
ゴールデンウィークももう終わりですね。仕事もあるのでお出かけはなかったですが、つい先日愛媛の道後温泉方面へ行きました。
道後温泉は以前から行ってみたかった所でした。
道後温泉のシンボルである道後温泉本館は、これまでもいろいろな所で紹介されていて写真はよく見ていましたが、本物はやはりいい感じでした。
そして噂通りあのジブリの『千と千尋の神隠し』の湯屋の感じに似てる。

こういう建物の大衆浴場初めてみた。この建物が湯屋ってところがまたいいんだと思う。
ちょうとジオラマで全体像を写したものがあった。

これ東武ワールドスクエア(栃木県日光市鬼怒川温泉)という世界の有名建築物を集めたテーマパーク内のものみたいですが、よくできてる。
いわゆる温泉街は湯布院、別府、黒川、下呂、箱根、伊豆、奥飛騨等けっこうあちこち行っていますが、道後温泉は、温泉街的な雰囲気はうすかったけど、この本館が圧倒的な存在感をはなっている。人気温泉地のランキングでもだいたいベスト10に入っているエリア。
やはりこの道後温泉本館という建築物の存在が大きいと思います。
この建造物は、明治27年(1894年)に約20ヶ月の工期と、総工費13万5千円(今だと13億だそう)をかけて改築され今の形になったそうです。
この大改築を指揮したのが、道後初代町長・伊佐庭如矢(いさにわゆきや)という方だそうで、当時、内外の多くの反対、批判に合いながらも自身の給与を無給とし、『100年たっても真似の出来ない物を造ってこそ意味がある、人が集まれば町が潤い、百姓や職人の暮らしもよくなる』と誠心誠意をもって町民を説得してこの偉業を成し遂げたそうです。(Wiki参照)
たしかにこの考えは今の地方創生にもとても参考になる。
妥協しない姿勢で、誰にも真似できないようなこの建物を作ったらこそ、道後温泉は一気に四国をいや日本を代表する観光地の一つになった感じ。
本館は圧倒的な存在感をはなっていますが、周辺の温泉地としての雰囲気はそこまでの情緒と風情を感じなかった。

だいたい街中にこの本館があって、それを囲んで周辺に旅館やホテルが立ち並んでいる。本館のすぐ近くにアーケード商店街もありましたが、もっとこの本館の風情と雰囲気を活かす温泉街作りをすればよいのに、と思ったわけです。
それこそ個人的には『千と千尋の神隠し』の世界観の再現。
湯屋に行くまでに、賑やかな屋台通りみたいなのもあってその雰囲気もここにあったら最高の風情。
本館の近くに、近代的な高層のホテル等の建物はにつかわしくない気がする。
といってもいろいろ道後温泉の事を調べていたら、やはり地域の人も景観づくりの重要性は認識されていらっしゃるようで、似つかわしくない看板等はかなり撤去、整備されているようです。
肝心なお風呂の方ですが、いわゆるジャクジーもついたりいろいろな種類の温泉があるような近代的なものをイメージしてたら拍子抜けします。
っていうか私自身がほとんどこの本館の予備知識がないまま入ったもので・・・
基本、多くの人が入浴するであろう1階の神の湯の湯風呂は男性2つと女性1つ。

この風呂場までいく通路、脱衣場もとても趣がある。
そして内湯に入る。

重厚な歴史を感じる石造りの浴槽がある。
で、これが居心地がいいかとなると、そうでもないという。
浴槽が深い。80cm位あるのかな。2歳児とか普通に立ったら溺れます。大人でもお尻をつけて入ると普通に顔がつかります。
なので中腰状態。
さらい縁の部分も、座れるような広さはなく、傾けた体を支える感じ。
ゆったりつかるという感じはなかった。
加えて(まだ私が行った時は平日だったので空いている方だと思うのですが)人が次々入ってくる。
観光シーズンなんてゆっくりつかれたものではない感じ。
だいたい年配の人が多い印象。チン〇出したおっさんやじいさんに埋め尽くされた空間は居心地いいものではありません。
1階の男湯は二つあるので、両方入ってみましたがどちらも同じ造りだった。ゆっくり体洗って、シャンプーしてという感じはなく(石鹸等の備え付けはなし)ただサッとつかって雰囲気を味わってあがるという感じ。2階の風呂は作り的には似た感じみたいですが、人は少ないみたい。
脱衣場に、赤ちゃんベッドがあって意外に思ったけど、小さい子供を連れての入浴には向かないと思う。
ただ道後温泉本館の醍醐味はこの後も続く。

