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読書に興味がない人もクリックおねがいねん
今月は当たりもハズレもあんまりなかった月でした。って言うか読書量が少なかったものあるし、もともと『ながら読書用』って言うのか、今月は仕事の合間の待ち時間とか、移動のときに読む本。と思って買ったので、最初から書店で選ぶときもあまりじっくり見て選んだわけじゃなかったし、好きな作家の新刊が少なかったこともあって、その意味では収穫少なし・・・
さてどんな本を読んだかと言うと
『愛に似たもの』唯川恵
『心霊探偵八雲I(赤い瞳は知っている』神永学
『借金取りの王子-君たちに明日はない』垣根亮介
『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
『悪魔が囁く教会』吉村達也
『イルカと墜落』沢木耕太郎
『澪つくし』明野照葉
『笑う英会話』草下シンヤ×北園大園
これ以外に『ジュゼッペとマリア』って言うイタリアを舞台にした児童文学を読んだんですが、それはイタリア本としてまた別の機会にご紹介しますね。
『愛に似たもの』唯川恵
★★★★★
林真理子とか、唯川恵、篠田節子あたりを読むと、「自分を含めて女は年をとる毎に、底意地が悪くなる」ような気がします。
それはそれで嫌いじゃないし、人の心の奥底を覗き込むような感じは、流石です。唯川恵もコバルト出身の恋愛小説家と呼ばれていた頃は、(これって、ジュニア小説に対する一種の蔑視)まぁカタカナ交じりのタイトルで、それこそ少年少女のスキスキスキーが全面の軽い読み物だったんですが、なんていうか、化けましたね。
もう年々力をつけていますけれど、この『愛に似たもの』ぐらいから、凄みを増したというか・・・
年齢的に自分に似た主人公が次々と登場するので、(あっこの本は短編集です)身につまされると言うか。
とにかく、読み応えアリです。今恋をしている人は必読?!
『心霊探偵八雲I(赤い瞳は知っている』神永学
★★★
これは友達が「ジュブナイルみたいだけれど・・・。」とくれた本です。
ちなみに、「ジュブナイル」とは本来の意味は、「少年期」ですが、いわゆる和製英語として小説のジャンルの一つをあらわしています。ヤングアダルト向けの、SFやミステリのようなジャンルの小説をこういうくくりになっているようです。
なので、まぁちょっと本好きの方が読むと、軽すぎ。
今思いついたけれど、本好きと、酒好きって表現と似ているかも。(笑)
えっと、そう八雲と言う少年は、怨霊が見える。と言う設定で、いわゆる成仏した人じゃなくて、殺されたりいわゆる現世に悔恨や恨みを残してなくなった方の思いを掬い取って、事件を解決していくと言うお話。
事件を解決に導く方法が良くかけていて面白かったです。
『借金取りの王子-君たちに明日はない』垣根亮介
★★★
前作『君たちに明日はない』の続編で期待を裏切らない作品。だけど前作のときは私この作家を全く知らなかったのですが、その後何冊かこの作家の小説を読んでいたので、ちょっと期待値が上がっちゃったからか、前作ほどじゃありませんでした。
『君たちに明日はない』は企業がリストラを行う際、できるだけ、私見を挟まず(いわゆる会社内の勢力などを考慮せず)公平に行うため、リストラ対象者への、退職時の条件の説明と聞き取り調査について、アウトソーシングをしている。と言う設定で、主人公はそのリストラ調査会社の調査員。
で、様々な企業に赴いては、そこで繰り広げられる人間模様を描く。って話で、執筆前に、詳細な取材を行っていると見えて、対象となる企業を読者はここかな?あそこかな?と思いながら読めるし、すごく面白い。
続編となる、借金取りの王子は、主人公 村上真介の個人的な生活の様子や、リストラの調査対象者の生活についても少し踏み込んだ形で書かれています。
オムニバス形式の短編集ですが、表題の「借金とりの王子」が秀逸です。
『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
★★
これはねぇ~。タイトルの美しさに引かれて買った本ですが、これほど疲れた本も珍しい。ホント、ヘトヘトになった。と言うのが正直な感想。
解説のページに、「愛せない男と共感できない女」と言う一文を見つけて「まさに、そう!」と快哉を叫びたくなりました。
恋愛小説なんですが、主人公の女は、彼女を愛する男によって、いわば養ってもらってる。別の言い方をすれば寄生しているに近い生活をしているのに、同居する男を徹底的に蔑む。食事の仕方、トイレの使い方、様々なことで、男を貶める一方で女は、まともに家事もせず、昔の恋人との甘美で苦しい思いに胸を焦がし、その思い出を食んで暮らす。
読者は、その女に共感は出来ないけれど、かと言って、その同居する男もまた自分の恋人にすることはないだろうと想像する。しかし、そういう微妙な関係の中で最後の最後に知る究極の「愛の形」に読者は心を震わせる。
