菊地秀行氏原作のバンパイアハンターDの劇場公開版。ツイッターでもふれましたが、『バンパイアハンター』シリーズはまってました。っていうか、中三から高校にかけて朝日ソノラマ(現在・朝日新聞出版)文庫にはまってた。菊地秀行氏の『トレジャーハンター』シリーズ。夢枕獏氏の『キマイラ』シリーズ。高千穂遥氏の『クラッシャー・ジョウ』シリーズ。この3作品は購入し続けていました。今は途中挫折し、クラッシャージョウだけ全巻そろってますが。
でこのバンパイアハンターシリーズですが、ずっと購入していたのですが、いつの頃からか買わなくなり、月日が流れていきました。で今回あらためて調べてみると、第1作品『吸血鬼ハンターD』が刊行されたのが83年。で現在29年経ってるんですが、まだ継続中。36巻も出とるやんけ。これは今回調べて驚いた。さらに原作者の菊池秀行氏は何歳やねんと思ったら63歳。いや~すごいです。
菊池秀行氏、このバンパイアシリーズの他にも、魔界都市シリーズ、妖魔シリーズ、バイオニックソルジャーシリーズなどもう半端じゃない作品を書き続けている。朝日ソノラマで出会った、このバンパイアとトレジャーハンターシリーズを気に入り、菊池氏の他の小説も買ってみるわけですが、バイオニックソルジャーの魔界行3部作や妖魔行は、かなりのエロスとバイオレンスで、そんな事を知らずに読んでいた中学生のおれにはかなりの刺激でした。
前置きが長くなりましたが、この作品は01年にそのバンパイアハンターシリーズの3作目『D妖殺行』を映像化したものです。
バンパイアハンターシリーズの映像化としては2作品目。最初は85年にOVAとして1巻目が映像化されますが、この作品のダークで耽美で流麗な世界観を十分に映像化できたとは言い難い作品でした。
しかし、この01年の作品は、原作者の菊地氏も満足したという出来栄え。この作品は、キャラクターデザインと原作の挿絵もすべて担当している天野喜孝氏も重要なファクター。
吸血鬼(バンパイア)を題材にする作品は古今東西多い。作品的に好きなのは『インタビューwithヴァンパイア』、フランシスコッポラ監督の『ドラキュラ』の映像美も素晴らしい。ここまで題材になるバンパイアとは何なのでしょう。
この菊地氏によりバンパイアハンターシリーズは、誰にも真似できない氏独自の壮大な世界観です。菊地秀行氏の描くオリジナルティあふれる世界観は独特の空気を生みだします。SF的な要素も強い。人類が滅亡後の近未来を舞台にしています。バンパイアは貴族とよばれ、卓越した科学力とその魔力で生き残った人類の上に君臨する。しかし、彼らは夜のみに生きる陰の住人、もともと表舞台に立つ種族ではなく、滅んでいくという世界観。その中で、貴族を狩るものが、バンパイアハンターとよばれます。そして、バンパイアと人間の混血のダンピールと呼ばれる主人公の”D”のダークでクールな活躍と苦悩を描くのがこのシリーズです。
今回WOWOWで日本語バージョンを初めてみました。元々、海外でまず公開された作品で、作品は英語で製作され、日本公開時には字幕だったのです。01年の作品ですが、今見ても相当のクオリティー。世界でも通用すると思うのですが、そんなに話題になったおぼえがないので、大きな人気は得なかったのでしょうか。この作品は、3作目の『D-妖殺行』が原作です。川尻義昭監督のもと見事に映像化されています。
若く美しい娘が、貴族にさらわれます。その娘を取り戻すことを依頼された、二組のバンパイアハンター。それがDと、一癖あるマーカス4兄弟+妹。追うものと追われるもの、様々な摩訶不思議な魔物も登場し、三者が入り乱れ物語は佳境へ。登場人物や魔物も魅力的。出だしから飽きさせません。そして、貴族と人間の許されぬ恋。すばらしい脚本で物語が展開されます。
Dの声は、元々亡き塩沢兼人氏が超はまり役でした。昔はカセットBOOKという、小説を音で表現したものもあって、よりイマジネーションをかきたてられた。
小説もまた読みたくなった。36巻も出ているとは。ちゃんと終わらせてくれるのでしょうか。獏氏の『キマイラ』も終わってないし。完結していない長編物語を読むのはフラストだな。グインサーガを完結できずに逝ってしまった栗本薫女史は無念でしょうが。
これだけのクオリティーの作品を作れるんだから続編どんどん制作してほしい。
今回WOWOWでまた見れてよかった。見てない方は是非!
