’08/05/19の朝刊記事から
文科省 「竹島は領土」明記検討
中学指導要領解説書に
日本と韓国で領有権が問題となっている竹島について、文部科学省が中学校社会科の新学習指導要領の解説書で「わが国固有の領土」と明記するよう検討していることが18日、明らかになった。解説書に法的拘束力はないが、新指導要領に沿って編集される教科書や学校の授業に影響を与えそうだ。
中学の教科書では竹島の領土問題を記述したものもあるが、扱っていない出版社が多い。
同省は、中学、高校用教科書の検定意見で、竹島を日本固有の領土と明確にするよう求めている。
同省は小中学校の新指導要領を3月に告示。
7月までに、趣旨や内容を説明する解説書を教科ごとに作成する。
中学の新指導要領は2012年度から全面実施される。
竹島については、現行指導要領(1998年告示)と解説書に具体的な記述はない。
新指導要領でも、中学校社会科の領土問題に関する表現は「北方領土がわが国の固有の領土であることなど、わが国の領域をめぐる問題にも着目させるようにする」となっており、従来通りだった。
05年3月には、中山成彬文科相(当時)が国会で「(竹島についても)次回の学習指導要領ではきちっと書くべきじゃないか」と発言していた。
「歪曲」「挑発」韓国側は非難
【ソウル18日時事】日本の文部科学省が韓国と領土権を争う竹島(韓国名・独島)について、中学校社会科の新学習指導要領の解説書で「わが国固有の領土」と明記するよう検討していることが明らかになったのを受け、韓国の与野党は18日、日本政府を一斉に非難した。
与党ハンナラ党は論評で「せっかく開かれた韓日新時代がこのような形で歪曲されることは、両国の信頼構築と未来のためにも望ましくない」と主張。
野党の統合民主党は「日本の無礼な挑発を強力に糾弾する」とした。
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