鬼神の秘密

'05~'06オセロ世界チャンピオン 為則英司のブログです。

終盤問題の正解

2008-04-27 14:41:48 | 名人戦

正解は絶好手A3です。40A3以降、41~45と進んだ場合、D4の白石が落ちてホワイトラインが黒の通しになるため、白にH8とH7に連打されてしまい、黒必敗です。

私は白の連打を避けるため、45をA7ではなく、F1に打ちましたが、白は46でG2に絶好手を打ったのでした。46以降、黒にチャンスはありませんでした。

/ A B C D E F G H
1++++●+++
2+++●●○++
3◇+●●●○○○
4+○●○●●○○
5●●○○●●●○
6+○○○●●●○
7+○○●○●●+
8++●●●●●+
次、黒番(41手目)

/ A B C D E F G H
1++++●+++
2+++●●○++
3◇+●●●○○○
441○●○●●○○
5●●○○●●●○
642○○○●●●○
745○○●○●●+
84344●●●●●+

/ A B C D E F G H
1++++●+++
2+++●●○++
3○+●●●○○○
4○●●●●●○○
5○●●●●●●○
6○●●○●●●○
7◆●●●○●●+
8●○●●●●●+
次、白番(46手目)


名人戦より終盤問題

2008-04-20 10:04:21 | 名人戦

名人戦が開催されて約一ヵ月たってしまいましたが、一番印象に残っている局面を紹介することにしました。

優勝した宮岡七段戦で、黒の私がG7にX打ちした場面です。次の白の応手が絶妙手であり、私は敗戦を覚悟しました。さて、宮岡七段はどこに打ったのでしょうか?

 

/ A B C D E F G H
1++++●+++
2+++●●○++
3++●●●○○○
4+●●○●●○○
5●●○○●●●○
6+○○○●●●○
7+○○●○●◆+
8++●●●●●+
次、白番(40手目)


名人戦より終盤問題2

2007-04-01 11:47:35 | 名人戦
正解は皆さんの第一印象通りB1なのです。白が48でA3に打ってD1を狙ってきた場合、黒は49でE1に打って白に手を渡します。白50がD1なら黒はF1、白F1なら黒D1に打って黒が十分の形になります。初手(47)でB1に打つことで、黒はA2の1個空きを残したまま、上辺を詰めていけるのがポイントです。

/ A B C D E F G H
1○◆○+++++
2+●●○○○+○
3+●○●●○●○
4●●○○○●●○
5●●○○○●●○
6○○○●○●○○
7+○●○●●●+
8++●●●●●+
次、白番(48手目)

仮に初手(47)をB8に打った場合、白の48手目A3が絶好手となります。黒は49でA2の余裕手を放出しても、白に50でG2に打たれると偶数理論にはまってしまうので、黒は敗勢になります。

参考手順(47~50)
/ A B C D E F G H
1◇+○+++++
249○○○○○50○
348●○●●○●○
4●●○○○●●○
5●●○○○●●○
6○○○●○●○○
7+○●○●●●+
8+47●●●●●+

黒が51でB1に打つと、白に間髪入れずD1に切り返されます。即ち、白に右上の5個空きに先着されてしまうわけです。黒51がE1なら白52はF1となり、53以降、黒がどう打っても偶数理論から逃れられないのです。

参考図
/ A B C D E F G H
1○+○+++++
2●○○○○○◇○
3○●○●●○○○
4○○●○○●○○
5○●○●○●○○
6○●○●●●○○
7+●●○●●●+
8+●●●●●●+
次、黒番(51手目)

名人戦より終盤問題

2007-03-31 10:42:11 | 名人戦
先週日曜日の名人戦で6局打ちましたが、その中で最も内容が良かったのが第3ラウンドの竹信二段戦です。第2ラウンドでは、私の隣の席で竹信君が大野君と対戦していたのですが、竹信君が圧勝しているところを目の当たりにして、恐ろしく強いという印象を持ちました。出来れば竹信君とは当たりたくないな~と思っていたら、第3ラウンドで対戦することになってしまい、実は少し緊張しながら試合を進めていたのでした。その緊張感が好局につながったのだと思います。

さて、試合は大接戦のまま、47手目を迎えました。次、黒番ですが、どこが最善手でしょうか?

/ A B C D E F G H
1◇+○+++++
2+○○○○○+○
3+●○●●○●○
4●●○○○●●○
5●●○○○●●○
6○○○●○●○○
7+○●○●●●+
8++●●●●●+
次、黒番(47手目)

名人戦終了

2007-03-26 23:04:25 | 名人戦
昨日、名人戦に出場しました。私は4回戦まで4連勝でしたが、5回戦で榎本四段に敗れたため、準々決勝に進むことができませんでした。榎本四段に負けた試合は中盤でとんでもない見落としもあり、本当に完敗でした。期待のホープとの初対戦で好ゲームができなかったことを猛烈に反省しています。次回、榎本四段と対戦する機会があれば、もう少し良い試合をしたいと思っています。

優勝した冨永七段には今秋の世界選手権で大活躍して欲しいと思っています。日本代表としては、1997年の末国九段以来、10年ぶりに新世界チャンピオンが誕生する可能性がありますね。私も冨永七段と一緒に世界選手権に出場できるように、全日本選手権と王座戦でベストを尽くします。

来週は名人戦

2007-03-18 15:18:11 | 名人戦
来週は名人戦です。今年に入ってから何かと忙しくて練習不足気味だったので、少しでも実戦の勘を取り戻そうと、この二日間でブリッツを50局以上打ちました。私にとって、名人戦は去年12月の京都支部例会以来の大会ですので、とても楽しみです。あまり結果を意識せずに、一戦一戦にベストを尽くすことだけを考えたいと思っています。