とにかく、読み終わった後、もうすごーーーく嫌な夢を見た後みたいな読後感でが、でも忘れられない。その意味では、軽い本に比べ読み応えはバツグンだけれど、よほど本好きの人じゃないと薦められない一冊。
『悪魔が囁く教会』吉村達也
★
えっとーーーー。
全部忘れちゃいましたーーーーーーーーー。
みたいな本です。
スイマセン。感想になってませんね。
かろうじて☆を一個つけたけれど、限りなくゼロに近い☆一個。
出だしは面白かったんです。ある精神科医の元に一人の男が訪れ、「人を殺したことがあるかどうかわからない」と告げる。ある日、新聞記事に女子大生の死亡記事を見て、そのあと数ヶ月してたまたま自分がドライブしていた際、その女子大生の死体が埋っているであろう場所を直感的に悟った。それ以降、その女子大生を殺す夢を繰り返し見る。と言った内容で、読者は一気にミステリーにひきこまれていくと言う手法。
そこに、彼の同僚の男、その2人が結婚を争うことになる、元女優の美しい女、その女の弁護を過去にしたことで、相談を受けることになった、事件を解き明かす弁護士とその彼女。まぁそういった人が次々と登場するのですが、この人の描き方が稚拙で、ミステリーって言うほどのものじゃないって感じです。
『イルカと墜落』沢木耕太郎
★★★
沢木耕太郎の文章って独特ですよね。
なんだか、水槽の外から魚を眺めているような、一枚何か遮蔽物がある感じです。逆にそれがルポライターとしてのあり方なのかもしれないと思います。
小説ではなく、ノンフィクションとして、現地で見たことをそのまま書いたとしてもそれはやはり書き手のフィルターが一枚入るわけですが、その部分を沢木耕太郎あえて表現しているような気がします。
だけど、冷たいとかそういうわけじゃない。「淡々と・・・」この表現が一番近いかな。
この「イルカと墜落」はNHKが企画した、アマゾンの奥地に住む「イゾラド」と呼ばれる、原住民との接触を目的にした撮影旅行をまとめたものなのですが、「イゾラド」に接触することよりも、その取材を前にして起る様々な障害が描かれていて、云わば「バックパッカーの神様」である沢木耕太郎がそのトラブルにどう対処していったのがについて、興味深く読みました。
私は彼の「深夜特急」に感化されたタイプではないので、彼の旅行記については、別世界のもの。と敬遠していましたが、それでもやっぱり「自称・ルポライター」と名乗る人のものとは、その洞察力も、生きる覚悟も違うって感じがしました。
『澪つくし』明野照葉
★★★
怖かったよぉーーーー(泣)
こんなに怖いの久しぶり。「リング」以来かな。怖いって言うか気持ち悪いって言うか。
私は今まで一度も幽霊を見たとことがないし、あんまりそう言うのも感じない鈍感なヤツです。
以前ある方と、マテーラの話をしたとき、相手の方が「えっ。マテーラ? あそこがお好きなんですか? 私はダメ。感じるから」っておっしゃるので、「幽霊が見えるってことですか?」って聞いたら、「まぁそういうことかなぁ~」っておっしゃったんですよ。私はへぇぇぇぇ~って感じでね、そりゃ大変だろうなぁ~と。
なので、別に化けて出てくるとかそういうことあんまり思わないし、見えないし、感じないから恐怖も感じないんですが、いやこの本を読むとちょっと気持ちが変わりました。
単なる心霊現象とか、誰かに取り付くとか、それだけじゃなくて、例えば「石室」と言う表題の付いたものでは、あるニュータウンが舞台で、そのニュータウンが建設された当時は、街が賑わって、子供も多くそこの団地に住むことが一つのステイタスだったのに、子供が独立するとどんどんとニュータウンからの人口流出が進み、出て行くことが出来ない高齢者ばかりが住むゴーストタウンのようになってしまっている団地。
そういうのって、ホラー以上に怖いんですよ。現実だから。
なんか長くなったけれど、明野照葉のほかの作品も読みたくなりました。オススメがあれば教えて下さい。
『笑う英会話』草下シンヤ×北園大園
★★★★
今度このネタでブログに書きますーーーーーーーー。
この本はあるきっかけで辞書で見つけた面白い例文を集めたものなんですが、確かに辞書って面白い。
例えばね、がっちゃん中学生ぐらいのときに嵌ったんですが、辞書で「洒落」を引くと例文が出てくる。
でね、私が記憶する限りの当時の辞書ですが、
金田一さんの編纂する辞書には、
例)「例えば子供達の中に富田と言う子がいて、その子が何か大きな失敗をしたときに、とんだことをしてしまった。」などと言うこと
って書いてあって、もう爆笑、だってそれって洒落じゃないよぉ~ってね。
で、私が当時使っていた、旺文社の辞書には、一言
例)「スキーは好き」など。
あと肩を震わせて笑ったのは、岩波の辞書で
例)「下手な洒落はいいなしゃれ」
こんなことを真剣に大学の先生方が考えたと思うとそれだけで楽しい。
でね、この本はそういう英語の例文をイラストと共に、まとめてあるの。
She has a weakness for men with lots of hair on their chests.
