’08/05/28の朝刊記事から
スー・チーさん軟禁延長 軍政通告
【シンガポール27日齋藤正明】ミャンマー軍事政権は27日、ノーベル平和賞受賞者で民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさん(62)に対し、1年間の自宅軟禁延長を通告した。
スー・チーさんの軟禁、拘束はすでに通算12年を超えている。
サイクロン被災への支援を国際社会に仰ぐ一方で、国内の民主化運動を封じる軍政の姿勢に、欧米などを中心に批判が高まるのは必至だ。
軍政当局者が同日夕、最大都市ヤンゴンのスー・チーさんの自宅を訪れ、本人に通告した。
延長期間は6カ月との情報もある。
軍政は1989年、国家破壊の疑いでスー・チーさんを自宅軟禁し、政治活動を封じた。
二度の解放を経て、軍政は2003年5月、地方視察中のスー・チーさんを拘束。
同年9月に自宅軟禁に移した後は、軟禁延長を繰り返してきた。
軍政はサイクロン被災後も、国民投票を強行して、軍政存続を狙う新憲法案の承認を発表するなど独裁体制の維持をはかっている。
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