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キリンカップ決勝 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦 ☆ 終盤の膠着状態で決定力をみせる選手がいなかった ☆

2016年06月13日 | 日本代表(サッカー)
 キリンカップ決勝、FIFAランキング20位のボスニア・ヘルツェゴビナ戦です。相手もかなりガチできたタフな試合となりました。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ハリル・ホジッチ監督の母国でもあるんだな。現在開催中のユーロ2016には出場できていないんですよね。予選リーグで、ベルギー、ウェールズについでの3位で本線出場を逃している。
 でも今日の試合を見て、こんなチームでもユーロに出れないのかと驚く。オーストラリアをさらにスケールUpしたようなチーム。デカくてフィジカルが強いだけでなく、テクニックもあるし、スピードもある。今回、ユーロ2016に出場できない国から選ばれたベストイレブンにも選出されたFWのエディン・ジェコ(ローマ)、MFミラレム・ピアニッチ(ローマ)も怪我で来日せず。日本で言う本田、香川が不在的なチームとの対戦。
 それでも現在の日本代表の位置を世界基準で図れた試合だったと思う。



 先発メンバー。前の試合で腰を強打された香川は欠場。本田も出場しない。
 トップ下に清武が入る。右のFWに浅野が初スタメン。
 ボスニア・ヘルツェゴビナ、前のブルガリアと違いマークが全然厳しい。無駄なスペースは与えず、ボールにも激しく詰めてくる。
 日本も前の試合のように思うようなパスワークができないし、速攻の展開もさせてもらえない。
 相手FWジュリッチにいきなりヘディングで合わせられれるけど、今日先発の西川がセーブ。なかなか嫌なフォーワードと思わせる。
 そんな中、宇佐美、清武の能力は目立つ。
 特に宇佐美、やっときれが戻ったというか、相手DFを翻弄しまくり。この位置で宇佐美がこれだけの活躍をしてくれたら相手にとってかなり驚異。デルピエロゾーンじゃないけど、この位置に切り込んだ宇佐美は何かしてくれそうな空気感。本田並みの存在感がでてきた。
 前半28分、宇佐美が左サイドが仕掛ける。サイドを全力で上がる長友にDFも行かざるえない所で、それを見た宇佐美が一気にスピードを上げ相手を振り切り中央へ。走り込んでいた清武が泥臭くゴールに押し込む。個人のしかけと連携がうんだゴール。左サイドの長友の動きも光る。今日は長友の囮となる全力疾走で宇佐美がさらに輝いた。
 いい感じの先制点で今日もいけると思えた。
 しかし、すぐその1分、油断したのか集中力がきれたのか、ロングボールで日本の陣地に球が運ばれ、一旦戻したボールを再びゴール前へ。相手8番MFに全然マークがついてなく、ヘッドで合わせられる。西川がはじくも相手FWジュリッチがつめていて同点ゴール。
 なんか最近、守備の虚をつかれるというか、前線のマークが甘くなってる時があって、そこに球が出てやられるパターン。
 その後も一進一退の攻防が続く。
 前半44分、また宇佐美のキレキレの切り返しから中央へのグラウンダー。相手も度肝を抜かれたと思うけど、日本代表の前線もそのターンからの速いパスに感じれてなかった感じ。相手DFも宇佐美の凄さを感じたに違いない。
 前半終了間際、相手のFKがバーを直撃しヒヤリ。
 中盤のプレスが早く、日本代表の良さがなかなか出なかった前半だけど、宇佐美の個人技と清武の質の高いパスが目立つ。
 後半、中盤のプレッシャーに対抗すべく柏木と遠藤航が交代。柏木今日もいいパス出してるけど、守備面と球際の所でちょっと弱さを感じる。本来なら山口蛍の投入だろうけど、まだ復帰していない所で遠藤航。今後のボランチの組み合わせどうなるのか。長谷部は走りまくってたな。
 後半の出だし、日本の速い攻めが出る。右の浅野が攻め込む。清武からいい感じのパスも出て崩すけど、フィニッシュまではいかない。
 しかし前半になかった日本の攻めが出る。
 が後半21分、相手MFが交代。その選手からのスルーパスがまたまたFWジュリッチに通り右足で押し込まれる。吉田麻也がマークにつくけど防げず。これも代わったばかりの選手のマークが甘くなったのも要因。
 後半25分、長友が退き槙野。これはどういう意図なのか。前の試合も走りまくりの長友への配慮+槙野の経験値獲得かつ守備の補強なのか。
 その後、日本代表も奪い返しにいきたい所だけど、なかなか連動した動きがみせれない。後半も30分近くになり、双方かなりしんどい時間帯で膠着状態。
 清武、岡崎のラインもあまり機能していない。1トップの岡崎は裏へ抜けるだけの動きだけではダメだと思うんだけど。こういう膠着状態の時に何か流れを変えれる動きがほしい。
 こういう時に、選手交代、監督の采配の見せところだと思うんだけど。今回親善試合ということで6人までの交代が許されたけど、公式戦では3人まで。



 流れを変えるべくハリルが投入したのが宇佐美に代えて小林佑が代表デビュー。おれも初めて見る選手。なかなかの面構え。パスの技術の高さは感じた。
 後半になって日本のポゼッション率はかなり上がってる。最終的には6対4位になってるけど。
 ボスニアも守備は固いけど、攻撃力、決定力はそこまででもない。
 アディショナルタイムに入っても死闘は続く。オフサイドじゃないかと思ったけど、裏に抜けられ危うくやられるシーンも出る。森重、吉田麻也必死にもどる。今日の試合、両センターバック、ヘロヘロだろうな。そして後味悪いヘロヘロ感を味わったにちがいない。二人の連携は、歴代最強と思う中澤・闘莉王レベルの鉄壁さまでは感じない。
 日本代表も最後ビックチャンス。遠藤の縦パスを清武が絶妙なタッチで後ろへ流しそこへ走り込んだのが浅野。
 打つかと思ったら中央にパスを出しクリアされる。前の試合のPK打たせてくれの主張をなんでここで見せないのっ。
 今日の試合、先発の浅野にとっては苦々しいものだったにちがいない。シュートも打ったし、そのスピード感もみせれた。ただ速いだけだった永井とは違い右サイドでスピーディーに機能してる。しかし決定力がない。今日の悔しさは今後に活きるはず。そしてこの夏のオリンピックでさらに成長し代表にもどってきてほしい。
 ここにきてこの位置に本田がいたら、今日の試合どういう展開をみせたのだろうと思ってしまう。こういう試合展開に直面すると、やっぱまだ卒・本田は無理なのかとも思ってしまう。
 日本代表も、最後ゴールに詰め寄るシーンがあるけど、こういうギリギリの時に決めきれない。今日の試合、香川がいたらどうだったろう。最後に決めれる選手がいなかった。
 双方、最後まで全力で走りまくったタフな試合でした。でもキリンカップ、とってほしかった。
 今、日本代表のFIFAランキングは53位みたいだけど、力的にはもっと上、少なくとも35位以内には入っている力はあると感じた試合。
 さて次の日本代表は9月1日のアジア最終予選対UAE戦。ホームでやれるのはいい。
 それまでフル代表はないみたいだけど、8月はリオデジャネイロオリンピックでU23の戦い。ここで活躍した選手はアジア最終予選にも呼ばれるかもしれない。
 8月、9月楽しみですね。


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