「彼女はもしゃもしゃと胸毛がある男に目がない」
こんなののオンパレード。今度これを伊文にしてみます~
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今月は当たりもハズレもあんまりなかった月でした。って言うか読書量が少なかったものあるし、もともと『ながら読書用』って言うのか、今月は仕事の合間の待ち時間とか、移動のときに読む本。と思って買ったので、最初から書店で選ぶときもあまりじっくり見て選んだわけじゃなかったし、好きな作家の新刊が少なかったこともあって、その意味では収穫少なし・・・
さてどんな本を読んだかと言うと
『愛に似たもの』唯川恵
『心霊探偵八雲I(赤い瞳は知っている』神永学
『借金取りの王子-君たちに明日はない』垣根亮介
『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
『悪魔が囁く教会』吉村達也
『イルカと墜落』沢木耕太郎
『澪つくし』明野照葉
『笑う英会話』草下シンヤ×北園大園
これ以外に『ジュゼッペとマリア』って言うイタリアを舞台にした児童文学を読んだんですが、それはイタリア本としてまた別の機会にご紹介しますね。
『愛に似たもの』唯川恵
★★★★★
林真理子とか、唯川恵、篠田節子あたりを読むと、「自分を含めて女は年をとる毎に、底意地が悪くなる」ような気がします。
それはそれで嫌いじゃないし、人の心の奥底を覗き込むような感じは、流石です。唯川恵もコバルト出身の恋愛小説家と呼ばれていた頃は、(これって、ジュニア小説に対する一種の蔑視)まぁカタカナ交じりのタイトルで、それこそ少年少女のスキスキスキーが全面の軽い読み物だったんですが、なんていうか、化けましたね。
もう年々力をつけていますけれど、この『愛に似たもの』ぐらいから、凄みを増したというか・・・
年齢的に自分に似た主人公が次々と登場するので、(あっこの本は短編集です)身につまされると言うか。
とにかく、読み応えアリです。今恋をしている人は必読?!
