セブン＆アイＨＤの鈴木敏文会長の辞任について一言

今の話題は桝添さんだが、私はセブン＆アイの鈴木会長の辞任劇の方が今でもショッキングなニュースである。私はセブンイレブンファンであり、このブログでも述べたがコンビニの中でセブンイレブンは断トツのクオリティだと思っている。それを築き上げた鈴木会長を尊敬しているからである。
今回の辞任劇の発端は指名報酬委員会で鈴木会長が出した役員の選任議案が社外取締役を含む取締役の過半数以上の賛成を得られなかった為と創業家である伊藤家の理解を得られなかった事が大きな原因であると報じられている。
そして鈴木会長はセブンイレブンの社長であった井坂社長を在任中で５期連続増収増益であったにも関わらず解任しようとして、指名報酬委員会の反対にあったというのが主な内容だと思う。
そして、井坂社長の解任理由は「この５年間新しい発想が彼からは出てこなかった」というのが解任の理由であったと思う。
私はこれを聞いて、一般的には、５期連続増収増益をやっている井坂社長を解任するなんて鈴木会長の暴走だと思うかもしれないが私はそうは思わない。
ここで鈴木会長の息子等の待遇の件は置いておいて私の考えを述べさせてもらう事にする。
そもそも鈴木会長は、セブンイレブンを始める時も、その当時の役員の反対に遭ったが、それを押し切って成功を収めている。セブン銀行も、みんなが反対したのを、その当時は会長の権限としてスタートさせて成功を収めている。
私が思うに、鈴木会長は未来のセブン＆アイＨＤを心配しているのだと思う。鈴木会長は、今後セブン＆アイが厳しく凌ぎを削る流通業界において永続的な成長を果たしていくには誰もやっていない新しい発想が必要でそれについて反対を押し切ってもやれる実行力のある人間が社長には適任だと考えていると思っている。
今のセブンイレブンは、既に強力な仕組みが出来ており、別に井坂社長が社長をやらなかったとしても増収増益は出来ていたと思っていると思う。
しかしこれだけのコングロマリット企業を運営するには新しい事に挑戦する起業家精神が無いといずれ衰退すると鈴木会長は考えていると思う。だから井坂社長では駄目と判断したんだと私は思う。
指名報酬委員会はいわゆる起業家の集まりでは無い。どちらかと言えば極めて常識人の集まりだと思う。その常識人が集まったところで企業統治は常識的な観点で出来ると思うが、新しい発想はまず出てこないと思う。
私は鈴木会長が井坂社長を認めなかった理由は自分と同じ起業家精神、或いは挑戦者としてのスピリットを感じなかったからだと思う。
そしてこれからの経営者はそういう資質の持ち主を当てたかったのだと思う。
私は井坂社長解任の理由はそういう理由だと推測している
私も経営者の端くれとして鈴木会長の思いが何となくわかる。
コンビニ業界は、今怒涛の戦国時代になっている。私はセブンファンとして１０年後、ローソンや」ファミリーマートの後塵を拝することがない事を願うばかりである。
セブンのおにぎりは美味しい（ローソンはしょっぱい）し、イトーヨーカドーの野菜もイオンに比べたら段違に新鮮である。
この事件が企業の分岐点とならないことを祈る。

桝添知事に私も一言

今、第三者の厳しい目で調査をしようとしている桝添知事は今後この状況をどう乗り切っていくのだろうか。と私なりに想像してみた。
その前に、何故これほどマスコミに叩かれているのか。一番は「都民の税金だから」なのだが、石原都知事だってファーストクラスはおそらく使っただろうし、それなりのホテルも泊まったと思うのだが、何故桝添さんがここまで言われるのか。
それは知事として大した成果も上げていないにも関わらず、都民の税金を私的な事に使い、その限度をわきまえない使いっぷりに殆どの都民は怒りと失望を感じている事であろう。
そして自分が使ったお金についてそして明らかに誰が見ても個人的な事に使っているにも関わらず、この期に及んで第三者という逃げを使うなど暴挙としか言いようがない。
一般的に、殆どの労働者はサラリーマンである。サラリーマンは会社の経費もかなりの制限をされているし、個人の所得からも飲食代や家族サービスに使ったお金は当然ながら控除されない。
私は経営者である程度会社の経費は使える立場にあるが、家族との食事は当然自腹で払っているし、家族との旅行も自分の給料の中から自腹で払っている。
普段、経費を使いたくても使えない人が殆どなのに、桝添さんのこの使いっぷりは誰もが起こるのは当然である。
そう考えると桝添さんは都民の税金をここまで私的に使うのは明らかにやり過ぎである。良識を疑わざる負えない。
或いは国会議員はみんなこんな感じなのだろうか。号泣議員と桝添さんは同じ穴のムジナなのか。
万が一今後第三者の目でごまかし切れたとしても再選はないだろうから、東京オリンピックは他の知事でいくのだと思う。
そうであるならば、今すぐ辞任してもらいたいものである。