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新生日本代表、アギーレJAPAN始動!対ウルグアイ戦

2014年09月06日 | 日本代表(サッカー)
 日本代表の、ロシアワールドカップに向けての新たな旅が始まった。また4年か~。前回の、南アフリカWCからブラジルWCの間は、意外と短く感じたけど、4年は長いな~。間違いなくいろいろな事が起きる。
 まず今日のスタメン。ニューカマーが4人、ブラジル大会経験者がやはり主要部分を占めているけど、なんかまったくちがう日本代表なのを感じる。キャプテンマークをまいた本田も28歳、4年後もレギューラーでいるかはわからない。
 そして、あらたに就任したメキシコ人のアギーレ氏(55歳)。メキシコ人といってもメキシカンっぽい顔じゃないなと思ったら、スペインの移民系の人みたい。前回の南アフリカWC後の時にも名前があがったそうですが、その時は最終合意にはいたらずザッケローニになった模様。日本人と体格も似ているメキシコ代表を手本にする話はいつもでていた。
 おれ、メキシコ代表が好きだったので、けっこうメキシコのサッカーは見てる。そもそもメキシコ好きになったきっかけが、日本で開催されたワールドカップで、大分でのイタリアvsメキシコ戦を見に行くことができ、メキシコのサッカーにも魅了されたというのがあります。その時、メキシコ代表を率いていたのが、アギーレ監督でした。
 名前は覚えていなかったけど、この強烈なビジュアルは覚えていた。性格は顔に出ると思う。相当、意志の強い個性的な監督だと思う。
 メキシコ代表に魅了されたのは、攻撃というより、ディフェンダーの、ラファエル・マルケスでした。



 センター・バックでありながら、彼の動きには目がいった。的確なポジショニングと読みの鋭さ、確実に相手の攻撃を防ぎます。そして最終ラインにいながら正確な長短のパスも出せるし、攻撃力もある。今やメキシコの皇帝と言われていますが、最高の選手です。当時23歳でしたが、アギーレ監督からキャプテンに任命された。この時から、メキシコの軸の選手はマルケスだったと思います。(その後バルセロナのDFの軸にもなる)この間の、ブラジルWCでも、代表に復帰し4大会連続の出場もはたし、さらに3大会連続のゴールも決めている。
 そういうわけでけっこうメキシコサッカーはイタリアに次いで意識してみていました。
 
 さて、アギーレ監督の、ワールドカップでの実績を見てみる。
 これまで、2002年の日韓WCで、クロアチア(1-0)エクアドル(2-1)イタリア(1-1)のグループに入り、2勝1分けでグループリーグ1位突破するも、北中米エリアでのライバルUSAに2-0の敗退。この時はアギーレの采配というよりDFのマルケスの退場により守備が崩壊したのが敗因だった。マルケスがいれば、8強にもなり、さらなる躍進もとげていたかもしれない。
 2010年での南アフリカWCでは、予選敗退も危ぶまれたチームを立て直しワールドカップの切符を手にする。本大会では、ウルグアイ(0-1)、南アフリカ (1-1)、フランス (2-0)のグループで1勝1敗1分の2位で本戦へ。しかし1回戦で、アルゼンチンに3-1で敗退。ここでもベスト16止まり。
 印象として、メキシコサッカーは、ある程度完成されているというか形ができている。ベースの国内リーグの質も高く、いつも安定した人材が代表に選出される。どの時代のメキシコ代表も、見事なまでにパスがつながる。しかし、いつもベスト16の壁が破れない。球は見事に周りポゼッションサッカーが展開される。でもパスは華麗に回るけどフィニッシュが弱い、決めれないという印象がある。もう一つ抜きでたものがないというのが印象。これは以前の日本代表にも言われていた。
 今回のブラジルWCでも、ドス・サントスやエルナンデスというタレントを擁し、久々にベスト16の壁を破るかと思ったけど、またもや敗退。
 アギーレ監督は、規律を重んじる人だそうだ。その辺の気質は日本代表にあうのかも。
 メキシコの話が長くなりましたが、我が日本代表です。



