朝起きるとすぐにテレビをつけるダンナさん。
見るともなくつけていたテレビから聞こえてきた「絵手紙」の言葉に
内容は分からないまま
「録画しといて!」ってお願いしました。
そして後からゆっくり見たのは「祖父の絵手紙 戦地に生きた400通」という番組でした。
博多の提灯職人伊藤半次さんは、戦争中に戦地から家族に宛てて
400通の絵手紙を送り続けました。
最初は満州から、戦地での暮らしぶりを絵にした絵手紙は
まだ戦争が激しくなる前だっこともあって明るいタッチの絵も多いです。
離れた家族に心配をかけないようにとの気遣いが感じられる優しい絵手紙や
会いたい気持ちが溢れた絵手紙も沢山ありました。
検閲があるので夫婦にしか分からない言葉を使ったりもされていたそうです。
ですがその後満州から沖縄に移り、沖縄から出された
「この次は何の絵を送りましょう 待っていて頂戴
お兄ちゃんお姉ちゃんと仲良くするのですよ さようなら」
という手紙が最後になってしまいました。
400通のうち沖縄からの手紙は3通だけでしたが
それを頼りに、孫の博文さんが半次さんの足取りをたどりました。
当時負傷した兵士の看護にあたった白梅学徒隊の方のお話は
今の時代では考えられない位、辛くて悲しいものでした。
そして半次さんと同じ隊にいらっしゃった、インタビュー当時92歳の勝田さんの言葉が
すべてを語っていると思いました。
「戦争はダメですよ あるものないものみんな壊していくんですよ」
400通の絵手紙が伝える戦争と絵手紙が願った平和。
絵手紙展や講演会などを通して孫の博文さんが若い世代に伝える活動をされています。
たまたま録画してもらったおかげで良い番組を見ることができました。
私が見たのも再放送でしたが
10月24日(日)8時からBS日テレでもう一回再放送されるそうです。
今月の教室ではカレンダーをしています。