2023/01/21

アメリカに続きイギリスでも支持率が急降下したヘンリー王子夫妻(写真/Getty Imagesより)
3年前に英王室を離脱した際、「現実世界での自由と幸せを求め、特権を手放した現代の新しい王族」としてアメリカのメディアにもてはやされたヘンリー王子とメーガン夫人。
チャリティ活動を中心に庶民に寄り添った地に足の着いた生活を送るのだろうと期待されていたが、ふたを開けてみると2人が熱心にするのは王室批判と自分語りばかり。
メディアに出れば出るほど矛盾した発言も増えており、ヘンリー王子の自叙伝『スペア』発売後、アメリカでの好感度は急降下。
イギリスの最新世論調査でも支持率が史上最低値を更新し、イメージ回復は困難だろうとみられている。
イギリスのタブロイド各紙を敵視しているヘンリー王子夫妻だが、 “自由を求めて”渡ったアメリカでは、メディアと良い関係を築きたいと積極的にインタビューに応じている。
1月10日に発売した『スペア』のプロモーションのために出演した深夜トーク番組『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』では、司会者とテキーラを飲み交わし、フレンドリーな“普通の人間”であることをアピールした。
しかし、他のインタビューでは、「人種差別は受けていない」と、2021年3月にオプラ・ウィンフリーからインタビューを受けた際の「王室メンバーから人種差別された」という主張を撤回。
「昨年、王室の構造的人種差別と闘ったとして、リップル・オブ・ホープ賞を受賞したのに」と世間を驚かせた。
また、『スペア』は父・チャールズ国王や兄・ウィリアム皇太子とのプライベートな出来事を彼らの許可なく暴露した「家族への裏切り」とも捉えられる内容で、事実とは異なる記述も多く、ネット上では「これはフィクションなのではないか」という指摘も多く見受けられる。
そんな中、調査会社「レッドフィールド・アンド・ウィルトン・ストラテジーズ」が2000人のアメリカ人を対象に「ヘンリー王子とメーガン夫人の好感度調査」を実施。
その結果、Netflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』が配信される前の昨年12月5日と比べて、好感度が急降下していることが明らかになったのだ。
また、米誌「ニューズウィーク」が行った同様の調査では、ヘンリー王子の好感度はプラス38、メーガン夫人はプラス23。しかし、『スペア』発売から6日後の1月16日に再び行われたレッドフィールド社の調査では、王子の好感度はマイナス7、夫人はマイナス13という結果に。
これまで上流階級のトップに君臨するアンタッチャブルな王族として憧れられていたのものの、昨年3月に受けたオプラ・ウィンフリーの独占インタビュー以降、「イギリスの奴隷貿易、イギリスと王室にはびこる無意識な人種差別、王族のメンタルヘルス軽視、パパラッチに殺されたダイアナ元妃」をキーワードに、自分たちは被害者だと世間に訴え続けているが、最初は同情していたアメリカ人も、さすがにおなかいっぱいになってきたようで、飽きられ始めているようだ。
また、イギリスでも、2人の好感度は史上最低値を更新。調査機構「ユーガヴ」が、『スペア』発売後2日間にわたり行った世論調査によると、すべての年齢層の68%が王子について「否定的」で、「好意的に思う」のはわずか24%、支持率はマイナス44。
また、メーガン夫人を「好意的に思う」人はわずか22%で、「否定的」に捉えている人は68%に上り、支持率もマイナス46という結果に。
ちなみに、アンドリュー王子を「好意的に思う」人は7%、「嫌いな人」は86%で、支持率はマイナス79。支持率的にはヘンリー王子夫妻のほうが上回っているが、未成年への性的虐待で民事訴訟を起こされ、莫大な和解金を支払ったアンドリュー王子を上回るのは、さすがに当然だといえよう。
『スペア』でヘンリー王子から「暴力を振るう冷たい兄」と書かれたウィリアム皇太子の支持率は、9月のプラス75からプラス49に、「メーガン夫人いびりをした」と書かれたキャサリン妃はプラス72からプラス50へと下がっており、ヘンリー王子が兄夫婦のイメージが下がることを望んでいたのだとしたら、その目的は達成されたことになる。
「ヘンリー王子の称号を剥奪すべき」と主張するイギリスのメディアに対して、アメリカのメディアは、『スペア』に性器を表す言葉がたくさん出てくることを笑いネタにし、人気深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』では、2本のお笑い映像を作りオンエア。
このようにばかにされていること、お騒がせセレブ扱いされていることに、ネット上では「イギリスの恥」「二度とイギリスに帰ってくるな!」などの怒りの声が日を追うごとに増えている。
© 株式会社サイゾー
海外
国庫から毎年助成金を受け取る国王は、生活費の危機に苦しむ多くの国民に配慮。
BY ISABELLE ARON2023/01/20Getty/WPA Pool