 注目のスタメンですが、フォーメーションにも大注目です。
 驚きは、森重の1ボランチ(アンカー)です。これまでの日本代表の軸のようだった、2ボランチではありません。本田もトップ下ではなく。ミランと同じ3トップの右。
 ウルグアイは、ケガでWCに出れなかったウルグアイのエース、噂のカバーニもスタメン、噛み付きスアレスは出場停止が続いており招集されていませんが、ほぼワールドカップのベストメンバー(フォルランはもう代表引退なのか)。ある意味、1年前に対戦していた時よりも強いかも。
 日本代表は、ブラジルワールカップやコンフェデでは、一流国の攻撃陣には守備陣が対応できませんでした。しかし、今回親善試合とは言え、アギーレJAPANの守備はかたかった。
 前半は、選手もゴールという最終目的までのプロセスをどう構築していいのかわからない感じで、バックパスや後ろでのパス回しばかり。。こんな事ガチ試合でしていたらブーイングもん。そしてそのDF坂井(知らん!)の後ろでのパス回しのミスで失点という。もう1失点もDF坂井がからみ、若干不運な感じもあったけどやはりああいうクリアはあまり代表選では見た事もなく、まだトップ選手の域のない選手が入ると、特にディフェンダーはミスがゴールに結びつくので、そのミスがすごく印象で残ってしまう。この坂井にはミスで委縮はしてほしくないけど、この試合、このミス以外は、ほとんど守備は安定していたので(セットplayでのノーマークはあったけど)完封という試合でした。
 守備陣の中でも有効だったのが1ボランチの森重だった。危険な時は最終ラインにも下がったり、パスの起点となったり今回の試合をおちつかせた。森重といえば、センターバックの印象しかなかったけど、監督の起用によってはこういうポジションもあるんだなと。そういう意味では、ザッケローニ時代も、守備力と読みも鋭い今野の1ボランチもありだったと思うけど。
 吉田麻也は吉田麻也だった。
 ザッケローニの最終選考におちた細貝は、その悔しさを糧にしているなと感じた。相変わらずの動きの良さに加えて、ただ回すパスから明確なメッセージをもった前線へのパスの供給を感じた。細貝が評価されるのは90分走れる選手だからなんだろうな。ただ今回中盤の細貝と田中が、ディフェンスと前線の橋渡しをしないといけない役目だけど、後ろと前をつなぐ細貝のポジションが定まらず、なかなか球が出ない。ディフェンス陣も球の出しどころがなく、坂井はすぐにロングパスを出すという展開が多かった。
 噂の田中順も、今回その能力の高さを感じた。まだ左サイドの長友とのフィット感は感じなかったけど。
 長友はよくもわるくもいつもの長友。
 3トップの皆川は、いきなりの代表にしてはしっかりとした役目をはたしていた。ヘディングシュートもきっちり打ったし。久々に高い打点んのああいうヘッドを見た。今後の可能性を大いに感じる。
 本田も、やはり存在かあったけど、ザッケローニ時代のような絶対感はうすかった。アギーレも絶対的なエースに頼るというスタイルを好まないのだと思う。チームに献身的な選手を求めるのだと思う。
 岡崎にはよくボールがいっていたけど、相手ディフェンダーを突破する香川のような力はなかった。しかしこのチームの中では安心感を感じた。
 こうしてみると、ザッケローニの時も、まだこれだけ可能性を感じる選手はいたんだなというのもあったけど、ザッケローニはこれまで積み上げたスタイルと選手を変える事はしなかった。
 前半34分のパスミスでの1-0、そのまま後半へ。
 
 後半、選手をどんどん変えてきます。後半13分、噂の武藤が皆川とチェンジ。

 

 さらに攻める形が作れない日本代表は、後半20分過ぎから4-4-2へとフォーメーションを変えます。
 これも驚いた。初陣にしていきなりのフォーメーションチェンジ。岡崎、本田の2トップ。
 ここから中盤の組み立ても少しできるようになるも、後半25分、右の酒井のクリアなのか(?)敵への折り返しのようになり、こぼれたところも坂井もうまく対応できず失点、ここでまだ流れが途切れた感じ。
 その後も、柿谷を投入するも、効果的な絡みはできず。本田もこのサイドでの起用がどこまで適性があるのか。ただ今のサッカーは、中央でゲームメイクをする10番タイプから、サイドでゲームメイクする流れになっているので本田もそれを感じているのかも。ミランでの右のFWの起用もそういう流れの一つなのかも。今日の本田、FKの精度が低かった。
 アギーレJAPAN、とにかく点の匂いはしなかった。
 そんな中、最後に武藤の左足の強烈シュートがポストに阻まれるけど、これは強烈だった。今後の可能性を感じる。
 
 今日の試合からアギーレJAPANのコンセプトは明確にわからなかったけど、守備をしっかりしての早い攻撃というのは感じた。ザッケローニ時代のパスサッカー、ある程度ボールを支配し、ビルドアップしていく感じはなく、すぐに前線へ効率よく球を供給してゴールを狙う感じ。しっかりとした中盤という感じはなかった。その前線へ供給も、田中、細貝では十分機能せず。ここにまだ長谷部がいればまたちがった展開になったと思うけど。
 ザッケローニの時はアルゼンチン撃破という衝撃の船出だったけど、こないだのブラジルのメンバーでもウルグアイには、勝てるか微妙な所。そんな中、強力な攻撃陣をしっかり防いだというのは評価できるのでは。
 ただ攻撃の形がみえてこない。
 次回、南米のベネズエラ、ブラジルWCには出れていないけど、ランキングの29位と日本よりも上。このチームに結果を出さないと!


 

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