鬼神の秘密

'05~'06オセロ世界チャンピオン 為則英司のブログです。

終盤問題(kurnikより)

2006-11-29 22:30:17 | kurnik
昨年の世界選手権以降、余りにも実戦から離れてしまったため、今年前半は極度の不振に苦しみました。その反省から、今年は世界選手権が終わった後も、毎週、数試合はブリッツを打つように心がけています。

少し前にkurnikでブリッツを打っているときに出現した局面です。次、黒番ですが、最善手はどちらでしょうか? (B7 or A8)

/ A B C D E F G H
1●●●●●●++
2●○○●●●+○
3●○●○●●●○
4●●○●○●●○
5●○●○●●●○
6●●○○○●●○
7●+○○●●●+
8+○◇●●●++
次、黒番 (53手目)

忘年会シーズンに突入

2006-11-28 22:04:19 | Weblog
今週末から12月が始まりますが、12月に入ると同時に、お決まりの忘年会シーズンに突入することになります。私の場合、今年の忘年会は、公私合わせて8回を予定しています。幸か不幸か、8回より増えることはあっても、減ることはなさそうです。芋焼酎軍団の団長である私としては、非常に喜ばしいことだと思っています。皆さんは、忘年会を何回くらい予定しているのでしょうか?

オセロ講座の内容

2006-11-27 21:45:33 | NHK京都文化センター
月桜さん、早速、予約して頂いて有難う御座います。お会いできるのが楽しみです。

refiaさんから質問がありましたが、2/25のオセロ講座は「一般の方」を対象としています。「一般の方」が対象ですので、有段者や級位者の方が聴かれても、あまり参考にならないかもしれません。(yatanightさん、それでもよろしければ、参加して頂いても構いません。歓迎します。)

オセロ講座を通じて、出来る限り多くの方に競技オセロに興味を持って頂き、そして、競技としてオセロを始めて頂くことを期待しています。

上記の考えの下、只今、講座内容を検討中です。参加人数にもよりますが、出来れば、参加頂いた方全員に、私と一局打って頂くことを考えています。


オセロ講座 参加者募集中

2006-11-26 07:42:10 | NHK京都文化センター
NHK京都文化センター様にて開催させて頂くオセロ講座の参加予約の受付がスタートしました。オセロ講座については、NHK京都文化センター様のホームページでも「おすすめ講座」として紹介して頂いています。皆様の参加をお待ちしております。

<特別講座の日程>
2月25日(日)15:00~17:00PM

詳細については、NHK京都文化センターをクリックして確認してね。

準決勝終了直後の様子

2006-11-25 09:19:46 | WOC2006
先日、連盟から世界選手権の模様を撮影したビデオを送って頂きました。そのビデオの中に準決勝・第2局が終わった瞬間のベンと私の表情が映っていました。

試合終了直後、ベンは頬を紅潮させながら立ち上がり、首を左右に振って、本当に悔しそうな表情を見せていました。一方、私は自分の石が34石あるのを確認すると同時に、呆然とした表情で、全身の力が抜けたような感じで、深々と椅子にもたれかかったのです。両者、死力を尽くした2試合であったことを物語っています。

しばらくすると、私より一足先に決勝進出を決めていた末国九段が、満面の笑みを浮かべながら、私に近づいてきました。そして、末国君が「よろしくお願いします。」と言って、私に握手を求めるシーンが映っていました。この時の末国九段の心境もよく分かります。

来年もベン、末国君、そして、世界各国のオセロプレイヤーと世界選手権でお会いできるように、また、今年よりも少しでも進歩して更に良い試合が出来るように、精進していきたいと思っています。

準決勝2-10(鉄人、力尽きる)

2006-11-24 22:31:13 | WOC2006
黒は43手目でG8に打ってブラックラインの通しを切ります。 白は44手目でF8に当てて、黒に45手目でD8に打たせます。黒がD8に打ったとき、G5の白石が黒石に変わるのがポイントです。G5が黒石になったことにより、白が46手目でC1に打っても斜めの白石を返さずにすみました。この手順では、黒からD1の空きに入れない形を作ったことが大きいのです。

/ A B C D E F G H
1++◇+●●●+
2++○●●○○+
3○○○●●○○●
4+○○●○●○●
5○○○●○●●●
6●○○○●●●●
7++●●●○+●
8++●●●●●+
次、黒番(47手目)

ベンが53手目をA4に打って石を返している時に黒の時間切れとなり、白の勝ちが確定しました。黒が時間切れしなかったとしても、最善手順で白6石勝ちの形勢でした。実戦では白の54手目が2石損なので白4石勝ちとなりました。(54の正解はH2)

/ A B C D E F G H
1++◇+●●●+
2++○●●○○+
3○○○●●○○●
453○○●○●○●
5○○○●○●●●
6●○○○●●●●
74947●●●○51●
84850●●●●●52
53手目 黒時間切れ

/ A B C D E F G H
15958○54●●●55
26057○●●○○56
3○○○●●○○●
4◆●●●○●○●
5●●●○○●●●
6●○●○●○●●
7●○○●●●○●
8○○○○○○○○
白4石勝ち

準決勝2-9(鬼神、勝利を確信)

2006-11-23 14:03:07 | WOC2006
ベンは41手目を普通にH7に打って、余裕手を放出しました。下記の参考手順の進行を恐れていた私は内心喜んで42手目でF7に打ちました。実戦図の盤面になった時、白の40手目のX打ち(G2)が結果としてウイング攻撃のX打ちになっている上、逆偶数にはまる筋も無いので、私は白の勝利を確信しました。

