Kodak DC4800
’08/04/12の朝刊記事から
東名バス事故 タイヤ全ボルト破損
走行時ガラガラ音
静岡県牧之原市の東名高速道路で大型トラックのタイヤが脱落、対向の観光バスを直撃し運転手が死亡した事故で、ホイールを固定するボルトがすべて折れていたことが11日、県警の調べで分かった。
県警高速隊は整備不良か、もともと構造上問題があった可能性もあるとみて調べている。
国土交通省も職員を派遣してトラックの整備状況の調査を始めたほか、メーカー「いすゞ自動車」に原因の調査を指示した。
バスはなくなった運転手の関谷定男さん(57)=岐阜県大垣市=やガイドがブレーキをかけるなどして約60メートル走行して止まっていた。
調べでは、トラック運転手は静岡県富士市の廃棄物処理会社の男性社員(37)で、自動車運転過失致死傷容疑で事情を聴いている。
調べに「ガラガラという音を聞いて2、300メートル走ると、後方でタイヤが転がるのが見えた」と話しているという。
タイヤはガードレールに当たって跳ね上がり、中央分離帯の高さ1.3メートルのフェンスを越えてバスを直撃したとみられる。
タイヤは直径約1メートル、ホイールを含めて約100キロ。
事故は11日午前11時10分ごろ発生。
下り車線を走行中のトラックから外れた左後輪がバスのフロントガラスを直撃。
関谷さんがタイヤで頭を強く打ち死亡、乗客7人が衝撃で車内で顔をぶつけるなどして軽傷を負った。