バンビの独り言

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2015.11.20★映画「小さき声のカノン」上映会と、鎌仲ひとみ監督トーク@あさひこ幼稚園

2015-11-24 00:21:57 | 田中優&鎌仲ひとみ

11/20(金)、岡崎市の素敵な幼稚園「あさひこ幼稚園http://asahiko.kids-site.net/okazaki/で鎌仲ひとみ監督のトークと、映画「小さき声のカノン」の上映会がありました。

なんと!
小さい子どもを抱えたお母さんたちがたくさん集まり、幼稚園内外から、約80名の参加者がありました。
映画上映中も、上映後も、涙を流していたお母さんたちがたくさん。
まず「共通認識」ってほんとに大事だから、この上映会をいろんな幼稚園でしてくれたら嬉しいなーって思いました。 

 

………………監督トーク内容(聴き間違えあったらごめんなさい)………………

湾岸戦争からイラク戦争に至るまで400万人が難民になった。
100万人がシリアに出国して、シリアに受け入れてもらった。
しかし、今度はシリアで内戦が起こったので、イラクの人たちは追い出されてしまった。

(鎌仲監督は)2004年から「JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)http://jim-net.org/」に10年間薬を送って来た。

イラクで何が起こっているのか?
道を歩いているだけで射殺されてしまう。
家に帰ると、理由もなく家族全員が殺されている、といった日常もある。
もう誰が誰を殺しているのか分からない状況。
生き延びた人たちがテロリストになっているのかもしれない。

世界中では「イラクの子どもなんて死んでもいい」と言われている気がする。
イラクの子どもたちが死んでも何もニュースにならないし、話題にもならない。
イラクの子どもたちの命は大切だと思われていない

パリのテロの犠牲者が130人ということは報道されたが、「何十万人ものイラクの人が何の理由も泣く殺されたこと」に関しては何の報道もない。


日本の子どもたちも「大事」にされていると思えない。
今、低線量の被曝が蔓延している。
「被曝したその瞬間に倒れる」のではなく、時間が経つと影響が出てくるもの。

福島の原発事故から、今度の3/11でちょうど5年になるが、ウクライナ放射能汚染地帯に行ってラシャが白血病になった(発覚した)のが5年後。

チェルノブイリでも同じで5年目くらいから曲線を描いて増え始めた。
今、日本は5年目。
今まさしくその時期にさしかかっている。

5年間被曝し続けたことで花が開いてしまう。
長く汚染地にいると蕾が開いていく。
その蕾は大人になっても花開かないかも知れない。
ガン、白血病など様々な病気になっていく。
「花開かせない」ことが今の私たちには大事なこと。

日本政府は「大した汚染じゃない」とずっと言い続けているが、政府が「大したことない」と言っている汚染がどれだけか?

IAEA閣僚会議に対する日本政府の報告書によると、フクイチ2号機だけで(大気中だけで)広島原爆の168発分のセシウムが出た。

これは福島の子どもたちに限ったことではない。

厳重に管理されないといけない放射線区域は、入るのに厳重な許可が必要だし、立ち入り禁止区域となっている。
その「人が住んではいけないところ」が日本ではほとんど解放され、帰還させようとしている

本当はしなくてもいい被曝をしている人たちがいる。

原発から2キロくらいのところを通っている6号線が開通してしまった。
そこの道路を中高生に掃除させた。

福島の方たちは
こんなに自分たちは復興しようとしているのに、外の人にそんなこと言われたくない」
「政府が大丈夫だと言ってるんだから安全なんだ。素人の人に言って欲しくない」
と言っている。
 

霞ヶ浦の鯉はすごく汚染されている。
福島県内の鯉と同じくらいに。

放射能は東京湾に流れ込んでいる。
今や東京湾の放射能汚染はすさまじいことになってる。
海洋汚染は広がっている。

ベラルーシのゴメリ州は、郡山、福島市などよりも汚染が少ないところ。
しかし、ここでは、国家が総力をあげて作った汚染地図がある。
重要なのは「国家が作った」ということ。 
客観的に「これだけ汚染があるよ」ということを視覚で分かるような地図。
国がリスクを認めている。

ベラルーシとウクライナの強制避難は「5ミリシーベルト」。
「1~5ミリシーベルト」の区域は選択制だけど、170万人が健康診断を無料で受けられる。 
でも日本は「20ミリシーベルト」まで認められている。
日本のように「大丈夫だから」と言われたら何も対策を立ててもらえない。

来年の4月でチェルノブイリはまるまる30年になる。
「国民の命や健康を守るため」に、放射能の基準は、緩くなったどころか厳しくなった。

日本はまだ4年なのに基準がどんどん緩くなっている。

健康診断に関しても、福島は、甲状腺「がん」を探す検査だけしている。
「甲状腺異常」は血液検査をすればすぐに分かるのにしていない。

福島県のすぐ下が茨城県で、北茨城市では甲状腺がんが3人見つかっている。
福島県では137人見つかって、そのうち105人が手術した。
リンパや肺に転移している子もいる。

早期発見したいのに、検査した時にはもう遅い。
 

静脈やリンパ管疾患。
2008年から比べて2012年は、ぐんと増えている。
心筋梗塞の発症率は福島県は日本一。
そして、福島の死因のワーストランキングが心筋梗塞。

 

東京に避難してきた人のセシウム検査をしたら、8人全員セシウムが出た。
東京も安全ではない。

 

ベラルーシでは国家予算で保養の取り組みをしている。
年間5万人、3~18歳が無料。
学校単位なので先生も一緒に保養に行くことができる。
そこには(化学療法ではもう無理ということでマッサージ、代替医療などの施術が受けられる(炭酸温泉も同じ効果がある) 
 
日本もベラルーシ並みの保養が必要だけど、日本は民間ボランティアなどがやっているので、今は8000人くらいの子どもたちが保養に行けているが、経済的に困難なため衰退の危機になっている。
 

福島県内でも、「保養に行く」ことが理解されていない。
「もう4年も経っているのに行くの?」
「保養とか言ってるけど、遊びに行くだけだろ?」
「ここが汚染されているというのか?風評被害を生むじゃないか」
と言われてしまう。

これは文化運動にしていったらいいと思っている。
新しい選択肢を提示し、対立的ではない「誰もが参加できる文化運動」にしていこう。

例えば、個別に保養に誘うのではなく、「福島県の少年サッカーチーム」を県外に合宿に出す。
「部活があるから保養には行けない」というなら、部ごと呼んでもらえたらいい。 

保養はどんな人でもお手伝いができる。
子どもの遊び相手、お母さんの話し相手なども。
愛知県には10以上のグループがある。 

福島の子が言っていたこと。
両親の顔色を伺って「避難したい」と言えない、と。
避難の話になると必ず両親がケンカしてしまう。
だから「保養しなくてもいいよ」「ここにいるから大丈夫」と。
でも病気になってしまったら取り戻せない。 
 

私たちは「子どもを守る取り組み」を淡々と続けていくことが大切。

 


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