鬼神の秘密

'05~'06オセロ世界チャンピオン 為則英司のブログです。

京都オープンの結果

2006-05-04 14:22:38 | 京都オープン
昨日、京都洛西ふれあい会館にて第18回京都オープンが開催されました。参加者は74名で昨年に比べて少し減りましたが、依然、地方大会としては最大級の規模を誇っています。優勝は玉木 恭太郎三段。末国九段、荒木五段等並み居る強豪選手を倒して全勝優勝を果たしました。信川君以来のニューヒーローの誕生と言ってよいでしょう。

実は玉木三段は先週末のNHKオセロイベント「世界チャンピオンに挑戦」にも参加してくれたので、私は大会前から玉木三段を知っていました。玉木三段の挑戦を受けたときは確か12面打ち(12人と同時に対戦)のときだったと思います。独特の序盤から中盤で的確な着手を打つ強いオセラーという印象を持ちました。オセロイベントでは白の私に偶数理論に持ち込む良い筋があったため私が勝ちましたが、対局後のインタビューで玉木三段が「京都オープンでリベンジしたいと思います」と答えたのが印象的でした。(残念ながら、京都オープンでは私が一回戦で土田五段に負けてしまったため、玉木三段との再戦を果たせませんでした。)

私の成績は5勝2敗で8位に終わりました。一回戦で土田大輔五段に、最終戦で末国九段に敗れました。木村君が中心となって京都オープンの棋譜集を作ってくれるそうなので棋譜は掲載しませんが、この日は黒を持った4試合は全勝でしたが、白を持った3試合は1勝2敗(土田五段、末国九段に負け)でした。

名人戦で不覚を取ったのも白番ですので、最近、白番での勝率が落ちていることが気になっています。一昨年までは白の方が気分的に楽だったのですが、昨年の半ば頃から白でも黒でも気分的な差が無くなり、今では黒の方が打ちやすいと感じるようになってしまいました。大会後、土田五段と雑談をしているとき「今日の為則さんの打ち方は、白を持っているのに黒を持ったときのような打ち方をしていると感じました」という非常に興味深いコメントがありました。今年でオセロを始めて23年になりますが、オセロの難しさを再認識しています。