気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

Mume

2007-02-18 18:54:15 | 庭で

 梅。バラ科。学名は Prunus Mume。

 昔から、このMumeというのが、気になっていました。学名をつけたシーボルトさんが、日本人が「うめ」というのを「むめ」と聞き取ったのでしょうか。でも、おばあちゃんとかで、むめさんって名前ありますよね。昔は梅と書いて、「むめ」と読んだのでしょうか。となると、万葉集などに出てくる梅は、「むめ」と読むべきだったのかしら。

 シーボルトは医師ですが、幕末の日本で植物の研究をし、たくさんの学名をつけた人です。有名な話ですが、愛人お滝さんの名前をとって、アジサイを Hydrangea Otaksa と命名しました。もしかして、むめも人の名前だとか?花に名前を残せるなんて、素敵ですね。でも、残念ながら、今は研究者の名前以外の、人の名前をつけることは許されていません。アジサイの学名も今は、Hydrangea macrophyllaです。


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12 コメント

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むめ (hisohiso)
2007-02-18 20:09:35
江戸時代の俳諧も漢字ではなくて「むめ」と表記しているものがありますね。
「むめ一輪一輪ほどのあたたかさ 嵐雪」とか「むめが香にのつと日の出る山路かな 芭蕉」とか。
発音も当時は「むめ」だったのでしょうかねーどうなんだろう?
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むめかぁ (あすかの父)
2007-02-18 21:29:40
Quさん。お仕事ご苦労様です。
なるほどね。なかなかそんなところまで
気にしてませんでしたが、
話を聞くと納得ですね。
私は、何でバラ科やねんってところで止まってました。
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hisohisoさんへ (Qu)
2007-02-18 22:01:16
なるほど。ひらがなで書いてくれれば、一目瞭然。「むめ」とも、いうのですね。なんか、音便(でしたっけ?)で、発音が微妙に変わるのって、日本語っぽいような気もする。うめを鼻つまんで言ったらむめ、みたいな。でも、万葉の時代は??全部漢字だから、なんと読んだか、誰が知っているのでしょう?
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あすかの父さんへ (Qu)
2007-02-18 22:06:24
何でバラ科なんでしょうねえ、ほんと。
バラ科は広く、桃も桜もコデマリも、イチゴもりんごも山吹も、みーんなバラ科です。そういわれてみれば、花の雰囲気は似たものがあるような・・・ないような。
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薔薇と桜 (hisohiso)
2007-02-18 22:13:31
以前桜がバラ科って知ったときは(え?)と思いましたが、野いばらの花を見たとき納得しました。
野茨、大好き。
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hisohisoさんへ (Qu)
2007-02-18 23:42:37
夫の祖父が開墾して、柿や蜜柑を植えていた山があるのですが、祖父の死後、誰も耕作する人がいないので、今は野茨だらけで痛くて一歩もはいれません。
自然派の私としては、山が自然に戻るのは歓迎すべきことですが、おじいさんたちのご苦労を思うと胸が痛いです。
戦後の食料難の頃、大家族を養うために鍬ひとつでぽっくりぽっくり耕して。竹や茨のねんずり(根)を掘り出しては焼いたと、夫の叔母に聞いたことがあります。
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Unknown (hisohiso)
2007-02-19 00:40:18
うーん、私の田舎では野茨って川べりに咲くというものと感じでしたので、畑にはびこる印象はありませんでした。そうですね、農作業されている方にとっては困りものでしょうね。棘があるし。ごめんなさい。
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hisohisoさんへ (Qu)
2007-02-19 09:26:20
いえいえ、ごめんなさいだなんて。
眠れる森の美女のお城を取り囲んだのも、あの野茨だったのかしらね。
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Unknown (トモ)
2007-02-24 08:41:02
むめですか?初めて知りました、勉強になりました。
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トモさんへ (Qu)
2007-02-24 13:02:26
植物って、もちろんその本体が好きなんですけど、名前もかなり好きです。
名前とそのものの取り合わせが抜群!と感動したり、どうゆう理由でこの名前に?と調べてみたり。
そんなこんなで、暇つぶし(いえ、忙しいんですけどね。)するのが大好きです。
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