バンビの独り言

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「絶望から希望を見つけるトークライブ2010」書き出し7(地球レベルの税金~未来はどう変わる?)

2010-05-21 01:16:01 | 田中優&鎌仲ひとみ
お時間のある方はこちらを是非。
http://www.ustream.tv/recorded/6835206

(1時間42分~)

Q.国別のCO2排出量は合ってるの?

(江守さん)
日本の排出量はかなり正確らしい。…というのは、ほとんど輸入した化石燃料の量で決まってしまうのであまり狂いようがないと聞いている。
途上国はそれぞれだけど、「田舎で薪を燃やしてる」というものはあまりカウントされているとは思えないので、データが正確でない国はあるのかもしれない。

(エダヒロさん)
国別の精度もあるけれど、今カウントされてるのが全てじゃないよね?
化石燃料を燃やして出る分は分かりやすいし計算できるけれど、森林が吸収する側じゃなくて出る側になっている分とか土壌からとか農業からとか…

(江守さん)
人因起源の排出に含めるかというのはいろいろと問題がある。京都議定書でって、植林したらどこまでを削減したらいいのかなどはルールを決めてやっているけれど、そこは科学的に言うと不確かさが大きい。

(優さん)
僕が問題だと思っているのは、国境線を越えるCO2排出。飛行機に乗った時、日本からアメリカに行ったとか国別になっちゃってるからカウントに入らない。

(エダヒロさん)
船でも飛行機でも燃料燃やすからCO2を出す。国境を越えた時(例えば、成田からアメリカとか)そのCO2はどこにもカウントされていない。どこの国のものかというルールが決まってないから。

(優さん)
日本国内(例えば、成田から博多まで)の飛行機のチケット代は半分が「税金」。車に乗るにしても、半分が税金。
ところが、成田からニューヨークに行く時の燃料には税金がかからない。
国内線乗ると高いでしょ?でも国境線越えて行くと、ニューヨークまで19,800円で行けちゃったりする。これは税金がかかるかかからないかの違い。
これにきちんと税金をかけないとCO2は出し放題になる。
なぜならば国内で運ぶよりも海外から運んで来た方が安くなるから。
これが全世界の排出量の17%くらいまで伸びそうだと言われている。

一次産品がどんどん海外から送られて来る理由は、実は輸入の方が安くなるから。
「これを何とかしなくちゃいけない」ってことで、今、世界的な運動が起こっている。
「グローバルタックス=地球レベルの税金」という。
グローバルタックスによって「国際炭素税」が進められようとしている。国境線を越えて出る二酸化炭素に対してそれに税金をかけよう!通常だと税金は自分の国にものにしようとするけれど、「グローバルタックス」は途上国で困ってる人に対して税金を届ける。既に成り立ってるのが「航空券連帯税」。ファーストクラスに乗ると5,000円くらい税金がかかる。それに対して、われわれがエコノミーに乗ってると500円だけかかる。これはフランスが始めて現在13ヶ国、これからも55カ国が導入する予定になっている。
途上国の人が亡くなる3大要因は「結核」「エイズ」「マラリア」。集めたお金はこの病気の薬を買って途上国に届ける、というしくみ(税金)が成り立っている。
これをもっと広げて行こう!という動きが起こっている。
今回、ギリシャで起こったこと(ギリシャ危機についてはコチラ。http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/shincyouryu/post_748.html)があったおかげで、金融があちこちに飛んでいくのも0.005%だけ税金をかける、という動きが始まろうとしている。
ユーロをつぶすと儲かる人が出て来る。今は投機でユーロを狙い目にしてここでガクッと下げてやれ、というのが動いてる。
そういう「思惑」で他の国をどんどん潰そうとする動きを規制するための「トービン税」「為替取引税」などが世界の中で始まろうとしている。

(江守さん)
「環境革命」「グリーン革命」と言われ、今すでに始まってると言われているけれど、「それが(今までの)どの革命に似てるのかな?」と思うことがある。
今まで「産業革命」「共産主義革命」もあった。環境革命が起こるとするとそのどちらだろう?
「産業革命」は人が何と言おうと、何をしようと経済が発展するために不可避的にどんどん進んでいってしまう(今現在はその流れの上にいる)。
「共産主義革命」は理性によって「こういう世の中はいけない」「こういう世の中を作らなくちゃいけない」というイデオロギーがあってしくみを変えていこうとする。
環境革命を見ていると「技術主導」ということがあるのかないのか?
太陽光発電が今はまだ高いと言われているけれど、改良され量産されどんどん安くなったらそっちを作った方が得になるので作らざるを得なくなる。誰が抵抗しようが市場原理に乗っかった形になって不可避的に進んで行く。
それとも温暖化対策に経済原理を入れるためには「まず世界全体でこれだけしか排出してはいけません」ということを理性によって決め、それを理性によって配分し、配分された後はCO2排出に値段がついて途中から経済原理が始まる。
今、国連の議論を見ていると、最初に理性を必要とするような革命に見える。このやり方だと「そうしたくない」人がいた時に議論の邪魔をするので大変。
僕は(「産業革命」vs「共産主義革命」の)どっちでいくかははっきり分かっていないけれど、いっそのこと、その技術で不可避的にそっちに行くような革命であれば放っておいても起こるし、そうでなければ我々に理性を働かせる力があるのかを試されているんだなーという気がする。個人的にそう見ている。

つづく(次は1時間53分50秒から)

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