2階、3階は設定料金(上に上がるにつれざっくり400円ずづつUP、1時間制限有り)を払えば、お風呂上がりに座敷や個室で休憩できるというもの。
お茶とお菓子がでていい感じの畳の大広間で休憩できる。

外の風が涼しくて風情もあり、とても心地よかった。
この雰囲気はすごくよかった。
でまた最初の話にもどるのだけど、道後温泉本館の外観と中の情緒は素晴らしい。
あとこれに周囲の景観が調和すればさらにいいエリアになるのにと思った。
イメージとしては、伊勢神宮の側にある「お出かけ横丁」。

お土産屋や食べ物屋が連なるエリアですが、江戸期から明治期にかけて伊勢路にあった代表的な建造物を移築したもので、ある種タイムスリップしたような空間。飛騨高山のような古い町並み。電線とかそういうものも取り払われ、景観を損ねていない。
そういう感じの中に、こお道後温泉本館があればすごくいい感じだと思う。
あと、これも『千と千尋の湯屋』に行くまでの賑やかな通りのイメージにも似ている台湾北部の九份(きゅうふん)という山あいの商店街地区だそう。

こんな感じの通りの最後に、『千と千尋』みたく湯屋あればめちゃいい感じだと思う。
今のこの感じだと、本館の情緒と雰囲気は最高に引き出されていない気がする。
といっても完全にリセットして再開発するとなると、周囲のホテルとかを取り壊すとか承諾が難しいのだろうけど。
でもこのままだとこれ以上の発展もないような気がした。(実際、観光客数は年々減少している模様)
この道後温泉本館の話から『千と千尋の神隠し』の世界観ともつながる話になったけど、USAのカルチャー、ディズニーランドに対抗してMade in JAPANのジブリワールドランドなんか作れないものか。
ナウシカ、ラピュタ、トトロ、千と千尋、もののけ姫、それぞれ確立した世界観を持ってる。
初期投資がとんでもない感じだし、本当にコンセプトを綿密に考えないと大失敗事業になりそうではあるけど。まあやっぱ難しいかな。
最後脱線したけど、道後温泉本館は素晴らしい建築物。
これに似た感じでさらにスケールの大きな温泉館を造るのもありかも。
道後温泉は以前から行ってみたかった所でした。
道後温泉のシンボルである道後温泉本館は、これまでもいろいろな所で紹介されていて写真はよく見ていましたが、本物はやはりいい感じでした。
そして噂通りあのジブリの『千と千尋の神隠し』の湯屋の感じに似てる。

こういう建物の大衆浴場初めてみた。この建物が湯屋ってところがまたいいんだと思う。
ちょうとジオラマで全体像を写したものがあった。

これ東武ワールドスクエア(栃木県日光市鬼怒川温泉)という世界の有名建築物を集めたテーマパーク内のものみたいですが、よくできてる。
いわゆる温泉街は湯布院、別府、黒川、下呂、箱根、伊豆、奥飛騨等けっこうあちこち行っていますが、道後温泉は、温泉街的な雰囲気はうすかったけど、この本館が圧倒的な存在感をはなっている。人気温泉地のランキングでもだいたいベスト10に入っているエリア。
やはりこの道後温泉本館という建築物の存在が大きいと思います。
この建造物は、明治27年(1894年)に約20ヶ月の工期と、総工費13万5千円(今だと13億だそう)をかけて改築され今の形になったそうです。
この大改築を指揮したのが、道後初代町長・伊佐庭如矢(いさにわゆきや)という方だそうで、当時、内外の多くの反対、批判に合いながらも自身の給与を無給とし、『100年たっても真似の出来ない物を造ってこそ意味がある、人が集まれば町が潤い、百姓や職人の暮らしもよくなる』と誠心誠意をもって町民を説得してこの偉業を成し遂げたそうです。(Wiki参照)
たしかにこの考えは今の地方創生にもとても参考になる。
妥協しない姿勢で、誰にも真似できないようなこの建物を作ったらこそ、道後温泉は一気に四国をいや日本を代表する観光地の一つになった感じ。
本館は圧倒的な存在感をはなっていますが、周辺の温泉地としての雰囲気はそこまでの情緒と風情を感じなかった。