Getty Images
チャールズ国王は、王室所有の不動産を管理する「クラウン・エステート」が洋上風力発電所と結んだリース契約から得る年間10億ポンド(約1600億円)について、王室のためではなく、より幅広い「公共の利益のために」使う考えを明らかにした。
風力発電事業者と新たに結んだ6件の契約から、クラウン・エステートは少なくとも向こう3年間、毎年合計10億ポンドを受け取ることになるという。また、チャールズ国王は毎年、クラウン・エステートが上げる利益の25%を(王室助成金として)受け取ることになっている。
国民の多くが経済的に困難な状況にあるなか、国王はこの新たな事業から得る利益を、王室助成金の金額を算出する際の対象から除外することを希望しているそう。王室がこうした対応を取るのは、まれなことだとされる。

Dan KitwoodGetty Images
チャールズ国王は、2022年におこなった初めてのクリスマススピーチでも、最近の「生活費の危機」に言及しており、「請求書の支払いや、家族に食事と暖房を提供すること」に苦しんでいる人々の「大きな不安と困難」について語っている。
クラウン・エステートは王室が所有する不動産を管理しているが、運営は王室から独立しており、行うのは営利事業。利益は国庫に納められ、ロイヤルファミリーは毎年、そのなかから一定の割合を助成金として受け取っている。
バッキンガム宮殿の広報担当者によると、王室の財務を担う国王手許金会計長官のマイケル・スティーブンス卿は国王の意向を受け、すでにクラウン・エステートの利益に占める王室助成金の割合を引き下げることについて協議するため、リシ・スナク首相とジェレミー・ハント財務相に連絡を取っているという。
From COSMOPOLITAN UK
君主は、10億ポンドの風力発電所の取引からの利益をリダイレクトしています
イザベル ・アロン
2023年1月19日

ゲッティ/WPA プールゲッティ イメージズ
チャールズ国王は、年間10億ポンドに相当する新しいクラウンエステート風力発電所の取引からの利益を、君主制に資金を提供するのではなく、「より広い公益」に使用するよう求めました.
クラウン エステートは現君主に属し、国王はその年間利益の 25% を受け取ります。
クラウン エステートが今週発表した、少なくとも 3 年間で 10 億ポンド相当の 6 つの新しい洋上風力発電所との新たな契約により、利益が押し上げられると予想されます。
しかし、国王は、多くの人が財政難に苦しんでいるときに、追加の資金を国王補助金ではなく、「より広い公共の利益」に振り向けて使用するよう求めています。このようなことが起こったのは、最近の歴史の中で初めてのようです。

チャールズ皇太子は、クリスマスのメッセージの中で、現在の生活費の危機と、「請求書を支払い、家族を養い、暖かく保つ」のに苦労している人々の「大きな不安と困難」について語った.
クラウン エステートは君主の所有物ですが、独立して運営されている商業事業です。利益は財務省に送られ、その一部は王室に資金を提供するソブリン グラントに送られます。
王室の財政は、秘密の財布の番人であるマイケル・スティーブンス卿によって管理されています。彼はリシ・スナク首相とジェレミー・ハント首相に連絡を取り、ソブリン助成金に使用されるクラウン・エステートの利益の割合を「適切に削減」するよう求めた.
バッキンガム宮殿のスポークスパーソンは次のように述べています。グラントは、ソブリングラントに資金を提供するクラウンエステート余剰の割合を適切に削減することによって。」
関連ストーリー
2023年01月20日(金)18:36

