
'07/09/03の朝刊記事から
北朝鮮の核 「年内無能力化」で合意
米朝部会 計画の完全申告も
【ジュネーブ2日共同】ジュネーブで行われていた北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の米朝作業部会は2日、2日間の日程を終了し、ヒル米国務次官補は記者団に「北朝鮮が年内の核計画の完全な申告と核施設の無能力化に合意した」と述べた。
今回の作業部会は、今月中旬にも開催が見込まれる次回六カ国協議に向けた土台を構築できるかどうかが焦点だったが、年内完了で合意したとすれば次回協議で北朝鮮核問題は大きく進展する。
北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)外務次官も終了後、記者団に「われわれは核施設を無能力化し、すべての核計画を申告することを明確にした」と述べたが、年内に行うかどうかは言及しなかった。
ヒル次官補は北朝鮮のテロ支援国家指定解除について「前向きに進めていく土台ができたと確信している」と述べ、解除に向けた作業を今後も進めていくことを言明。
また、今月5、6日にウランバートルで行われる予定の日朝作業部会について「何らかの成果を挙げると信じるに足る根拠がある」と述べた。