’07/12/31の朝刊記事から
自賠責保険料2割下げ 4月から
自家用6000円安 事故減少で
政府は30日、自動車の保有者すべてに加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料を、2008年4月1日から引き下げる方針を固めた。
事故による死亡者が減少したのが主な理由。
引き下げ幅は全車種平均で2割程度にする方向で調整する。
1997年度以来11年ぶりに契約者の負担額が軽減される見通し。
ガソリン価格の高騰を受け、公共交通機関の少ない地方の自動車ユーザーなどの負担感が増す中、保険料の引き下げは自動車ユーザーや運輸業界に歓迎されそうだ。
自賠責保険の保険料は、過去の事故件数などから将来発生する事故に支払う保険金を予測して算出する。
公共性の高さから保険会社が利益を得ることを認めておらず、可能な限り低い保険料が設定される。
関係者によると、06年度は自賠責保険の保険料のうち99%余りが保険金支払いに充てられた。
しかし、07年度は事故による死亡者数の減少などから85%程度に低下。
保険の収支が大幅な黒字になる見通しになった。
政府は、過去の運用益も含めた余剰金を減資に保険料を下げ、自動車ユーザーなどに還元する方針だ。