拡大する(全1枚)英キャサリン妃、ワールドカップ優勝の英車いすラグビーチームを祝福 ※「プリンス&プリンセス・オブ・ウェールズ」インスタグラム
王室を離脱したヘンリー王子から、ラグビー・フットボール・ユニオンとラグビー・フットボール・リーグのパトロンを引き継いだキャサリン妃。車いすラグビーのメーンバーを招き、ハンプトン・コート・パレスで祝賀レセプションを行った。
【写真】キャサリン妃、スマートなスーツ姿
peopleによると、キャサリン妃は現地時間1月19日、ラグビーリーグ・ワールドカップにて優勝した車いすチームを招き、ハンプトン・コート・パレスで祝賀式典を行ったそうだ。同チームは、昨年11月に開催された決勝戦でフランスを破り、2008年に車いすのトーナメントが始まって以来初の快挙を成し遂げた。
この日キャサリン妃は、バーガンディーのパンツスーツ姿で出席。Hello!によると、昨年米ボストンを訪問した際も身に着けたお気に入りの一着だそう。ラグビー・フットボール・リーグの会長サイモン・ジョンソンから紹介を受けた妃は、メンバーやコーチたちにお祝いを述べ、彼らの将来の目標について耳を傾けたそうだ。
【写真】キャサリン妃、スマートなスーツ姿
peopleによると、キャサリン妃は現地時間1月19日、ラグビーリーグ・ワールドカップにて優勝した車いすチームを招き、ハンプトン・コート・パレスで祝賀式典を行ったそうだ。同チームは、昨年11月に開催された決勝戦でフランスを破り、2008年に車いすのトーナメントが始まって以来初の快挙を成し遂げた。
この日キャサリン妃は、バーガンディーのパンツスーツ姿で出席。Hello!によると、昨年米ボストンを訪問した際も身に着けたお気に入りの一着だそう。ラグビー・フットボール・リーグの会長サイモン・ジョンソンから紹介を受けた妃は、メンバーやコーチたちにお祝いを述べ、彼らの将来の目標について耳を傾けたそうだ。
キャサリン妃は、ヘンリー王子の王室離脱を受け、昨年2月に女王よりラグビー・フットボール・ユニオンとラグビー・フットボール・リーグのパトロンを任命されている。発表の直後には、トゥイッケナム・スタジアムでラグビー選手らと一緒に練習に参加。ラインアウトのプレーに参加し、スローインやキャッチを体験していた。
2023年01月19日(木)11:38

拡大する(全1枚)子供達に話しかけるキャサリン皇太子妃(画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年1月18日付Instagram「Learning through play at Foxcubs Nursery!」』のスクリーンショット)
キャサリン皇太子妃(41)が、ロンドン北部の街ルートンにある保育所を単独訪問した。皇太子妃はこの日、オレンジ色のセットアップにキャメル色のロングコートを羽織って登場。保育所での図画工作や砂遊びに参加するなど、子供達と楽しいひと時を過ごした。皇太子妃は3歳男児がカメラの前でポーズを取る姿を見て、大笑いする場面もあったという。
キャサリン皇太子妃が現地時間18日、英ベッドフォードシャー州のルートンにある保育所「フォックスカブス・ナーサリー(Foxcubs Nursery)」を公式訪問した。
皇太子妃は幼児期に関する活動を行っており、子供達が将来の人間性を形成するために、人生の最初の数年間がどれほど重要であるかを提唱している。
2021年にはキャサリン妃が、ウィリアム王子(ともに当時)と運営するチャリティ財団「ザ・ロイヤル・ファンデーション」に幼児期に関するセンター「The Royal Foundation Centre for Early Childhood」を設立。次世代に向けた社会の変革を目標に、幼児期に関する認識を高め、ともに行動することを推進する活動を行ってきた。
英メディア『Daily Mail Online』によると、保育所に到着したキャサリン皇太子妃は、出迎えたスタッフに挨拶をすると「寒い朝ですが、とても良い天気ですね」と話しかけてしばらくの間、会話を楽しんだという。
その後、皇太子妃は保育所の子供達と一緒に座り、図画工作のアクティビティに参加した。子供達が仮面を作るのを手伝ったり、出来上がった仮面をつけて「いないいないばあ(Peek a boo)」をする場面もあったそうだ。
また英メディア『Hello!』によると、皇太子妃は工事用ヘルメットのおもちゃを被った3歳の男児が報道陣のカメラの前に行き、ポーズを取る姿を見て大笑いしていたという。
この日のキャサリン皇太子妃は「ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)」によるオレンジ色のタートルネックセーターとロングスカートを着用し、「マッシモ・デュッティ(Massimo Dutti)」のキャメル色のロングコートを羽織っていた。
タートルネックセーターはシルク混のカシミア素材をリブ編みにしたもので、ミディ丈のスカートもセーターと同様の素材によるリブ編みで体にフィットしたシルエットが印象的だ。オレンジ色の上下に黒いベルトを付け、ブラウン色のブーツとクラッチバッグを合わせていた。
キャサリン皇太子妃が保育所を訪問する様子が公開されると、王室ファンからは「子供達のプリンセス!」「素晴らしい公務と素敵な動画」「とても楽しそう!」といった声が続々と寄せられた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年1月18日付Instagram「Learning through play at Foxcubs Nursery!」』『The Royal Family Channel 2023年1月18日付Twitter「Princess Kate Hides Behind Mask after Prince Harry Drama」』のスクリーンショット(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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