鬼神の秘密

'05~'06オセロ世界チャンピオン 為則英司のブログです。

名人戦より終盤問題

2007-03-31 10:42:11 | 名人戦
先週日曜日の名人戦で6局打ちましたが、その中で最も内容が良かったのが第3ラウンドの竹信二段戦です。第2ラウンドでは、私の隣の席で竹信君が大野君と対戦していたのですが、竹信君が圧勝しているところを目の当たりにして、恐ろしく強いという印象を持ちました。出来れば竹信君とは当たりたくないな~と思っていたら、第3ラウンドで対戦することになってしまい、実は少し緊張しながら試合を進めていたのでした。その緊張感が好局につながったのだと思います。

さて、試合は大接戦のまま、47手目を迎えました。次、黒番ですが、どこが最善手でしょうか?

/ A B C D E F G H
1◇+○+++++
2+○○○○○+○
3+●○●●○●○
4●●○○○●●○
5●●○○○●●○
6○○○●○●○○
7+○●○●●●+
8++●●●●●+
次、黒番(47手目)

名人戦終了

2007-03-26 23:04:25 | 名人戦
昨日、名人戦に出場しました。私は4回戦まで4連勝でしたが、5回戦で榎本四段に敗れたため、準々決勝に進むことができませんでした。榎本四段に負けた試合は中盤でとんでもない見落としもあり、本当に完敗でした。期待のホープとの初対戦で好ゲームができなかったことを猛烈に反省しています。次回、榎本四段と対戦する機会があれば、もう少し良い試合をしたいと思っています。

優勝した冨永七段には今秋の世界選手権で大活躍して欲しいと思っています。日本代表としては、1997年の末国九段以来、10年ぶりに新世界チャンピオンが誕生する可能性がありますね。私も冨永七段と一緒に世界選手権に出場できるように、全日本選手権と王座戦でベストを尽くします。

来週は名人戦

2007-03-18 15:18:11 | 名人戦
来週は名人戦です。今年に入ってから何かと忙しくて練習不足気味だったので、少しでも実戦の勘を取り戻そうと、この二日間でブリッツを50局以上打ちました。私にとって、名人戦は去年12月の京都支部例会以来の大会ですので、とても楽しみです。あまり結果を意識せずに、一戦一戦にベストを尽くすことだけを考えたいと思っています。

品川支部金曜練習会

2007-03-11 11:30:56 | Weblog
今日も品川支部に関連する記事を書かせて頂きます。先日、中島君が「品川支部金曜練習会」で使用しているテキストを私に送って下さいました。全部で26ページもありますし、これから金曜練習会が開催される度に、さらにページが追加されて、益々内容が充実していくのだと思います。私は金曜練習会に参加したことがありませんが、(と言うよりも、金曜日に仕事が終わった後、京都から品川まで新幹線で移動しても、練習会の時間に間に合わないのですね)テキストに関する感想を書かせていただきたいと思います。

テキストは実戦で出現した局面を練習問題として出題して、中盤、終盤の手筋を教えていく方式になっています。そのテキストを見る限り、中島君は、結構、ハイレベルな内容を参加者に伝えようとしているのだと感じました。私が見ても即答できない問題もありました。

さらに良いと思ったのは、テキストの中で定石に関して全く触れていないことです。私は「オセラーとして成長過程にある人は定石を覚えないほうが、大きく成長できる」と考えています。まず、定石に頼らずに、その局面ごとに、しっかりと考えて打つことが大事です。また、定石を知らないと序盤で不利になることが多くなるのですが、何度も経験するうちに、自然と不利な形勢を逆転するコツが身についてくるはずです。この経験は、将来、有段者になって、高段者に昇段しようとする過程で、とても役に立つのです。

私も一度、金曜練習会に参加してみたいと思っています。機会は必ずあるはずです。

SOS1月号

2007-03-10 12:33:34 | Weblog
少し前にOthello JapanでSOS1月号(品川ニューイヤーズカップ2007特集号)を購入させて頂きました。このところ平日、週末ともに忙しかったため、SOS1月号をじっくりと読む余裕が無かったのですが、本日、ちゃんと読ませて頂きました。中島君からリクエストを頂いたので、SOS1月号の感想を書かせて頂きます。

<最も興味を引いた記事>
中島君が書いている「オセロの散歩」というコーナーです。冒頭、”オセロに限った話ではないかとも思いますが、オセロというゲームは「ミスった方が負けるゲーム」という言い方ができると思います。そして同じミスでも、終局に近づいていればいるほど、そのミスの罪は大きくなります。”との記述があります。

私も同感です。古い話で恐縮ですが、80年代後半~90年代前半に世界選手権で三連覇した頃、私はオセロの中で最も重要な部分は「序盤」であると考えていました。序盤で大きな優勢を築いた後、中盤、終盤でリードを守って勝つことを目標にしていました。その頃は、持ち時間の配分も序盤に極端に時間を使うことが多かったように思いますし、練習時間の大半を序盤の研究に投入していました。

しかし、Zebra等の優秀なソフトの普及により、全オセラーの「序盤」のレベルが格段に上がったので、私も序盤で大きくリードを奪うのが至難の業になってしまいました。この結果、僅差で終盤戦に突入する試合が多くなったのですが、僅差で終盤を迎えた場合、終盤の一手のミスが勝敗に直結することになります。今でも決して「序盤」を軽視している訳ではありませんが、「終盤」が最も重要な部分であると考えるようになっています。

<最も棋力の向上に役に立ちそうな記事>
「実戦に学ぶ詰めオセロ」というコーナーです。大変参考になりました。皆さんも、是非トライしてみて下さい。

<最も謎が多い記事>
記事ではありませんが、「うれしさを為則九段風ガッツポーズで表現する優勝の宮岡七段」という記述がありましたが、本人としては「宮岡君のガッツポーズは、似て非なるものなのだけどな~」という感想を持ちました。
また気が向いたら続編を書きます。

週報(オセロ講座開催)

2007-03-03 21:06:50 | NHK京都文化センター
最近、仕事が忙しくてブログの更新ができませんでした。ゴメンなさい。先週の日曜日にNHK京都文化センターにおいて、オセロ講座を開催しました。参加者は7人でしたが、実際に講座を行ったみると丁度良い人数であったと感じています。参加者が多くてオセロのレベルにばらつきがあったとすると、全ての方に満足頂ける内容にするのは難しいと思いました。ご参考までに、今回のオセロ講座の内容をお伝えしておきます。

<前半>
大盤オセロを使って、自戦解説
WOC2005の決勝第一局Lee戦を取り上げました。この試合は、私が不利な形勢から逆転して2石勝ちした試合です。序盤~中盤において、黒の引っ張り、そして白の凌ぎ方等、手筋を解説するには丁度良いと考えました。また、終盤のカウンティングの練習にも最適なのです。

<後半>
参加者全員と同時対戦
参加者が7名だったので実現しました。

あっと言う間に2時間(オセロ講座の予定時間)が過ぎていました。
次回の予定が決まったら、またお知らせします。