WOWOW放送→ 日付変わって11日、1:15にオリジナル英語版の放送があります。
でこのバンパイアハンターシリーズですが、ずっと購入していたのですが、いつの頃からか買わなくなり、月日が流れていきました。で今回あらためて調べてみると、第1作品『吸血鬼ハンターD』が刊行されたのが83年。で現在29年経ってるんですが、まだ継続中。36巻も出とるやんけ。これは今回調べて驚いた。さらに原作者の菊池秀行氏は何歳やねんと思ったら63歳。いや~すごいです。
菊池秀行氏、このバンパイアシリーズの他にも、魔界都市シリーズ、妖魔シリーズ、バイオニックソルジャーシリーズなどもう半端じゃない作品を書き続けている。朝日ソノラマで出会った、このバンパイアとトレジャーハンターシリーズを気に入り、菊池氏の他の小説も買ってみるわけですが、バイオニックソルジャーの魔界行3部作や妖魔行は、かなりのエロスとバイオレンスで、そんな事を知らずに読んでいた中学生のおれにはかなりの刺激でした。
前置きが長くなりましたが、この作品は01年にそのバンパイアハンターシリーズの3作目『D妖殺行』を映像化したものです。
バンパイアハンターシリーズの映像化としては2作品目。最初は85年にOVAとして1巻目が映像化されますが、この作品のダークで耽美で流麗な世界観を十分に映像化できたとは言い難い作品でした。
吸血鬼ハンターD [DVD] | |
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しかし、この01年の作品は、原作者の菊地氏も満足したという出来栄え。この作品は、キャラクターデザインと原作の挿絵もすべて担当している天野喜孝氏も重要なファクター。
吸血鬼(バンパイア)を題材にする作品は古今東西多い。作品的に好きなのは『インタビューwithヴァンパイア』、フランシスコッポラ監督の『ドラキュラ』の映像美も素晴らしい。ここまで題材になるバンパイアとは何なのでしょう。
この菊地氏によりバンパイアハンターシリーズは、誰にも真似できない氏独自の壮大な世界観です。菊地秀行氏の描くオリジナルティあふれる世界観は独特の空気を生みだします。SF的な要素も強い。人類が滅亡後の近未来を舞台にしています。バンパイアは貴族とよばれ、卓越した科学力とその魔力で生き残った人類の上に君臨する。しかし、彼らは夜のみに生きる陰の住人、もともと表舞台に立つ種族ではなく、滅んでいくという世界観。その中で、貴族を狩るものが、バンパイアハンターとよばれます。そして、バンパイアと人間の混血のダンピールと呼ばれる主人公の”D”のダークでクールな活躍と苦悩を描くのがこのシリーズです。
今回WOWOWで日本語バージョンを初めてみました。元々、海外でまず公開された作品で、作品は英語で製作され、日本公開時には字幕だったのです。01年の作品ですが、今見ても相当のクオリティー。世界でも通用すると思うのですが、そんなに話題になったおぼえがないので、大きな人気は得なかったのでしょうか。この作品は、3作目の『D-妖殺行』が原作です。川尻義昭監督のもと見事に映像化されています。
若く美しい娘が、貴族にさらわれます。その娘を取り戻すことを依頼された、二組のバンパイアハンター。それがDと、一癖あるマーカス4兄弟+妹。追うものと追われるもの、様々な摩訶不思議な魔物も登場し、三者が入り乱れ物語は佳境へ。登場人物や魔物も魅力的。出だしから飽きさせません。そして、貴族と人間の許されぬ恋。すばらしい脚本で物語が展開されます。
Dの声は、元々亡き塩沢兼人氏が超はまり役でした。昔はカセットBOOKという、小説を音で表現したものもあって、よりイマジネーションをかきたてられた。
小説もまた読みたくなった。36巻も出ているとは。ちゃんと終わらせてくれるのでしょうか。獏氏の『キマイラ』も終わってないし。完結していない長編物語を読むのはフラストだな。グインサーガを完結できずに逝ってしまった栗本薫女史は無念でしょうが。
これだけのクオリティーの作品を作れるんだから続編どんどん制作してほしい。
今回WOWOWでまた見れてよかった。見てない方は是非!
WOWOW放送→ 日付変わって11日、1:15にオリジナル英語版の放送があります。
バンパイアハンターD Perfect Collection [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
エイベックス・トラックス |
オーディオドラマCD BOX 吸血鬼ハンターD (Vampire Hunter D)(5枚)[CD] | |
菊地 秀行 | |
朝日ソノラマ |
吸血鬼ハンター“D”―天野喜孝画集 | |
天野 喜孝 | |
朝日ソノラマ |