒を出すところで法外な値段を取られる心配のないところってことで、そのときはナヴィリオ運河沿いにあるお店にお連れしたんですけれどね。
その方は、どうもガイドブックでご覧になったようで、
Bellini(ベッリーニ)
が飲みたいとおっしゃる。
ここでちょっとウンチク
めんどくさい方は、この緑の文字をパスしてね。
「ベッリーニ」とは、ヴェネツィアのサンマルコ広場にあるHarry's Bar(ハーリーズ・バー)のオーナーであったジョヴァンニ・チプリアーニ氏が1948年に考案したカクテルの名称です。その由来は、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベッリーニの展覧会がヴェネツィアで開かれた際、敬意を表して捧げられた、と言われています。
オリジナルのレシピでは、旬の白桃をピューレ状にし、シロップを加え、プロセッコ(ヴェネト州で生産されるブドウ品種を原料として作られた微発泡の白ワイン)を静かに注ぎ、マドラーでかき混ぜたもの。とのことです。
けれども、最近では桃のネクター、桃ジュース、また冷凍の白桃を使用する店がほとんど。そして、淡いピンク色を醸し出すために、無色透明のシロップではなく、赤いグレナデンシロップを加えるレシピが一般的。
ちなみに、白桃をイチゴに変えると、Rossini(ロッシーニ)と言うカクテルに、オレンジに変えると、Mimosa(ミモザ)と言うカクテルに変身します。
んがーーーーーしかし。
イタリアにはこんな繊細なカクテル
ってほとんどお目にかからないざますよ。
スプモーニ(カンパリを、グレープフルーツジュースと、炭酸で割ったもの)
スプリッツ(白ワインを、炭酸とカンパリまたはアペロールで割ったもの)
レッドアイ(ビール
のトマトジュース割り)
ブラディマリー(ウォッカのトマトジュース割り)
キューバリブレ(ラムのコーラ割り)
とか、いわゆるロングカクテルと呼ばれるもの。
つまり足のついたカクテルグラスで出すショートカクテルじゃなくて、タンブラーに直接注ぐ、シェーカーを使わないカクテルって感じ?
ショートカクテルの場合はせいぜいマティーニとかマンハッタンぐらい。
なんていうか、オッシャレーーーーーーーなカクテルって、イタリアじゃめったにお目にかかれないんですよ。
それに作り方知らないし・・・
私は若い頃、そういうのを飲むのが流行った時代だから、レシピを暗記してるカクテルが20種類ぐらいはあるんですけれどね。そういうものの中から注文してもほとんど通じない。
なんていうか、イタリア人ってばあまりカクテルなるものをお好みにならない。気がするざます。
あっもちろん私の個人的感想だけれどね。
日本人みたいに、余りお酒のチャンポンをしないと言うか、ぬるくなったビールをちびちびとゆっくり飲むって言うか、アルコールはいわゆるおしゃべりの手段であって、目的じゃない感じがするんですよね。
だからイタリアではあまり酔っ払いを見ない。
だからそれほどメニューにこだわりもなく、また強さも求めないっていうか。
逆に、クスリとかやる若い子なんかは、もっと単純にウォッカとかラム酒などのアルコールの強いものをがぶ飲みするし。
アルコールに対する感覚って言うか、そういうものが違うんだなぁ~って思います。
ところで、私がこれを書いたのは、先日某百貨店のイタリアンフェアに行きましたところ、私がヴェネツィアで買い求めた、Canella社と言う酒造メーカーが作っている瓶詰めのベリーニが売っておりました。
Canella社ホームページ
で、これを飲んだときのことを思い出して書いたわけなんですけれど、この瓶詰めのはねぇ~
桃ネクターの白ワイン割り。
って感じなんですが、
なんかいまいちプロセッコが安物なのか、微発砲を感じられず、
あと、もとの桃ネクターの保存をよくするために、保存剤を大量に使っているのか、とにかく薬品臭かったんですよね~。
やっぱりカクテルは目の前で作ってもらうに限る。
って思いましたです。


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「夜景の見えるちょっとおしゃれなショットバーに連れて行ってもらえませんか?」