『心霊探偵八雲I(赤い瞳は知っている』神永学
★★★
これは友達が「ジュブナイルみたいだけれど・・・。」とくれた本です。
ちなみに、「ジュブナイル」とは本来の意味は、「少年期」ですが、いわゆる和製英語として小説のジャンルの一つをあらわしています。ヤングアダルト向けの、SFやミステリのようなジャンルの小説をこういうくくりになっているようです。
なので、まぁちょっと本好きの方が読むと、軽すぎ。
今思いついたけれど、本好きと、酒好きって表現と似ているかも。(笑)
えっと、そう八雲と言う少年は、怨霊が見える。と言う設定で、いわゆる成仏した人じゃなくて、殺されたりいわゆる現世に悔恨や恨みを残してなくなった方の思いを掬い取って、事件を解決していくと言うお話。
事件を解決に導く方法が良くかけていて面白かったです。
『借金取りの王子-君たちに明日はない』垣根亮介
★★★
前作『君たちに明日はない』の続編で期待を裏切らない作品。だけど前作のときは私この作家を全く知らなかったのですが、その後何冊かこの作家の小説を読んでいたので、ちょっと期待値が上がっちゃったからか、前作ほどじゃありませんでした。
『君たちに明日はない』は企業がリストラを行う際、できるだけ、私見を挟まず(いわゆる会社内の勢力などを考慮せず)公平に行うため、リストラ対象者への、退職時の条件の説明と聞き取り調査について、アウトソーシングをしている。と言う設定で、主人公はそのリストラ調査会社の調査員。
で、様々な企業に赴いては、そこで繰り広げられる人間模様を描く。って話で、執筆前に、詳細な取材を行っていると見えて、対象となる企業を読者はここかな?あそこかな?と思いながら読めるし、すごく面白い。
続編となる、借金取りの王子は、主人公 村上真介の個人的な生活の様子や、リストラの調査対象者の生活についても少し踏み込んだ形で書かれています。
オムニバス形式の短編集ですが、表題の「借金とりの王子」が秀逸です。
『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
★★
これはねぇ~。タイトルの美しさに引かれて買った本ですが、これほど疲れた本も珍しい。ホント、ヘトヘトになった。と言うのが正直な感想。
解説のページに、「愛せない男と共感できない女」と言う一文を見つけて「まさに、そう!」と快哉を叫びたくなりました。
恋愛小説なんですが、主人公の女は、彼女を愛する男によって、いわば養ってもらってる。別の言い方をすれば寄生しているに近い生活をしているのに、同居する男を徹底的に蔑む。食事の仕方、トイレの使い方、様々なことで、男を貶める一方で女は、まともに家事もせず、昔の恋人との甘美で苦しい思いに胸を焦がし、その思い出を食んで暮らす。
読者は、その女に共感は出来ないけれど、かと言って、その同居する男もまた自分の恋人にすることはないだろうと想像する。しかし、そういう微妙な関係の中で最後の最後に知る究極の「愛の形」に読者は心を震わせる。
とにかく、読み終わった後、もうすごーーーく嫌な夢を見た後みたいな読後感でが、でも忘れられない。その意味では、軽い本に比べ読み応えはバツグンだけれど、よほど本好きの人じゃないと薦められない一冊。
『悪魔が囁く教会』吉村達也
★
えっとーーーー。
全部忘れちゃいましたーーーーーーーーー。
みたいな本です。
スイマセン。感想になってませんね。
かろうじて☆を一個つけたけれど、限りなくゼロに近い☆一個。
出だしは面白かったんです。ある精神科医の元に一人の男が訪れ、「人を殺したことがあるかどうかわからない」と告げる。ある日、新聞記事に女子大生の死亡記事を見て、そのあと数ヶ月してたまたま自分がドライブしていた際、その女子大生の死体が埋っているであろう場所を直感的に悟った。それ以降、その女子大生を殺す夢を繰り返し見る。と言った内容で、読者は一気にミステリーにひきこまれていくと言う手法。
そこに、彼の同僚の男、その2人が結婚を争うことになる、元女優の美しい女、その女の弁護を過去にしたことで、相談を受けることになった、事件を解き明かす弁護士とその彼女。まぁそういった人が次々と登場するのですが、この人の描き方が稚拙で、ミステリーって言うほどのものじゃないって感じです。
『イルカと墜落』沢木耕太郎
★★★
沢木耕太郎の文章って独特ですよね。
なんだか、水槽の外から魚を眺めているような、一枚何か遮蔽物がある感じです。逆にそれがルポライターとしてのあり方なのかもしれないと思います。
小説ではなく、ノンフィクションとして、現地で見たことをそのまま書いたとしてもそれはやはり書き手のフィルターが一枚入るわけですが、その部分を沢木耕太郎あえて表現しているような気がします。
だけど、冷たいとかそういうわけじゃない。「淡々と・・・」この表現が一番近いかな。
