バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

子どもらしい子ども時代を(たっちゃん)

2009-05-14 08:32:07 | 子育て親育ち
NPOゆめまちねっとのたっちゃんが寄稿してる、静岡新聞夕刊のコラムを転載します。(転載大歓迎)
………………

僕らが取り組んでいる子ども達の居場所づくり、「冒険遊び場たごっこパーク」では、大人向けに次のような看板を掲げています。

遊びには失敗がつきものです。
木に登れない。
火がつかない。
のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるから面白い。
失敗するから「できた!」の瞬間が生まれる。

木に登らせて上げる。
火をつけてあげる。
のこぎりで切ってあげる。
泣かないように。
やけどしないように。
けがをしないように。

それは失敗しないことと引き換えに「できた!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高に面白い瞬間を取り上げてしまうこと。

たごっこパークは、遊びの「最高に面白い瞬間」を子ども達に手渡そうとする活動です。

「それじゃだめでしょ」
「ほらこうやりなさい」
「やめなさい」

その言葉を投げかける前に、こどもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?

ある日、小学1年生の少年が、廃材で椅子を作り始めました。
たき火やリアカーで遊んでいる子どもたちを尻目に、ひたすら椅子づくり。
「これ弟の。前から椅子が欲しいって言ってたんだ」
板がうまく切れない。
釘が上手に打てない。
それでもあきらめる気配はなし。
夕方、迎えに来たお母さんに僕は
「弟の椅子らしいですよ」
と耳打ちする。

遠目に見守るお母さん。
日が暮れて公園にはこの親子と僕らだけ。
「できた!」
完成した椅子に誇らしげに座る2才の弟を、職人さんのような笑顔で見つめる少年がいました。

子どもには子どもらしく生き生きと子ども時代を過ごして欲しい。
もうすぐ子どもの日。
「小さな大人の日」ではありません。
………………

子どもをとりまく環境がヒジョ~につまらなくなっているように感じます。
でもこれって、幼稚園のせいでも、学校のせいでも、行政のせいでもなく、「過保護な親」のクレームのせいではないか、と思うのです。

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