ってリクエストされました。


これはかなり難しい注文。
もちろん、ライトアップされたドゥオーモは美しく、そのまわりにカフェがたくさんありますけれど、日本人の感覚でいうと、真冬に外で飲むっていうのはあまり歓迎されません。
で、日本のような高い建物が少ないイタリアで、夜景を望むロマンチックなホテルのバーみたいなところがないんですよねぇ~。
で、夜景に関しては勘弁してもらって、その当時は今ほどハッピーアワーも流行ってなかったので、とにかく、お酒を出すところで法外な値段を取られる心配のないところってことで、そのときはナヴィリオ運河沿いにあるお店にお連れしたんですけれどね。
その方は、どうもガイドブックでご覧になったようで、
Bellini(ベッリーニ)
が飲みたいとおっしゃる。

ここでちょっとウンチク
めんどくさい方は、この緑の文字をパスしてね。

「ベッリーニ」とは、ヴェネツィアのサンマルコ広場にあるHarry's Bar(ハーリーズ・バー)のオーナーであったジョヴァンニ・チプリアーニ氏が1948年に考案したカクテルの名称です。その由来は、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベッリーニの展覧会がヴェネツィアで開かれた際、敬意を表して捧げられた、と言われています。
オリジナルのレシピでは、旬の白桃をピューレ状にし、シロップを加え、プロセッコ(ヴェネト州で生産されるブドウ品種を原料として作られた微発泡の白ワイン)を静かに注ぎ、マドラーでかき混ぜたもの。とのことです。
けれども、最近では桃のネクター、桃ジュース、また冷凍の白桃を使用する店がほとんど。そして、淡いピンク色を醸し出すために、無色透明のシロップではなく、赤いグレナデンシロップを加えるレシピが一般的。
ちなみに、白桃をイチゴに変えると、Rossini(ロッシーニ)と言うカクテルに、オレンジに変えると、Mimosa(ミモザ)と言うカクテルに変身します。
んがーーーーーしかし。
イタリアにはこんな繊細なカクテル







とか、いわゆるロングカクテルと呼ばれるもの。
つまり足のついたカクテルグラスで出すショートカクテルじゃなくて、タンブラーに直接注ぐ、シェーカーを使わないカクテルって感じ?
ショートカクテルの場合はせいぜいマティーニとかマンハッタンぐらい。
なんていうか、オッシャレーーーーーーーなカクテルって、イタリアじゃめったにお目にかかれないんですよ。
それに作り方知らないし・・・
私は若い頃、そういうのを飲むのが流行った時代だから、レシピを暗記してるカクテルが20種類ぐらいはあるんですけれどね。そういうものの中から注文してもほとんど通じない。
なんていうか、イタリア人ってばあまりカクテルなるものをお好みにならない。気がするざます。
あっもちろん私の個人的感想だけれどね。

日本人みたいに、余りお酒のチャンポンをしないと言うか、ぬるくなったビールをちびちびとゆっくり飲むって言うか、アルコールはいわゆるおしゃべりの手段であって、目的じゃない感じがするんですよね。
だからイタリアではあまり酔っ払いを見ない。
だからそれほどメニューにこだわりもなく、また強さも求めないっていうか。
逆に、クスリとかやる若い子なんかは、もっと単純にウォッカとかラム酒などのアルコールの強いものをがぶ飲みするし。
アルコールに対する感覚って言うか、そういうものが違うんだなぁ~って思います。
ところで、私がこれを書いたのは、先日某百貨店のイタリアンフェアに行きましたところ、私がヴェネツィアで買い求めた、Canella社と言う酒造メーカーが作っている瓶詰めのベリーニが売っておりました。
Canella社ホームページ
で、これを飲んだときのことを思い出して書いたわけなんですけれど、この瓶詰めのはねぇ~
桃ネクターの白ワイン割り。
って感じなんですが、
なんかいまいちプロセッコが安物なのか、微発砲を感じられず、
あと、もとの桃ネクターの保存をよくするために、保存剤を大量に使っているのか、とにかく薬品臭かったんですよね~。

