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シリア反政府勢力の指揮官「殺害」 アレッポ付近で

シリアの反政府勢力ジャブハト・ファタハ・アルシャム(旧ヌスラ戦線)は8日、アブ・オマル・サラケブ指揮官が北部アレッポ近くの空爆で殺害されたとツイッターで発表した。どの国による空爆かは特定していない。

ロイター通信によると、サラケブ指揮官たち数人は、アレッポ西のカフルナハ村で潜伏中に空爆の標的となった。組織の幹部が複数死亡したという情報もある。

活動家たちの現地情報を集めているロンドン拠点の「シリア人権監視団」によると、所属不明の戦闘機がジャブハト・ファタハ・アルシャム幹部の会合を攻撃。サラケブ指揮官のほか、アブ・ムスレム・アル・シャミという指揮官も死亡したという。

ヌスラ戦線が「ジャブハト・ファタハ・アルシャム」に組織の名前を改めたのは7月末。アルカイダとの関係を断ったためと言われる。

ヌスラ戦線はいわゆる「イスラム国」(IS)と共に、今年2月の戦闘停止合意から排除された。

米政府は、たとえ組織名を変えたとしても、テロ組織として扱う方針に変化はないとしている。

アレッポとその周辺では数カ月前から、激戦が続いている。停戦のための外交努力は、今のところ成果につながっていない。

ケリー米国務長官は9日、ジュネーブでシリア・アサド政権を支持するロシアのラブロフ外相と会談し、停戦成立や和平交渉再開の方法を探る予定。

トルコ国営放送によると、プーチン露大統領は6日、トルコのエルドアン大統領とアレッポについて電話で協議し協議した。エルドアン氏はプーチン氏に、アレッポ停戦が「できるだけ早く必要だ」と伝えたという。

一方で米中央情報局(CIA)のブレナン長官は、米国内の会議の場で、たとえISをシリアやイラクで倒したとしても、「今後数年は」欧米諸国にとって脅威であり続けると警告した。

「外国人戦闘員の多くは戦地に入り、そこで戦って死ぬか、帰国する。帰国して社会復帰する者もいれば、自分の選んだ道が間違っていたと気づく者もいるだろうが、米国その他の政府にとって今後数年は課題でありつづけると思う」

訪英中のカーター米国防長官は8日、ISは数カ月のうちにシリアでの拠点ラッカとイラクでの拠点モスルまで撤退を余儀なくされ、軍事的に敗北するはずだと述べた。

(英語記事 Syria conflict: Senior militant leader 'killed' near Aleppo

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37315239

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