'07/08/24の朝刊記事から
中華航空機 ボルト、燃料タンク破る
事故調発表 主翼内で脱落寸前
那覇空港で中華航空のボーイング737-800型が炎上した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は23日、事故機の右主翼内の燃料タンクに直径2-3センチの穴が開いていたと発表した。
離着陸時に使う翼前面のスラット(揚力装置)のボルトが外れかけ、すぐそばのタンクの壁を突き破っていた。
穴から漏れ出た燃料がスラットの隙間を伝って大量に流れ落ち、右エンジンの熱で発火したとみられる。
同種トラブル 過去2件
事故調査委は、事故機が那覇空港に着陸後、誘導路を走行しながらスラットを格納した際、ボルトがタンクを突き破ったとみている。
航空関係者によると、海外のボーイング737で今回と同じ個所のナットが外れるトラブルが過去に2件あり、うち1件でタンクが破れ、燃料が漏れた。
ボーイング社は2005年12月、各国航空会社に点検を勧める技術情報(サービスレター)を送っていた。
事故調査委は、中華航空の点検整備状況や、ボルトがなぜタンクを突き破る位置にあったかを今後調べる。