やっぱりカクテルは目の前で作ってもらうに限る。
って思いましたです。








ちょっと話はずれちゃうかもしれませんが。
イタリア人はいつも飲むけど少量ずつ、フィンランド人は滅多に飲まないけど飲むときは大量に。
イタリア人は楽しむために飲むけど、フィンランド人は酔うために飲む。
フィンランドにいたとき、こんな話を友達としてたんですけど。本当にそうだなあと思います。
私はイタリア的の方が好きですけど…。
イタリアで美味しいカクテルを飲みたいと思ったら、しかるべき場所に行かなければ行けません。老舗のホテルや高級パスティチェリアできちんとした顔のバーテンダーがいるのを確認した上で注文しましょう。
でもせっかくイタリアにいるのですから、素敵なプロセッコが一番かと私は思いますが。。。
ちなみに、うちのジュリオ現役バーテンダーもしています。彼について、イタリアのカクテルコンクール全国大会まで行き、沢山試飲もしてきましたが、イタリアにも上手にカクテルを作れるバーテンダーはいるのです。
でもコストダウンを計るのに精一杯な若者相手の店ではアルコールの質すら落とされるので良いものは作れません。まずい原因は必ずしも腕だけではないのです。
でもって、名前も違うので結局頼みたい物の名前が分からなくって、もーいいやってなる(笑)
モヒート(あれはなんなんだろ?ミントの葉っぱとお砂糖が入ってるんだけどぉ。。。詳しくは知らないやw)とかピニャコラーダとかも結構メジャーですけど、ほんと、それくらいしかあたしも知らないっす。
フィレンツェではどこでも結構フローズンダイキリがあったのでちょっと感動しましたです。
しかし、夜景が見れるバー・・・・・・
あたすも知らないなぁ。べらぼうな値段を取られてもいいなら、ローマの場合だとホテル・エデンとかヒルトン内のレストランはきっと夜景がすんばらしいでございます。でも、見える夜景も日本人の期待する夜景とはちと違うかもですよね(笑)
>イタリア人はいつも飲むけど少量ずつ、フィンラン
>ド人は滅多に飲まないけど飲むときは大量に。
>イタリア人は楽しむために飲むけど、フィンランド
>人は酔うために飲む。
これに日本人を加えたら、日本人は毎日飲んで大量に。でしょうか。
って言うか飲む人と飲まない人の差が激しいですけれど。日本の場合もフィンランドと同じように酔っ払うために飲む人がおおいですね。
私は楽しくなるために飲むでしょうか。だからだんだんと飲めなくなっているのがとっても残念です。
そうそう、イタリア人が酔っ払わないのは、女性を口説いたあとに、エッチができなくなるから。って聞いたことありますけれど(笑)
>ちなみに、うちのジュリオ現役バーテンダーもして
>います。彼について、イタリアのカクテルコンクー
>ル全国大会まで行き、沢山試飲もしてきましたが、
>イタリアにも上手にカクテルを作れるバーテンダー
>はいるのです。
すごおい。ほんとうにジュリオさんってスーパーマンですね。確かにイタリアにも腕の良いバーテンがいるのは確かです。
以前、ペックのバーテンダーが日本に来たとき、カフェシェッケラートをはじめ様々なカクテルを作っていました。
ただ、日本だとバーテンダーコンクールで優勝したような人のお店でも、一杯800円~1200円ぐらいで飲めるし、いわゆるショットバーがたくさんありますが、イタリアのそういうお店はちょっと敷居が高くて・・・
いつかチャレンジしてみます。
そうなんだよねーーーー
オサレなお店。
日本だとね。一杯800円~1200円ぐらいのバーでもバカラや、ルネ・ラリックのグラスを使ってたりして、そういう素敵なお店が一杯あるのだけれど、イマイチイタリアはそういうお店に出会えなくて・・・
値段の差も大きい気がします。
イタリアって、アルコールは食事と一緒にするもので、食事をしてから、店を変えて飲みなおす。ってこと自体が珍しいのか、それとも、車で来てるからあまり強いアルコールを飲まないのかとにかく、夜にアイスクリームを食べても、カクテルは飲まない感じ?!