実戦図
/ A B C D E F G H
1++++●●●+
2++●●●○○+
3○○●●●○○●
4+○●●○●○●
5○○○○○●○●
6●○○○○○●●
7++●●○◇+●
8++●+○+++
次、黒番(43手目)

棋譜を採っていた村上九段から試合後、指摘されたのが以下の参考手順でした。試合中、実は私も黒にこの手順を打たれたら嫌だと思っていました。

参考手順
/ A B C D E F G H
1++++●●●43
2++●●●○◇44
3○○●●●○○●
441○●●○●○●
5○○○○○●○●
6●○○○●○○●
742+●●○+45+
8++●+○+++
41~45手目

参考図では白6石勝ちの形勢です。しかし、相手の石が極端に多くなった盤面では、攻める側(白)は一手間違えると確定石が足りずに負てしまう可能性があるため、気持ち悪い局面と言えます。

参考図
/ A B C D E F G H
1++++●●●●
2++●●●○●○
3○●●●●●●●
4○●●●●●●●
5○●○●●●●●
6○○●○●●●●
7○+●●○+◆+
8++●+○+++
次、白番(46手目)

準決勝2-8(鬼神、方針転換)

2006-11-22 22:22:18 | WOC2006
当初、私は40手目をF7に打つつもりでした。40手目をF7に打った場合、41~45手目が以下の進行になると読んでいました。この手順の結果、下記の参考図の形となります。

参考図での白にとっての問題点は、右上に白から打てない3個空き(奇数空き)が存在することです。この白から打てない3個空きの存在により、残りの3隅(左上、左下、右下)で逆偶数の形となることを意味しています。私はこの進行では、白が勝てないと判断しました(Zebraによると、白2石負けの進行)。

40手目をF7に打った場合
/ A B C D E F G H
1++42+●●●+
2++●●●○++
3○○●●●○●●
4+○●●○●●●
5○○○○○●●●
6●○○○●○○●
7++●●○40+41
8++◆43○4445+
私の読み40~45手目

参考図(白、やや不利)
/ A B C D E F G H
1++○+●●●+
2++○●●○++
3○○○●●○●●
4+○○●○●●●
5○○○○○●●●
6●○○○○●●●
7++●●○○+●
8++●●●●◆+
次、白番(46手目)

以上の読みの末、私は40手目をF7に打つことをやめて、G2に打つことを決めました。黒にH7に打たれる前に、白はG2に打っておく必要があると考えたからです。この一手により、白は逆偶数理論から逃れたのですが、依然として難しい局面が続くのでした。

/ A B C D E F G H
1++++●●●+
2++●●●○◇+
3○○●●●○○●
4+○●●○●○●
5○○○○○●○●
6●○○○●○○●
7++●●○+++
8++●+○+++
次、黒番(41手目)

準決勝2-7(大混戦続く)

2006-11-21 21:58:38 | WOC2006
私は長考の末、36手目をC6に打つことに決めました。白が36手目をH3に打った場合、37手目C6 38手目H7 39手目F8の進行を予想し、白やや不利と形勢判断したからです。

試合後にZebraで分析した結果、36手目はC6でもH3でも、どちらも白2石勝ちの手順があることが分かったので驚きました。しかし、人間にとってどちらが正解手順を見つけやすいか?という観点で考えると、36手目はC6に分があると思います。

/ A B C D E F G H
1++++●●●+
2++●●●○++
3○○●●●○●37
4+○●●○●○●
5○○○●○○●●
6●○36●○○○●
7++●◆○+++
8++39+38+++

白はF7に打つ前に、E8とC8の交換をする必要があります。白がこの交換をしないで、ダイレクトにF7に打った場合、黒にF8に打たれたて困るからです。(参考図)

参考図(38手目F7 39手目F8)
/ A B C D E F G H
1++++●●●+
2++●●●○++
3○○●●●○●●
4+○●●○●●●
5○○○○○●●●
6●○○○○●○●
7++●●○●++
8+++++◆++
次、白番(40手目)

さて、実戦の40手目を考えてください。私がこの試合で最も時間をかけた場面です。おそらく、この一手に10分程度は費やしたと思います。

実戦
/ A B C D E F G H
1++++●●●+
2++●●●○++
3○○●●●○●●
4+○●●○●●●
5○○○○○●●●
6●○○○●○○●
7++●●○+++
8++◆+○+++
次、白番(40手目)

近況報告(散歩の達人入手!)

2006-11-20 22:00:00 | Weblog
今度の日曜日に浪速オープンが開催されますが、家族行事が入ったため、参加できなくなりました。楽しみにしていたので大変残念です。私にとっての世界戦以来の生オセロは、12/10の京都支部定例会までお預けとなってしまいました。

遅ればせながら、先週、散歩の達人11月号を入手しました。世界選手権・翌日に水戸で行われたオセロイベントの記事を楽しませてもらいました。オセロの記事以外にも面白い記事がたくさんありましたが、その中でも、新橋駅ガード下の飲み屋と駅ビル地下の飲み屋街の記事が気に入りました。本当に面白い雑誌ですね。先週末に関東方面に出張した際、時間があるとき、本屋に立ち寄ってみたところ、普通に「散歩の達人」が置いてあったので、少し嬉しくなりました。