’08/04/17の朝刊記事から
鳥インフル 韓国で拡大
殺処分に兵士200人投入
【ソウル16日井田哲一】韓国で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の被害が広がっている。
4月に入り南西部で発生した感染は16日、首都圏への拡大が確認され、全国に広がる懸念が強まった。
韓国軍は、感染した鶏やカモの殺処分に兵力を投入した。
韓国農林水産食品省によると、高病原性鳥インフルエンザは3日に南西部の全羅北道金堤市、12日には全羅南道霊岩郡で発生。
首都圏の京畿道平沢市でも疑いの強いウイルスが検出され、政府が16日、H5N1型と確認、国内の感染は計21カ所に達した。
地元自治体などは、感染地域内の鶏などの約3百万羽の殺処分を進めているが、人手不足のため、約百万羽が処分できずに残されている。
このため韓国国防部は16日、韓国軍から200人を投入した。
韓国で鳥インフルエンザが確認されたのは2003-04年の冬、06-07年の冬に次ぎ3回目。
感染経路は不明だが、最初に確認された金堤市の養鶏場では中国やベトナムの労働者が働いており、ウイルスが衣服などに付着して海外から入った可能性がある、との指摘も出ている。