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対イラク!ハリルホジッチJAPAN、3戦目とは思えない完成度で圧勝

2015年06月14日 | 日本代表(サッカー)
 ついに2018年ロシアワールドカップの予選が6月16日から始まります。2年に及ぶこれまで以上の長丁場の予選です。アジアランキング上位の日本はシードされ、2次予選から参加。シリア、シンガポール、カンボジア、アフガニスタンとのグループFに入る。
 グループで1位になれば3次予選へ進みます。
 前監督アギーレのゴタゴタで3次予選前に監督を引き継いだハリルホジッチ監督。
 今回のイラク戦は就任してまだ三戦目だけど、なんかそんな風に思えないのがすごいというか、ある意味不思議な感覚ももってしまう。
 予選前のテストマッチとしては文句なしのイラク戦。最近でも今年の1月にアジアカップでも対戦している相手。イラクはベスト4にも入りベスト8の日本を上回る成績。1対1の強さはアジアでもトップレベルのチームで、ひとりひとりの技術も高く、さらに走れるチーム。
 アギーレJAPANとして臨んだイラク戦のスタメン。前半は1ボランチでスタートした。



 結果は本田のPKで1-0の勝利。しかしこの試合、本田はハットトリックもできたくらいシュートチャンスがあったけど、ことごとくチャンスを決めれなかったのも印象に残った試合。
 そして今日のハリルが選んだ11人です。技術のある選手を選んだということですが、ロシアワールドカップに向けてのメッセージも感じるスタメンです。



 その中に、宇佐美と柴崎がいる。間違いなくロシアワールドカップの中心メンバー。宇佐美、ついにスタメン。
 前半から日本代表の動きはいい。イラクもけっこう前目からくる。
 ハリルホジッチのサッカーで明確なのが「縦に速いサッカー」。前への意識の強さがどんどん高まってる。いかにシンプルにゴールに結びつけるか。ただ縦パスを通せばいいという話でもなく、あくまでもゴールに向けてのプロセスでの効果的な縦パス。オフ・ザ・ボールの動きがより求められていく。
 今日の試合は、ほんと効果的な縦パスが入りまくり。イラクのディフェンスゾーンの甘さもあったけど、受けてのポジショニングもいいから質のいい縦パスが入るんだと思う。
 前半5分、柴崎からの絶妙な浮き球スルーパスを、本田がしっかり感じれていて、相手DFと競り合うも強いフィジカルで振り切り、正確にシュートを決める。すばらしい先制点。
 こういう素早いカウンターは、ザッケローニ時代には印象にない。まだ3試合目にもかかわらずハリルホジッチの哲学が浸透している証拠。
 いやアギーレも縦への意識とショートカウンターをねらっていた。180度変わったサッカーでなかったのもハリルサッカーが入りやすかったのかも。さらにアギーレよりも、ハリルは選手とのコミュニケーションに時間をかけ、明確でわかりやすい言葉で伝えているのもあるように感じる。
 さらに前半9分、監督とスタッフの指示通り、ファーサイドに詰めた槇野が左足であわせゴール。アルジェリアを率いたワールドカップの時もその分析力の高さは言われていたけど、監督とスタッフの分析力の高さも示したゴール。
 その後も、日本代表はイラクにつきいる隙を与えない。
 アギーレの時は乾や香川が入っていた左MFにはついに宇佐美がスタメンにきたけど、めちゃフィットしてる。長友とのコンビネーションもいい。その宇佐美が、またまた柴崎からのパスをうけドリブルでペナルティーエリア内に切り込み、DFを引き寄せ岡崎へにくいナイスなパス。それを岡崎が、相手GKの手に当たるもうまく決めて3点目。完璧です。
 イラク相手に圧倒的な試合展開です。
 後半、イラクも攻勢に出るけど、吉田、槇野のセンターバックコンビと川島で防ぎます。
 今日の槙野のセンターバックでのすためんは意外だった。予選は、森重ではなく吉田、槇野でいくのか。槙野センターバックもいける。スピードあるのが強み。
 後半22分、主力の本田、宇佐美、香川の3人を一気に変えてきます。入るのが、永井、武藤、原口。

 

 長丁場の予選はバックアップメンバーの活躍も必須です。しっかりと経験値の獲得とチャンスを与えるハリル監督。
 若干、前半のような圧倒的な展開はうすれてくるもボールは日本代表が支配する。スピードのあるメンバーなので動きは速い。酒井はやっぱ後半になってもスピード衰えない。いいクロスもあげてくる。
 宇佐美がでてきて、ちょっと2番手になってきた武藤の必死さを感じたけど、武藤も間違いなく次のWCの中心メンバー。こうしてみると次世代の日本代表がきっちり育っているのが頼もしい。
 さらに岡崎に代えて大迫投入。大迫おとなしかったな。海老蔵・川又はケガみたいだけど。大迫はセンターフォワードタイプ。本来ならこういうタイプがこの位置にいいと思うんだけど、岡崎の牙城を崩せない感じ。そういえば柿谷も招集されてないな。



 ボランチに谷口も初登場。まだ良さはわからなかった。この位置もけっこう熾烈。細貝、青山も外れてるな。遠藤が必要になる時がくるのか。
 このまま終わるかなと思ったらこれまた柴崎からの浮き玉の縦パスのこぼれ球を原口が拾い、躊躇なく前へ攻め込み、DFをかわして見事にゴールを決める。控えの選手にも前への意識が浸透しているのを感じたゴール。
 最後に山口蛍が登場したのもハリルのメッセージを感じる。山口蛍も必要な選手。今野は落ちてしまったな。その山口からのパスカットでまたチャンスも生まれるし、これまたこの位置からもいい縦パス出してた。
 4-0の圧勝。日本のシュート数の20本。もっと入ってた展開。これだけ攻め込む日本代表も久々。それもアジアの強敵相手に。
 柴崎がすばらしかった。トップ下もありだけど、遠藤のようなレジスタ的な動きで見事な長短のパスを連発。香川ももう少し目立って欲しかったけど、攻撃の起点になっていたとは思う。ケガで離脱みたいだけど清武もいるからな。
 左サイドは長友なのかな~。安定してるけど。、クロスの精度の低さとキレのなさが相変わらず印象に残る。なんか中央に届く前にDFにはじかれてしまう。
 ハリルホジッチ監督、けっこう難しい時期で代表監督を引き継いだと思うけど、この短期間で見事に日本代表のメンタルを変えたと思う。
 ザッケローニもすばらしい監督だと思ったけど、その手腕はザッケローニ以上かもと思えてきた。代表就任してから負け無しの3連勝は43年ぶりとの事。
 WCアジア予選、結果だけでなく内容も問われる感じ。どんなサッカーが展開されるか楽しみです。


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