この「イルカと墜落」はNHKが企画した、アマゾンの奥地に住む「イゾラド」と呼ばれる、原住民との接触を目的にした撮影旅行をまとめたものなのですが、「イゾラド」に接触することよりも、その取材を前にして起る様々な障害が描かれていて、云わば「バックパッカーの神様」である沢木耕太郎がそのトラブルにどう対処していったのがについて、興味深く読みました。
私は彼の「深夜特急」に感化されたタイプではないので、彼の旅行記については、別世界のもの。と敬遠していましたが、それでもやっぱり「自称・ルポライター」と名乗る人のものとは、その洞察力も、生きる覚悟も違うって感じがしました。
『澪つくし』明野照葉
★★★
怖かったよぉーーーー(泣)
こんなに怖いの久しぶり。「リング」以来かな。怖いって言うか気持ち悪いって言うか。
私は今まで一度も幽霊を見たとことがないし、あんまりそう言うのも感じない鈍感なヤツです。
以前ある方と、マテーラの話をしたとき、相手の方が「えっ。マテーラ? あそこがお好きなんですか? 私はダメ。感じるから」っておっしゃるので、「幽霊が見えるってことですか?」って聞いたら、「まぁそういうことかなぁ~」っておっしゃったんですよ。私はへぇぇぇぇ~って感じでね、そりゃ大変だろうなぁ~と。
なので、別に化けて出てくるとかそういうことあんまり思わないし、見えないし、感じないから恐怖も感じないんですが、いやこの本を読むとちょっと気持ちが変わりました。
単なる心霊現象とか、誰かに取り付くとか、それだけじゃなくて、例えば「石室」と言う表題の付いたものでは、あるニュータウンが舞台で、そのニュータウンが建設された当時は、街が賑わって、子供も多くそこの団地に住むことが一つのステイタスだったのに、子供が独立するとどんどんとニュータウンからの人口流出が進み、出て行くことが出来ない高齢者ばかりが住むゴーストタウンのようになってしまっている団地。
そういうのって、ホラー以上に怖いんですよ。現実だから。
なんか長くなったけれど、明野照葉のほかの作品も読みたくなりました。オススメがあれば教えて下さい。
『笑う英会話』草下シンヤ×北園大園
★★★★
今度このネタでブログに書きますーーーーーーーー。
この本はあるきっかけで辞書で見つけた面白い例文を集めたものなんですが、確かに辞書って面白い。
例えばね、がっちゃん中学生ぐらいのときに嵌ったんですが、辞書で「洒落」を引くと例文が出てくる。
でね、私が記憶する限りの当時の辞書ですが、
金田一さんの編纂する辞書には、
例)「例えば子供達の中に富田と言う子がいて、その子が何か大きな失敗をしたときに、とんだことをしてしまった。」などと言うこと
って書いてあって、もう爆笑、だってそれって洒落じゃないよぉ~ってね。
で、私が当時使っていた、旺文社の辞書には、一言
例)「スキーは好き」など。
あと肩を震わせて笑ったのは、岩波の辞書で
例)「下手な洒落はいいなしゃれ」
こんなことを真剣に大学の先生方が考えたと思うとそれだけで楽しい。
でね、この本はそういう英語の例文をイラストと共に、まとめてあるの。
She has a weakness for men with lots of hair on their chests.
「彼女はもしゃもしゃと胸毛がある男に目がない」
こんなののオンパレード。今度これを伊文にしてみます~
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私もよく授業中に変な例文探ししてました。(授業聞けよ~。笑)
偶然見つけたのをきっかけに、辞書をペラペラめくっては面白例文にだけピンクの色鉛筆で線を引いおいたお気に入りの辞書だったのに、今探したらない(泣)
電子辞書を使うようになってから、紙の辞書を使う機会がなくなって、もうどこへ行ったやら。ちょっと残念。
面白例文、イタリア語版も楽しみに待ってます。
『心霊探偵八雲』はシリーズ全部読みました。
なんか軽~く読めて、そこそこ面白いですよね。シリーズを重ねるうちに八雲の生い立ちとか、母のこととかがいろいろ明らかになっていって、ラストで八雲の出生の謎が分かるんじゃなかったかなぁ?次々と読んでいくうちにやめれなくなって、結局図書館に置いてある分を読破してしまいました。
『澪つくし』って昔こんな名前のドラマがあった気がするのですが、それとは違うホラーなんですね。私、幽霊とか気のせいだと思ってる割には見た記憶もありです…。絶対に何も感じないほうが何処へ行っても楽しめると思いますよ。
この人気のないシリーズにいつもコメントくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます。
>『笑う英会話』最高ですね!