だいたい街中にこの本館があって、それを囲んで周辺に旅館やホテルが立ち並んでいる。本館のすぐ近くにアーケード商店街もありましたが、もっとこの本館の風情と雰囲気を活かす温泉街作りをすればよいのに、と思ったわけです。
それこそ個人的には『千と千尋の神隠し』の世界観の再現。
湯屋に行くまでに、賑やかな屋台通りみたいなのもあってその雰囲気もここにあったら最高の風情。
本館の近くに、近代的な高層のホテル等の建物はにつかわしくない気がする。
といってもいろいろ道後温泉の事を調べていたら、やはり地域の人も景観づくりの重要性は認識されていらっしゃるようで、似つかわしくない看板等はかなり撤去、整備されているようです。
肝心なお風呂の方ですが、いわゆるジャクジーもついたりいろいろな種類の温泉があるような近代的なものをイメージしてたら拍子抜けします。
っていうか私自身がほとんどこの本館の予備知識がないまま入ったもので・・・
基本、多くの人が入浴するであろう1階の神の湯の湯風呂は男性2つと女性1つ。

この風呂場までいく通路、脱衣場もとても趣がある。
そして内湯に入る。

重厚な歴史を感じる石造りの浴槽がある。
で、これが居心地がいいかとなると、そうでもないという。
浴槽が深い。80cm位あるのかな。2歳児とか普通に立ったら溺れます。大人でもお尻をつけて入ると普通に顔がつかります。
なので中腰状態。
さらい縁の部分も、座れるような広さはなく、傾けた体を支える感じ。
ゆったりつかるという感じはなかった。
加えて(まだ私が行った時は平日だったので空いている方だと思うのですが)人が次々入ってくる。
観光シーズンなんてゆっくりつかれたものではない感じ。
だいたい年配の人が多い印象。チン〇出したおっさんやじいさんに埋め尽くされた空間は居心地いいものではありません。
1階の男湯は二つあるので、両方入ってみましたがどちらも同じ造りだった。ゆっくり体洗って、シャンプーしてという感じはなく(石鹸等の備え付けはなし)ただサッとつかって雰囲気を味わってあがるという感じ。2階の風呂は作り的には似た感じみたいですが、人は少ないみたい。
脱衣場に、赤ちゃんベッドがあって意外に思ったけど、小さい子供を連れての入浴には向かないと思う。
ただ道後温泉本館の醍醐味はこの後も続く。

2階、3階は設定料金(上に上がるにつれざっくり400円ずづつUP、1時間制限有り)を払えば、お風呂上がりに座敷や個室で休憩できるというもの。
お茶とお菓子がでていい感じの畳の大広間で休憩できる。

外の風が涼しくて風情もあり、とても心地よかった。
この雰囲気はすごくよかった。
でまた最初の話にもどるのだけど、道後温泉本館の外観と中の情緒は素晴らしい。
あとこれに周囲の景観が調和すればさらにいいエリアになるのにと思った。
イメージとしては、伊勢神宮の側にある「お出かけ横丁」。

お土産屋や食べ物屋が連なるエリアですが、江戸期から明治期にかけて伊勢路にあった代表的な建造物を移築したもので、ある種タイムスリップしたような空間。飛騨高山のような古い町並み。電線とかそういうものも取り払われ、景観を損ねていない。
そういう感じの中に、こお道後温泉本館があればすごくいい感じだと思う。
あと、これも『千と千尋の湯屋』に行くまでの賑やかな通りのイメージにも似ている台湾北部の九份(きゅうふん)という山あいの商店街地区だそう。

こんな感じの通りの最後に、『千と千尋』みたく湯屋あればめちゃいい感じだと思う。
今のこの感じだと、本館の情緒と雰囲気は最高に引き出されていない気がする。
といっても完全にリセットして再開発するとなると、周囲のホテルとかを取り壊すとか承諾が難しいのだろうけど。
でもこのままだとこれ以上の発展もないような気がした。(実際、観光客数は年々減少している模様)
この道後温泉本館の話から『千と千尋の神隠し』の世界観ともつながる話になったけど、USAのカルチャー、ディズニーランドに対抗してMade in JAPANのジブリワールドランドなんか作れないものか。
ナウシカ、ラピュタ、トトロ、千と千尋、もののけ姫、それぞれ確立した世界観を持ってる。
初期投資がとんでもない感じだし、本当にコンセプトを綿密に考えないと大失敗事業になりそうではあるけど。まあやっぱ難しいかな。
最後脱線したけど、道後温泉本館は素晴らしい建築物。
これに似た感じでさらにスケールの大きな温泉館を造るのもありかも。