>私もよく授業中に変な例文探ししてました。
>(授業聞けよ~。笑)
>偶然見つけたのをきっかけに、辞書をペラペ
>ラめくっては面白例文にだけピンクの色鉛筆
>で線を引いおいたお気に入りの辞書だったの
>に、今探したらない(泣)
わかります。わかりますよぉ~。
こういうのってやっぱり紙の辞書ならではの楽しみですよね。
一時、テレビで話題になったんですが、ジーニアスだったかぁ~。
どうも阪神ファンの人が執筆したらしく、例えば泣くのところで、阪神の20年ぶりの優勝で感動のあまりむせび泣いた。とか、「見事」のところで、赤星は見事なスライディングで盗塁を決めた。とかそういう風な例文が一杯あるって聞いたんですが、でも私の持っている電子辞書はジーニアスが入っているのにそんな例文がないんです。なんていうか、紙だけのお楽しみなんでしょうかね。
なんていうか偶然に見つけたときって、すごく楽しいですよね。
この本はそういうのの集大成みたいですよ。
もう私電車の中で読みながら肩が震えて困りましたもの。(笑)
>『心霊探偵八雲』はシリーズ全部読みまし
>た。なんか軽~く読めて、そこそこ面白いで
>すよね。
シリーズ1だけ読んだ感想は、事件にガールフレンド巻き込まれるパターンがほとんど同じなので、そのヘンが、次のシリーズも続くのかとおもうとちょっとゲンナリしちゃうんですが、あとそのガールフレンドの友達って言うのもなんかすごく唐突だし(その一回だけ友達っていうか)なので続きを読もうかどうか迷っていましたが、そうですか続きは八雲の生い立ちとかが登場するんですね。だったら面白いかも。
>『澪つくし』って昔こんな名前のドラマがあ
>った気がするのですが、
ありました。ありました。沢口靖子が主演してたんですよ。
もともと澪標とは、航路を示す標識で、大阪市の紋章でもあるんですよ。なので結構大阪市民には身近な存在なんですが、そんなタイトルからは想像できないホラーでした。
なんていうか、女性の怨念はすさまじい。って感じ。
そういえばリングもサダコでしたからね。男よりも女の方がお化けになったら怖いのかしら。
>私、幽霊とか気のせいだと思ってる割には見
>た記憶もありです…。絶対に何も感じないほ
>うが何処へ行っても楽しめると思いますよ。
らしいですね。見えたからと言ってそれが何に役に立つわけじゃないし、下手に敏感なほうが色々面倒だそうですね。
ホントまったく気配さえも感じない・・・
ただ、なんだろう。霊的なものは感じませんが、お店とかには好き嫌いはあったりしますが・・・。それは誰でもいっしょでいしたね。(苦笑)
帰国したときに見つけたら、即買いしてます。
「俺たちに明日はない」の続編、出たんですね~。
一巻は、テレビドラマになりそうな感じでしたね。
やっぱり一番好きなのは、ブラジルのやつかなぁ。
名前忘れましたけど。
きちんと取材して書いてて、ストーリーの進め方も秀逸で、一気読みしました。
唯川恵、化けたのかぁ・・・。
それこそ、ライトノベルの頃に読んで、この人はボツ、という部類に入れてしまったので、それ以来読んでません。
そういう先入観は捨てなければいけませんね。
でも、初期の作品が当たって、後は下り坂・・・という小説家のほうが、圧倒的に多いですから。
いいなぁ、やっぱり日本は。
手当たり次第本が読めて・・・。
>「俺たちに明日はない」の続編、出たんです
>ね~。一巻は、テレビドラマになりそうな感
>じでしたね。
そうそう、確かもうドラマになってるんじゃないかしら。それはみてないんですけれど。
>きちんと取材して書いてて、ストーリーの進
>め方も秀逸で、一気読みしました。
ホントそう思いますよね。
あと主人公を手放しで誉めないっていうか、人間の持つ良い部分と悪い部分っていうか、そういうものもちゃんと書き分けている感じがするんですよ。たまに下手な小説になると、主人公が神様みたいになっちゃいますでしょう?
そんなやついるかよ。みたいな。
逆に推理小説となると、探偵に個性を持たせるあまり、例えばいつも髪がボサボサとか、服装にこだわらないとか、で周りの取りまきみたいなのが、小言を言う。そういうことになってたりもしますけれど、この本のように、ちゃんと人間が描けていりる作品は貴重ですね。
>唯川恵、化けたのかぁ・・・。
>それこそ、ライトノベルの頃に読んで、この
>人はボツ、という部類に入れてしまったの
>で、それ以来読んでません。
いやいや、それがあーーーた、違うんですよ。
そうですねぇ~ライトノベル出身で化けた人って小野不由美、あと、山本文緒もその一人だと思うんですが、唯川恵はその飛び抜け方がすごいですよ。
最近の作品を読むと、本当に比喩の表現も、プロットの立て方も、登場人物の心理表現も、凄みを増しました。